オフィスのミカタとは
総務・人事・経理/管理部その他働きがいを
向上させる為の方の完全無料で使える
ビジネスポータルサイト 「オフィスのミカタ」

ビジネスパーソンに必須のスキル!ロジカルシンキングとは?

2019.08.29

ロジカルシンキングは、ビジネスパーソンにとって必須のスキルといわれています。しかし、具体的にどのような手法があって、どのようなメリットがあるのかなどについて、分からない部分が多いという人も少なくありません。不明瞭な部分があると使いこなすことも難しいものです。この記事では、ロジカルシンキングについてわかりやすく説明します。

1.ロジカルシンキングとは思考法のひとつ

ロジカルシンキングとは、ものごとを体系的に整理し、筋道を立てて、矛盾のないよう考えていく思考方法のひとつです。ロジカルシンキングの意味や、別の思考方法であるクリティカルシンキングとの違いを詳しく解説します。

1-1.ロジカルシンキングの2つの意味

ロジカルシンキングには、大きく分けて2つの意味があります。一つは、ものごとを抜け漏れなく体系的に捉えて、「全体」の中に「部分」が含まれるという関係性を整理することです。もう一つは、ものごとに筋道を立てて矛盾のないよう考え、「部分」と「部分」の間にある因果関係を整理することです。つまり、ロジカルシンキングとは「全体」と「部分」を明確に捉えて、さらにそれらの「関係性」を形にすることで、ものごとを筋道立てて考えることのできる思考法といえます。この思考法を身につけるためには、日常にあるさまざまなことに疑問を持ち、自問自答することが大切になってきます。どんな些細な疑問に対しても、ロジカルに考え、答えを見出すプロセスを繰り返すことで培われていく思考力なのです。

1-2.クリティカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングもロジカルシンキングと並ぶ、ビジネスパーソンに求められるスキルの一つです。これら2つの思考法は、混同されるケースがあります。ここで違いをしっかり確認しておきましょう。

クリティカルシンキングで、正しく考えるための目的を意識します。そもそも、今、それを考えるのが適切なのか、本来の目的からずれていないかなど、「考える要素」を疑ってかかる思考法です。人はそれぞれに思考の癖があります。その思考の癖を意識して客観的に把握できれば、意見のすれ違いや本筋を見落としてしまうことが格段に減ると考えられているのです。

ロジカルシンキングをする際には、一つのことがらを前提に筋道を立てて考えます。もし、前提とすることがらが違えば、その先の論理も変わってくるのではないでしょうか。つまり、これら2つの思考法は、使うタイミングが違うということです。ロジカルシンキングは、適切な筋道を考える思考法でした。対してクリティカルシンキングは、その思考の「前提」や「切り口」を疑ってみることで、思考の道筋を修正したり、新しい価値を生み出したりするための思考法といえます。

2.ロジカルシンキングの主な手法

ロジカルシンキングには、大きく分けると3つの論理展開法があります。「演繹法」「帰納法」「弁証法」です。それぞれについて、どのように考えていくものなのかを解説します。

2-1.演繹法

演繹(えんえき)法とは、ものごとを決まったルールや法則にあてはめることによって、結論を出していく論理的手法です。あてはめることが、ルールや法則に合致しているかどうかを見るプロセスを経て、合致していれば結論として確定します。

企業の商品開発において、企画から商品化までの工程を例として考えてみましょう。新しい美容液の商品開発で、「女性らしさを表現できる敏感肌美容液に参入する」ことが検討されていたとします。ルールは、「女性らしさを表現できる敏感肌美容液に参入する」です。

その試作品をモニターに試用してもらったとき、約9割の女性が、その試作品に対して「女性らしさを感じると答えた」という事実が得られたとします。この事実を、前述のルールにあてはめることで、「この試作品を商品化するべきである」という結論が導き出されるのです。

2-2.帰納法

帰納(きのう)法とは、あることがらに対して、共通点を持つ複数の実例を挙げ、確証度の高い根拠があることを確認して、結論を出す論理的手法です。周辺の環境にある複数の要素を分析して、方針を導き出したいときに役立ちます。たとえば、ビジョンを策定したり、コンセプトやポジションを決める際に活用できる手法なのです。この帰納法が成り立っているかどうかを確認するには、「なぜならば」という接続詞を使い、論理の展開を逆算していくと分かりやすくなります。

2-3.弁証法

弁証(べんしょう)法とは、ものごとが変化したり、発展したりしていく過程を、本質的に理解していく論理的手法です。否定要素をさらに否定(二重否定)したり、矛盾要素をさらに明確化したりして論理を展開します。固定電話を例に取って考えてみましょう。固定電話は離れている人と連絡を取る手段の一つですが、外出するときに持ち運んで通話することはできないという欠点があります。外出先でも通話ができるようにと公衆電話が設置されましたが、使いたいときに常に身近にあるとは限らないことが欠点です。その点を含めて思考した結果として生まれたのが、固定電話や公衆電話が持つ欠点を解決する携帯電話だったのです。

3.ロジカルシンキングのメリット

ロジカルシンキングを身につけると、ビジネスのさまざまなシーンで役立ちます。具体的に、どのようなメリットをもたらすのかについて解説します。

3-1.分析力が向上し問題解決力が身につく

ロジカルシンキングをすることと、分析力や問題解決力は連動します。ロジカルシンキングでは、ことがらを適切な切り口で「部分」に分解して、相関関係や因果関係を整理するとお伝えしました。

そのプロセスによって、導き出される結果(判断や対応策)の確度が高まります。したがって、ロジカルシンキング力を磨くことは、より質の高い分析につながるのです。
何か問題が起きたときには、どこで起きているのかを突き止め、問題の根本的な原因(真因)を特定することが重要になります。

ロジックツリーなどに代表されるロジカルシンキングのフレームワークにあてはめることで、論理的に、発生した場所や根本原因を見つけ出すことができるようになるのです。つまり、ビジネス上で直面するさまざまな問題を解決する能力も上がるということです。

3-2.提案力が向上し仕事の生産性が上がる

ロジカルシンキングがうまくできるようになると、提案力も向上します。そのことによって、仕事の生産性も上がっていく期待が持てるのです。ロジカルに提案できる人は、自分の意見を、比較的スムーズに通すことができます。なぜなら、ロジカルなプロセスで考えていれば、きちんと筋道が立っていて、矛盾がないため、相手に納得してもらいやすくなるからです。

顧客や上司などへの提案の場面では、他人の立場や考え方に影響を受けることなく、確固たる自分の論法を駆使する必要があります。ロジカルシンキングの力を向上させることによって、単なる好き嫌いという主観ではなく、良いか悪いかを客観的に判断することができるようになります。その判断に至ったプロセスを具体的に提案時に示すことで、提案は受け入れられやすくなるのです。

間違った問題設定をすると、間違った仮説を生み出してしまいます。すでに業務が進んでから、その間違いに気が付いたとしたら、はじめの問題設定に戻って再検討しなければなりません。無駄な時間と労力を費やしてしまうのです。ロジカルシンキングの力を鍛えておけば、適切な論点を基に、確度の高い仮説を導き出すことができるため、問題を解決するスピードも上がっていくでしょう。結果的に仕事の生産性を向上させることも可能になるのです。