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Chatwork・Slack・LINE WORKS・Microsoft Teams|4大ビジネスチャットから目的別に最適なサービスをセレクト

2023.05.09
オフィスのミカタ編集部

ビジネスチャットツールの中でも特に人気の「Chatwork」「Slack」「LINE WORKS」「Microsoft Teams」。この記事では、それぞれの機能や特徴、コストなどを徹底比較する。自社にとって有用なサービスの選定に役立てて欲しい。

法人プランの各社ビジネスチャットツールのサービス比較表

「Chatwork」「Slack」「LINE WORKS」「Microsoft Teams」のサービスの概要は以下の通りだ。

ここからは、各ツールの特徴について解説しよう。

Chatworkの特長
Chatworkは、37万6000社の導入実績を持つ、国産ビジネスチャットツールだ。国産ならではの使い勝手の良さが魅力で、中小企業を中心に人気を集めている。タスク管理機能が搭載されている点や、社外とのコンタクトも取りやすい点が特徴的。また、GmailやGoogleカレンダー、ジョブカンワークフロー、SmartHRなどとのサービス連携が可能だ。

Slackの特長
Slackは、拡張性の高さからエンジニアに支持されるビジネスチャットツール。外部連携や拡張機能が充実している点が特徴となっている。一方、ユーザビリティの面では、ITツールに不慣れな人にとっては使いづらい面もあるだろう。使いこなせるかによって、評価が分かれるツールと言えそうだ。

LINE WORKSの特長
LINEのビジネス版として登場したLINE WORKSは、使いやすさが人気で導入社数35万社の実績を誇る。お馴染みの既読機能をはじめ、カレンダー共有や議事録などを共有できるノート機能など、便利な機能が揃っている。一方で、メジャーなビジネスツールとのサービス連携が少ない点はデメリット。多くのバイトを抱えるサービス業や飲食業をはじめ、手軽に導入したい中小企業向きのツールと言えるだろう。

Microsoft Teamsの特長
Microsoft 365のユーザーであれば無料で使えるMicrosoft Teams。 最大の特徴はMicrisoft製品との連携に優れている点にある。また、世界中にユーザーを持ち、多くの言語に対応していることなどからグローバル企業からも多くの支持を集めている。

ビジネスチャットツールと社内SNSとの違い

ビジネスチャットツールと社内SNSは、どちらもコミュニケーションツールではあるが、

ビジネスチャット:メールの代替として、社内外の情報伝達に特化
社内SNS:社内のコミュニケーションに特化

という違いがある。社内でのコミュニケーションの活性化を目的とするなら社内SNS、業務効率化などに主眼を置くならビジネスチャットツールというように、目的に合わせて適したツールを選択しよう。

ビジネスチャットの選定ポイント

次に、ビジネスチャットツールを選定する際に、抑えておきたいポイントを解説する。

現場のITリテラシーに合わせた使いやすさ
コミュニケーションツールとして導入する以上、全てのユーザーが問題なく使えるものでなければならない。現場のITリテラシーを踏まえて、最も使いやすいツールはどれかを重視するようにしてほしい。

画像・動画にも対応できる共有ストレージ容量
サービス比較時に特に注意をしたいのが共有ストレージ容量だ。容量を超えると送信ができなくなったり、追加の費用が発生したりするため、容量には余裕を持っておく必要がある。特に画像や動画を扱う場合には、多くの容量を必要とするため注意したい。

通話・ビデオチャット機能
リモートワークが浸透したことで、社内外との音声通話やビデオ通話の利用頻度も増えている。「テキストでのコミュニケーションよりも直接話した方が早い」という時は、チャットツール内でビデオ通話等ができれば便利だろう。会議等にも使用したい場合には、人数や時間に制限がないかも確認が必要だ。

タスクマネジメントとしてのタスク機能
コミュニケーション以外の機能で抑えておきたいものの1つがタスク管理機能だ。社内外とのコミュニケーションの際に、そのままタスク化して管理ができれば、抜け漏れなく業務を進められる。

料金体系とユーザー数
各ツールでは3〜4つのプランが設けられており、会社の規模等に合わせて選択できるようになっている。無料プランから使ってみたい場合には、ユーザー数の制限が設けられていることが多いため注意しよう。有料プランはユーザー数の制限は設けられていないものの、エンタープライズ向けには管理機能等が充実しているなどの機能の差がある。自社の要件に合わせて適したものを選ぼう。

セキュリティガバナンス
ビジネスチャットツールには、安心して情報共有が行えるセキュリティが求められる。4社ともISOを取得しているが、プランによって多要素認証やSLAの対応などに差があるため、自社のセキュリティ要件に合わせて選択することが重要だ。

コスト重視で選ぶ際に最適なビジネスチャットツール

ここからは、比較の視点別におすすめのツールを2つずつ取り上げていく。まずはコストを重視したい時におすすめのツールを紹介しよう。

中小企業に十分な機能が最安で使えるMicrosoft Teams
4ツールの中で有料のビジネス向けプランが最安値なのがMicrosoft Teams。1ユーザー当たり10GBのストレージが用意されており、機能面でもセキュリティ面でもビジネス用に必要なものが揃っており、コストパフォーマンスが最も高いと言える。

エンタープライズプランが安いChatwork
エンタープライズ向けのプランで比較すると、最も安いのがChatwork。月額880円(税込)で、モバイル端末制限やファイル送信禁止などのセキュリティ機能、SLAにも対応する。

中堅企業から大手企業に適したビジネスチャットツール

次に、中堅〜大手企業におすすめのツールを2つ紹介する。

自社で機能拡張を行いたいならSlack
IT系企業を中心に、全社的にITリテラシーが高い企業であればSlackがおすすめだ。自社のエンジニアが機能拡張を行えば、利便性も格段に向上するだろう。

多言語対応に強いMicrosoft Teams
50以上の言語に対応しているMicrosoft Teamsはグローバル企業におすすめだ。同時翻訳機能が付いているため、多言語会議にも適している。

個人事業主から小規模企業に向いているビジネスチャットツール

小規模企業におすすめのツールは以下の2つだ。

社外とのコミュニケーションにも適したChatwork
社内コミュニケーションだけでなく、外部とのやり取りにも活用したい場合にはChatworkがおすすめだ。利用者数も多いため、スムーズにコンタクトを取れるだろう。

グループウェア機能が使えるLINE WORKS
LINE WORKSは掲示板やスケジュール、タスクなどのグループウェアとしての機能も充実している。社内のコミュニケーションツールを1つで賄いたい場合にも適しているだろう。

誰にも分かりやすいUIで選ぶ最適なビジネスチャットツール

最後に、操作性の良さを重視する企業におすすめのツールを2つ紹介する。

シンプルな設計のChatwork
シンプルな機能と抜群の操作性で誰でも使いやすい設計になっているのがChatworkだ。現場のスタッフも教育コストをかけずに使いこなすことができるだろう。

LINEと同じUIで学生からシニアまで使いやすいLINE WORKS
LINEと同じUIになっているLINE WORKSは、学生のバイトからシニアまで親しみやすいツールと言える。そのため、介護業や物流業、サービス業など幅広い業界に受け入れられている。

まとめ

ビジネスチャットツールは使用頻度の高いツールとなるため、機能や操作性などを十分に検討した上で導入する必要がある。この記事で紹介したポイントを参考に、自社に適したツールを見つけ、社内のコミュニケーションや情報共有の活性化やコーポレートガバナンスの向上につなげてほしい。