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チームビルディングの成果を最大化させるポイントや効率的な運用のためのサービスを紹介

2021.12.10

企業の組織力強化には社員のモチベーションやエンゲージメントの向上が不可欠だが、テレワークが進む中、チーム運営に悩まれている会社は多いだろう。そこで注目されているマネジメント手法がチームビルディングだ。チーム制の効果を発揮するためのポイントや運用サービスについて紹介する。

チームビルディングは自走的な個の力を尊重し組織力を高めるマネジメント手法

チームビルディングとは、メンバーそれぞれの能力や経験を最大限生かしながら生産性の高いチームを作り上げるマネジメント手法だ。能力の高い人材を集めればいいわけでなく、個々の特性や経験が十分に生かせるメンバー構成にすることが重要だ。

チームビルディングを組織的に実施するにあたり必要な構成要素

結果を残すチームビルディングを行うために欠かせない要素は主に3つ。1つずつ見ていこう。

個々人の能力の把握
まずはメンバー候補の能力を把握することが大切だ。各自の強みや得意不得意な業務領域を見極め、どういったメンバー構成であればそれぞれの能力を十分に発揮することができるのか検討してほしい。能力だけを重視せず、性格的な相性もきちんとチェックする必要がある。

コミュニケーションの強化
チームで仕事をするからには、コミュニケーションは欠かせない。お互いの長所を伸ばし、苦手なことを補いながら目標を達成するためには相互理解が必要だ。コミュニケーションを強化することによって、チームワークも高めることができる。

継続性を高める評価システムの構築
チームを目的に向かって順調に走らせるためには、評価システムにも目を向ける必要がある。メンバーそれぞれが違った能力を持つチームでは、一辺倒な評価基準では不十分だ。技術面、コミュニケーション面、営業面、サポート面など、多角的な方向から評価を実施し、メンバー各自が「自分の能力が認められている」と思えるような評価システムを構築してほしい。

テレワーク環境だからこそ高まるチームビルディングの重要性

テレワークが進んでいく中、社員同志のコミュニケーションのあり方に課題を感じる声を聞くが、そんなときに効果を発揮するのがチームビルディングだ。直接顔を合わせなくても、チームビルディングは可能。オンラインツールを活用しながら活発に意見を交わし、メンバーとの仲を深めることで、テレワークでありがちなモチベーションの低下や孤独感も防ぐことができる。

チームビルディングツールの選定のポイント

テレワークでチームビルディングをスムーズに運営するためにはオンラインツールが欠かせない。ここでは自社にあったツールを選定するためのポイントを紹介する。

個々人の能力の把握を定量・定性の両側面から把握することができるか
チームビルディングでは、業績などの定量的な評価基準だけでなく、チームでの役割や協調性といった定性情報も把握する必要がある。

お互いがメンバーへの理解を深めて支え合い、チームとしての結果を導いていくことこそがチームビルディングの意義。定量・定性情報をお互いに共有し、円滑なコミュニケーションが取れるようにできるコミュニケーションツールを選定してほしい。

チームビルディングの定義した目的に沿う機能が含まれているかどうか
チームビルディングの目的をまずは定義してほしい。例えば、モチベーションを向上させたいのか、はたまた新しいアイデアを生み出したいのか。その上で、定義した目的を達成するためにはどんなツールが必要か洗い出し、目的に合致するツールを選ぶようにしたい。

明確なチーム・メンバーの役割と伴う人事評価ができるツールかどうか
チームはさまざまな能力を持ったメンバーで構成されるため、最終目的は同じだとしてもそこに至るまでの役割はそれぞれ異なる。各自の役割を明確にすることで目標達成までの道筋が描きやすくなり効率的に動くことができる。さらに人事評価をする上でも、役割ごとの仕事の達成具合が分かると公平な評価をしやすい。メンバーの役割ごとに仕事の進捗状況が視覚化できるツール選びも外せない。

現場社員・人事が使いやすい、アクセスしやすいツールであるかどうか
もっとも重視したいのは「使いやすさ」。チームビルディングのメンバーが使ってこそ、ツールが活用されるからだ。使うためにわざわざマニュアルが必要になるような複雑なものでなく、感覚で使いこなせるようになるような視認性の高いツールを選んでほしい。

用途別チームビルディングツールを紹介

チームビルディングを運用する上で、重視したい項目ごとに人気のツールを紹介する。自社にとって必要な項目をぜひチェックしてほしい。

■ コミュニケーションツール ■
社員のコミュニケーションを円滑に進めるために人気のツールを紹介する。

『 Habi*Do! 』
社員一人ひとりの力を発揮し、業績を高める組織づくりを支援する「Habi*Do!(ハビドゥ)」。独自のアルゴリズムに基づいてチームごとのパフォーマンスを把握することができる。メンバーごとの目標進捗、タスク管理、業務報告が簡便に利用でき、さらに共有できるのも特徴だ。メンバーの仕事の進捗状況がわかるため、お互いの刺激となるだろう。

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『 THANKS GIFT 』
企業理念の浸透や社員のエンゲージメント向上を目指す「THANKS GIFT」。福利厚生サービスとして社内通貨機能を利用した物資的な報酬と、感謝や賞賛をメンバー間で簡単に送れる心理的な報酬の両輪で、社員のやる気を引き出すことができる。お互いの行動に対して感謝や賞賛を送り合うことでメンバー間の信頼感が増し、物質的な報酬システムによって会社との結びつきを深めることができるだろう。

