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58.5%の人が「出世したくない」、「出世したい」を大きく上回る doda調査

2025.12.29

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(編集長:桜井貴史)」は、20~59歳のビジネスパーソン15000人を対象に、出世の希望やその理由を調査した。

調査概要

対象者:20~59歳の男女
雇用形態:正社員
調査方法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースをもとに実施、doda会員登録の状況については不問)
実施期間:2025年8月1日~8月8日
有効回答数:15000件
出典元:出世したくない人は58.5% 「出世」から考える自分に合ったキャリアの選び方(パーソルキャリア株式会社)
※ウェイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合がある

出世したくない人が過半数 その理由は?

出世したくない人が過半数 その理由は?

本調査ではまずはじめに、ビジネスパーソン15000人のうち非管理職を対象に出世意欲について質問。その結果「出世したくない」と「どちらかといえば出世したくない」の割合の合計は58.5%となった。「出世したい」と「どちらかといえば出世したい」の割合を合わせた32.9%を大きく上回っている。

年代別の分析を見ると、20代では「出世したい」と「出世したくない」がほぼ同じ割合に。一方で、50代では「出世したくない」と「どちらかといえば出世したくない」の割合が合計67.5%で最多となっている。

また「今の会社で出世したくない理由」として、全体では「リーダーシップやマネジメントが苦手だから(35.3%)」が最も多く挙げられた。年代別では「20代:上司としての責任を負いたくないから(42.9%)」「30代:リーダーシップやマネジメントが苦手だから(38.4%)」「40代:高いプレッシャーやストレスに耐えられないから(36.3%)」「50代:上司や管理職の仕事が魅力的に感じられないから(32.9%)」という結果に。各年代ごとに最多回答が異なる結果となった。

出世しないことへの心配と、出世してよかったこと

出世しないことへの心配と、出世してよかったこと

続いて「出世しないという選択に対する心配事」をたずねる項目では「収入面の待遇向上が見込めない(37.8%)」との回答が最多となった。

さらに、出世して変わったこととしては「仕事に対する責任(49.1%)」が最多に。次いで「仕事の役割(業務→マネジメント業務)(41.5%)」という結果に。役職に就いてよかったこととしては「給与や報酬が増えた(43.3%)」が、2位以降を大きく引き離して最多回答となった。

まとめ

年代が上がるほど出世意欲が低下する傾向にあることが判明した、本調査。特に50代では、出世したくない人が7割近くに迫っている。

同社は「働き方の多様化が進む中『出世を目指さない働き方』という選択肢も有用だ」と解説している。従業員の「出世しない」という選択も受容し、管理職にならずとも専門性の高い人材として貢献できる環境を整備することが求められる。従業員がそれぞれのスキルや持ち味、専門性を活かして、より自分らしいキャリアを築ける職場であることが離職防止にもつながるだろう。