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プロパー社員とは?プロパー社員の特徴をわかりやすく解説!

2019.08.29

会社を構成している社員を分類すると大きく分けてプロパー社員と非プロパー社員とに分けられます。プロパー社員と非プロパー社員はいろいろと異なる部分があることから摩擦や衝突を生じることが多く、企業が安定して成長していくためにはプロパー社員と非プロパー社員が円滑にコミュニケーションを図れる環境を築くことが大切です。ここではプロパー社員の特徴について解説していきます。

プロパーとは

プロパー社員について触れる前に改めてプロパーという言葉が意味することについて整理しておきましょう。プロパーとはもともと「本来の」といった意味合いや「正規の」というような意味合いで用いられる言葉です。プロパーという言葉はある条件を満たす社員に対して用いられる「プロパー社員」以外にもそれぞれの業界においてさまざまな用途で用いられている言葉です。

プロパーの使われ方

では、それぞれの業界において「プロパー」という言葉がどういった意味合いで用いられているのかを確認していきましょう。

流通業界
流通業界では「プロパー商品」という商品に対してプロパーという言葉が用いられています。プロパー商品は卸売り業者から小売店業者に卸される正規の商品です。

金融業界
金融業界では「プロパー融資」と呼ばれている融資方法があります。融資には万が一融資したお金の偏差が滞った時の未払いを防ぐために信用保証会社の保証を付けた状態で融資するものがありますが、プロパー融資では信用保証会社の保証を一切つけずに金融会社が独自に融資希望者に対して融資をおこないます。

学術業界
学術業界では専門に学んでいる分野に対して使用されています。例えば経済学を専攻して学んでいるのであれば経済学プロパーといった用いられ方をし、社会学を先行しているのであれば「社会学プロパー」といった用いられ方をします。つまり社会学プロパーの学生といわれた場合、その学生は社会学を専攻して学んでいる学生という事になります。

アパレル業界
アパレル業界では毎年数回セールを実施して正規の価格より安い値段でアイテムを売り、売り上げをアップさせることが通例になっていますが、セール時に割引されて提示されている価格の事を「セール価格」と呼ばれているのに対し、新商品が販売され始めた時などセール価格以外で売られている商品に提示されている価格の事を「プロパー価格」と呼んでいます。

プロパー社員とは

これまでさまざまな業界におけるプロパーという言葉の使われ方を解説してきました。ここからは本題であるプロパー社員が表す意味合いについて解説していきます。一口にプロパー社員といっても実は大きく分けて3つの用いられ方をしています。3つの状況におけるプロパー社員が示す意味合いについて理解しておきましょう。

新卒入社の社員

まず、高校や大学を卒業して初めて入社した会社が自分の会社である、いわゆる「新卒社員」に対しプロパー社員という言葉を用いることがあります。このケースは別の会社で社会人としての経験を積んで入社してきた「中途採用社員」や出向で入社してきた「出向社員」と区別をつけるために用いられることが多いです。

正規雇用の社員

ただ単に正社員として雇用した社員たちの事を「プロパー社員」と呼ぶこともあります。この場合は中途採用によって正社員となった人たちもプロパー社員のうちに含むことになっており、このケースで用いられる場合には正社員と契約社員や派遣社員などいわゆる「非正規雇用の社員」と区別する際に用いられています。

自社の社員

自分の企業に下請け会社から出向してきている社員や、自社では処理できない専門的な分野の仕事を手伝ってもらっている別会社の社員などが多く在籍している場合は、派遣社員や正社員に関わらずただ単に自分の会社の社員であるという事を表す意味で「プロパー社員」という言葉を用いることもあります。

