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コワーキングスペースってどういうもの?メリットと注意点

2020.05.15

働き方改革が進む中、リモートワークなどが推進されるなど、仕事をする場所・空間にも変化が現れている。特に社外で仕事をすることができるコワーキングスペースに注目が集まっているのが傾向だ。なぜコワーキングスペースが注目されているのか、どのような施設で利用プランはどうなっているのか、メリットなどを詳しく解説する。

コワーキングスペースとは?

コワーキングは世界的にも普及の波が来ている働き方のスタイルである。オフィスや特定の職場に通勤して働くのではなく、どの場所でも自由に働くことができる環境のことをコワーキングと指す。コワーキングを英語で表記すると「CO-WORKING」であり、「CO」は共同という意味を持つため、コワーキングスペースは共同で仕事に取り組むというイメージになるのが一般的だ。コワーキングスペースと混同されやすいのが、シェアオフィスやレンタルオフィスである。これらは明確な区別があるわけではないが、コワーキングスペースは図書館のような広さを持った開放的なオープンスペースであることが多い。

それに対してシェアオフィスやレンタルオフィスでは、主に個室の場合が多いのが違いである。コワーキングスペースは単なる仕事をする場所というだけではなく、自分と同じように利用している他の会社員やフリーランスと交流したり、仕事仲間を増やしたりといったビジネスチャンスも望める。そのため人との出会いを期待している人も多く利用している。

コワーキングスペースには何がある?

よく耳にするようになったコワーキングスペースだが、具体的にはどのような施設なのだろうか。コワーキングスペースの設備には、どのようなものがあるのかを詳しく紹介する。

一般的にあるもの

コワーキングスペースは、一般的にはワークスペース・電源・Wi-Fi・フリードリンク・コピー機などが設備として整えられている。ワークスペースとは実際に仕事をするためのスペースのことだが、そのスタイルは契約によって異なる。好きな場所で仕事をしても良いフリースペースか、自分専用のスペースを確保して使えるスタイルがある。コワーキングスペースでは、ほぼすべての利用者がパソコンを使用して仕事をしているのが特徴である。そのため電源となるコンセントは十分な数が用意されていることが多く、無料のWi-Fiも用意されているので通信量などを気にせずに仕事ができる。

ビジネス用の高速回線を導入しているコワーキングスペースが多いが、通信環境はそれぞれ異なる。Wi-Fiの通信スピードはコワーキングスペースごとに様々であるため、重いデータを扱う場合には事前にチェックしておくことが必要だ。フリードリンクやコピー機も設置されている場合がほとんどなので、快適に仕事ができる環境として人気を呼んでいる。

場所によってはあるもの

コワーキングスペースは、その他にも施設によって様々な設備があるため、状況に応じて必要な設備があるコワーキングスペースを利用するのが望ましい。例えば起業準備のためだったり、スペースが必要な士業などは個室のあるコワーキングスペースが向いている。個室利用で法人登記と住所利用に使用が可能なコワーキングスペースも多く便利である。会議室やセミナールームを併設しているところもあり、仕事やイベントなどで活用することもできる。また、コワーキングスペースはコミュニケーションの場としての目的もあるため、人との出会いを重視している場合にはキッチンや交流スペースを設けていることもある。

コワーキングスペースだからこそ、新しい発見があったり新しい出会いがあったりするのが魅力だ。ただしコワーキングスペースの広さや設備、Wi-Fi速度などはまちまちなので、事前に希望通りの設備であるかを確認すると安心である。

コワーキングスペースの利用プラン

コワーキングスペースの料金体系は、大きく分けてドロップインと月額制の2種類がある。ドロップインとは1日のみの利用であり、コワーキングスペースが初めてという人が体験として、ひとまず1日だけ利用したり、短期間の利用だけで事足りる時などに人気だ。コワーキングスペースを利用するのが頻回の場合には、月額性を選んだ方がお得になる。バスや電車などの定期と同じで、月々の利用回数によってドロップインにするか月額制にするかを判断するのがおすすめだ。コワーキングスペースによっては月額制にも「平日のみのプラン」や「土日のみのプラン」などが用意されているので、コストをおさえたい場合にも便利である。

その他にも一箇所のコワーキングスペース利用ではなく、他のエリアのコワーキングスペースも利用することができる「エリアプラン」などもあるので、移動範囲が広い仕事の場合に最適だ。

コワーキングスペースのメリット

コワーキングスペースは多くのメリットを持つが、どのスペースにも共通している代表的なメリットを紹介する。

ビジネス向きの環境を安く利用できる

ビジネスをスタートする際には、初期費用として多くのコストがかかる。仕事用の安定したネット回線を自宅に引かなくてはいけないし、机やイスも、なんでも良いというわけではないのでビジネス用のものを準備しなくてはならない。予想以上に費用がかかることが多く、リモートワーカーや起業予定の人が仕事を始める時に、最初にぶつかる壁といってもいい。その点、コワーキングスペースにはビジネスに必要なものが揃っている。しかも質が良いので、初期費用やランニングコストの節約につながるのがメリットだ。

集中できる環境が整えられている

コワーキングスペースは仕事のための整えられた環境であるため、集中しやすいというメリットがある。実はただ静かなだけでは人は集中できないため、適度な物音がするコワーキングスペースはより集中しやすい状況になっている。カフェやファミリーレストランといった場所でも、やろうと思えば仕事は可能かもしれない。ただ、周囲の目が気になって集中しにくいし、仕事の持ち込みを禁止している店もあるので最適な場所とまではいかない。コワーキングスペースは基本的に仕事が目的の人しか出入りをしないので、周りを気にせず集中することが可能だ。

人との出会いがある

コワーキングスペースの利用者は様々であり、自分と同じ業界の人もいれば、普段あまり接点のない業界や業種の人もいる。他社や他業種の人と知り合うと見聞が広がって勉強にもなる。新しい人脈をつくれたり、仕事に良い刺激になるのもコワーキングスペースのメリットの一つだ。他業種との交流ができるというメリットを重要視しているコワーキングスペースの場合には、スペース主催の交流イベントなどがあるので活用するのも一つの手である。

コワーキングスペース利用の注意点

コワーキングスペースは便利で快適なビジネス環境を利用できるサービスだが、いくつかの注意点がある。一つ目はセキュリティだ。コワーキングスペースはオープンスペースなど開放感がある空間で仕事をすることが多い。そのためセキュリティが甘くなりがちである。コワーキングスペースに慣れてくると、自分の会社のような感覚になってしまう。しかし、不特定多数の人間が出入りをする場所なので、パソコンのロックをし忘れたまま席を立つなどの行為にはリスクがあり注意が必要だ。スマホや財布などの貴重品の管理も、十分に気をつけるべきだ。

さらにコワーキングスペースには、それぞれの特色や利用者の傾向があり、自分と合わない場所を選んでしまうと仕事が進まないというケースもある。一人で集中して仕事をしたい場合に交流を活発に行うコワーキングスペースでは、話しかけられる機会が多かったり他人の会話がうるさかったりとミスマッチを感じてしまう。利用していて、煩わしさを感じてしまうと仕事の効率を上げることはできないので、自分にあったコワーキングスペースを選ぶことが重要だ。

コワーキングスペースに興味があるなら覗いてみよう

コワーキングスペースはビジネスに必要なものが整っている上に、清潔で無駄なものが置かれていないので仕事に集中するのに適している。他の利用者と交流するチャンスもあるので、ビジネスにプラスにできるというメリットも魅力だ。興味を持ったコワーキングスペースがあれば、積極的にドロップアウトで利用したり見学をしたりしてみるのがおすすめだ。

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