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■ 評価システムツール ■
仕事をするからには評価を得たいと思うのは自然な感情だ。チーム制の場合同じチーム内の人から認められることはモチベーションアップにつながる。そんな心理を上手に利用するツールを紹介する。

『 Unipos 』
チーム内のメンバー同士で相手を称賛するメッセージやインセンティブを送り合う「Peer Bonus(ピアボーナス)」(Peer(仲間)+ Bonus(報酬))を提案している「Unipos(ユニポス)」。お互いにポジティブな感情を伝え合うことでメンバー感の信頼感が高まり、風通しのよいチーム作りができる。業務への貢献度が視覚的に確認できる仕組みがあるため、社員のやる気アップやマネジメント強化にも役に立つ。

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『 Heytaco 』
「Heytaco」はビジネスチャットツールの「Slack」内で利用可能なピアボーナスツール。感謝のメッセージを送る際にタコスの絵文字を貼り付け、その数に応じてポイントがもらえるというシステムだ。ポイントは社内通貨として運用でき、その報酬についてはそれぞれの会社で自由に設定できる。

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■ タレントマネジメントツール ■
タレントマネジメントとは、社員(タレント)の持つスキルや経験、能力を生かすためにもっとも有効な人材配置や育成を行うことだ。チームを構成する上で、個人の能力を把握することが重要なことから、タレントマネジメントにも力を入れる必要がある。

『 明日のチーム 』
人事評価制度の構築と見直し、運用支援をしている「明日のチーム」。テレワークの推進で個々の業務の評価が難しくなる中、人事評価もクラウド化するツールを展開している。AIを活用した分析などで、評価業務の負担を軽減してくれる。導入前の評価制度をそのまま踏襲することも可能だが、より魅力的な人材育成をするための評価改善を提案してくれるため、そちらも参考にしてほしい。

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『 タレントパレット 』
個々の人材データを一元化・分析するタレントマネジメントシステムを提供している「タレントパレット」は、マーケティング思考を取り入れた評価制度で科学的人事を実現している。人事評価の効率化はもちろんのこと、個々のデータ分析や見える化、人事異動の最適配置などタレントマネジメントを多角的に実行できる。チームビルディングのメンバー構成にも生かすことができるだろう。

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■ エンゲージメントサーベイ ■
エンゲージメントサーベイとは「エンゲージメント(会社への愛着心・思い入れ)」を「サーベイ(調査)」すること。社員個人と会社との結びつきの強さに対する現状把握に使われる。チーム単位でも使える診断だ。利用することによりチーム内の状況改善が進み、風通しのよい環境づくりができるため、ぜひ利用したい。

『 モチベーションクラウド 』
組織改善のためのエンゲージメントサーベイを提供し、エンゲージメント向上の支援をしている「モチベーションクラウド」。20分の簡単なアンケートでエンゲージメントの状態を可視化・数値化し、期待度と満足度を調査する。結果は視認性の高いマッピング式で、一目で問題点が明確になる点が特徴だ。チームに対してのポジティブな感情からネガティブな感情まで分かるため、今後の運営方法への指南となるだろう。

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『 wevox 』
「wevox」は、わずか3分の簡単な回答でエンゲージメントサーベイを行えるシステムを構築している。集計結果はリアルタイムで集計・分析されるため、スピード感を持ったエンゲージメントの改善に取り掛かることができる。さらに、独自の技術とAIの活用によりチームの改善サイクルを実現。チームの環境整備を一気に進めることができる。

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チームビルディングのタックマンモデルなど組織状態に合わせて施策をカスタマイズ

「タックマンモデル」とは、組織づくりの過程を解散まで含めて5段階でチームの状態を表したものだ。チームビルディングを行う上で欠かせないモデルと言われている。解散までのプロセスを順に見ていこう。

1.形成期
チームができたばかりの時期。メンバー同士でお互いのことが分からず、様子見をしている段階にある。

2.混乱期
チーム誕生後、しばらくすると起こるのがメンバー間の衝突。お互いの考え方や価値観の違いによって対立することが増え、チーム内が混乱しやすい。

3.統一期
メンバー間の衝突からお互いが歩み寄りを見せ、相互理解が進む。チーム内でそれぞれの役割が明確になり、団結力が見られる。

4.機能期
メンバーそれぞれが役割を果たしつつ、お互いがフォローする体制が整う。各自が目的意識を持ち能動的に動くため、チーム力がもっとも高い時期にあたる。また、チーム目標の結果が出始める段階にもなる。チーム力の高さを維持するためには、メンバーのケアや円滑なコミュニケーションが欠かせない。

5.散会期
チームの目的が達成し、チームでの活動が終了する。解散することを名残惜しく思ったり、メンバー間の信頼感が高まったりしていればチームビルディングが成功したと言えるだろう。

タックマンモデルの存在を知っていれば、例えば「2.混乱期」が組織編成では起こりうるものということが分かり、実際にチームで対立が起きたときにも対処がしやすい。チーム内のメンバーにもタックマンモデルについて周知してもらうようにしたい。

まとめ

組織力を強化するためには個人の能力や経験を発揮できる場所の創出は欠かせない。そのために個々の力を最大限に生かすチームビルディングは有効だ。今回紹介したツールを活用しながら目的意識を持ったチームを運営しよう。そのために、ぜひ気になったツール提供先のサイトや資料をチェックしてほしい。

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