プロパー社員への客観的な評価

ではプロパー社員とは外部から見るとどのような評価をされることが多いのでしょうか。客観的な視点でプロパー社員の傾向や特徴を確認していきましょう。

保守的で視野が狭い

プロパー社員というのは場合によっては中途社員を含めることもありますが、基本的には自分の会社でのみ働き続けている人たちや学校を卒業してすぐに自分の会社に入社してきた人たちに対して使われることが多いです。1つの会社しか経験していないという事もあり、自分の会社で行われていることが基準となってしまう傾向にあります。従ってどちらかといえば視野が狭かったり頑固で融通が利かないといった人たちが多いです。

例えば外部の会社を経験してきて入社してきた人たちから見ればどう考えても無視できないような大きな問題が起こりそうな状況であっても、プロパー社員が上層部のほとんどを占めている場合は現状でうまく会社が回っているからという気持ちが強いため問題を未然に防ごうとはしません。実際に問題やトラブルが発生してはじめてその問題を解決するための方法を模索しようとすることがほとんどです。また、外部の会社のルールや決まりを見ていないという事もあって、前例や自分の会社でのみ通用するようなルールにどうしても縛られてしまうことが多く、視点を変えた自由な発想がなかなかできないといった傾向も見られます。

閉鎖的で排他的な人間関係

視野が狭いというのは人間関係にも如実に現れます。中途入社の社員というのはできるだけ早く周りに馴染みたいという気持ちが強いという事もあって誰とでも分け隔てなくコミュニケーションをとることが多いのですが、プロパー社員の場合は人間関係においても保守的な考えを持っている人の割合が多く、さらに同期入社のグループ同士でのみ繋がりを持つ傾向が見られます。特に派遣社員や出向社員など、外部から入ってきた人たちは一切受け入れようとせず、自分たちから話しかけるという事をほとんどしないという人たちが多いです。そして同じ会社で働き続けているという事もあって会社に長くいることを重視する傾向があり、相手が入社して何年この会社で在籍しているかを気にします。

実力以上の評価

プロパー社員というのは企業からすれば長年自分の会社で働き続けてくれている社員だという事もあり、どうしても実力以上の評価を企業からされやすいです。例えば明らかに遅れて入社してきた人たちよりも仕事ができないのに勤続年数が長いというだけでそれなりの給料をもらっている人たちが居ると、中途採用の社員からは不満が漏れることになるでしょう。さらに仕事の内容よりも上司との人間関係によって評価が左右されやすい傾向にあり、それらを総合すると総じて中途採用の社員と比べると評価の基準が甘くなりやすいです。

愛社精神が強い

プロパー社員であっても自分の会社に対して不満を持っている人たちは当然いますが、それでもやはり自分が働き続けている会社に対しての愛社精神は中途採用の社員と比べると強いです。自分が働いている会社がこれまで築いてきた実績や社風を愛して強い誇りを持っている人たちが多いですし、同じような愛社精神を持っているプロパー社員同士の絆は自然と強くなります。

プロパー社員と非プロパー社員が協力するために

このようにプロパー社員は中途採用の社員とは大きく性格が異なるため、さまざまな場面で衝突が生じやすいです。両者が対等な関係を築いていくためには、まずは年功序列や人間関係に左右されない評価制度を構築する必要があるでしょう。また中途採用の社員はすぐ現場で働かせようとしがちですが、そうではなくきちんと新卒社員と同様の研修を受けさせるようにすると両者の軋轢の減少につながります。また社内イベントを定期的に開催して仕事以外でプロパー社員と非プロパー社員とが接する機会を設けるのも良い方法です。その際は経営陣や幹部、上司などが率先して非プロパー社員とコミュニケーションを図り、オープンな雰囲気づくりに努めましょう。

プロパー社員の特徴を理解して働きやすい職場環境を構築しよう!

プロパー社員は愛社精神が強いこともあって企業側としてはとても重宝する人材ですが、1つの会社しか経験していないことから保守的であったり他社を受け入れないという傾向も強いです。会社が発展していくためには技術やスキルを持った中途採用の社員にも活躍してもらうことが重要で、プロパー社員の特徴を理解しながら両者が働きやすい職場環境を構築していくことがとても大切になります。