「ランサムウェア対策」EDR導入も「検知後の対応」に半数が苦慮 アクト調査
サイバーセキュリティ事業を展開する株式会社アクト(本社:東京都文京区、代表取締役:小林智彦)は、全国の情報システム担当者1000人以上を対象に実施した「企業セキュリティ国勢調査2025」の第2弾レポートを公開。「情シスが抱く脅威とEDR運用の課題」に焦点をあて、多くの企業が導入を進めるEDR(Endpoint Detection and Response)の実態を探った。
調査概要
調査名称:企業セキュリティ国勢調査2025 Vol.2
調査対象:全国の情報システム担当者(「Fastask」登録モニター)
有効回答数:1105サンプル(Vol.2調査全体)※設問によって有効回答数は異なる
調査方法:非公開のインターネットによるアンケート
調査期間:2025年11月
出典元:情報システム担当者1,000人以上に聞いた 企業セキュリティ国勢調査 2025 vol.2 情シスが抱く脅威と求めている対策(株式会社アクト)
「最警戒」はランサムウェア 対策状況の格差とは
本調査の結果、情報システム担当者が最も懸念する脅威は「ランサムウェア」だった。しかし、有効な対策とされるEDRの導入状況を分析すると、企業規模によって対策の「二極化」が進行している実態が明らかになった。
同社は「導入して終わり」ではないEDRの難しさについて、実態をランキングで掲載。EDR導入においては、手順の煩雑さやサポート不足といった課題があるようだ。特に「検知後の対応」については、半数が苦慮していることが報告されている。
また、57.3%が「運用における最大の障壁は『人』の問題」と回答。同社のレポートでは、属人化が24時間365日の監視を不可能にしている「深刻な要因」についても明らかにされている。
さらに、インシデント発生から「封じ込め」完了までの時間について、多くの企業が「把握すらできていない」という危うい実態も報告されている。
なお同社は今後、レポートの続編として「Vol.3(2026年 2月2週目 公開予定):SaaS増加時代に必要な統制力とは?」「Vol.4(2026年 2月3週目 公開予定):人材・予算不足の現状が明らかに」の公開を予定している。
まとめ
同社のレポートでは、各社で実際に選ばれている主要なEDR製品、EDR導入後に直面した現場の運用課題、利用しているSOCサービスによる支援範囲のリアルなどが明らかに。特に、EDRを導入しているにも関わらず、肝心の「検知後の対応(アラート処理)」に課題を抱えている企業が多くいるという点は見逃せない。
サイバーセキュリティ対策の取り組みにおいては、ツールを導入した後の運用体制やプロセス設計が重要となる。しかし現状として、導入後の十分な対応が取れていない企業が多いと考えられる。
本調査では「人」「組織」「プロセス面」における課題が示されており、担当者のスキルアップ支援やインシデント対応フロー・教育制度の整備などに取り組んでいく必要も示唆された。外部支援やアウトソーシングの活用も視野に入れ、効果的な運用へとつなげたい。











