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2024年の仕事始め いつから? 挨拶回りは? 手土産は?

2023.12.28
オフィスのミカタ編集部

2023年の仕事納めは12月28日という企業も多かったのではないだろうか。外資系などを中心にクリスマス前から休暇が始まる企業も増えており、「メールを出したら休暇中と自動返信が送られてきた」という話もよく耳にした。

それでは2024年の仕事始めはいつからか。また年始の挨拶回りはいつから始めればいいのか。まとめていこう。

目次
■仕事始めはいつから?

■仕事始め、バックオフィス担当者の業務は?

■新年祝賀式(初出式)・新年会の準備・開催

■年始回り・年始の来客対応

■年賀状の返礼、住所録の整理

仕事始めはいつから?

企業の休みは官公庁に従っていることが多い。「昭和六十三年法律第九十一号 行政機関の休日に関する法律(行政機関の休日)」によれば、官公庁の年末年始は「12月29日から翌年の1月3日」と定められている。よって2024年は1月4日(木)から、暦通りに仕事始めを迎える企業が多そうだ。

とはいえ翌週1月8日(月)が成人の日に当たるためこの日まで連休にしているケースもある。取引先の休暇予定は今からでも確認しておきたい。

仕事始め、バックオフィス担当者の業務は?

1月中に行う企業の多い、主なイレギュラー業務には、以下のようなものがある。

①社内向け新年の挨拶・出社状況の確認など
②新年祝賀式(初出式)・新年会の準備・開催
③年始回り・年始の来客対応
④年賀状の返礼、住所録の整理
⑤給与税務関連業務
⑥労働保険料(第3期分)の納付(延納申請をした場合)
⑦労働者死傷病報告の提出(休業4日未満の労働災害等)
⑧新年度の賃金台帳の準備

このうち④までは、仕事始めとして、早いうちにチェックしておきたい。

社内向け新年の挨拶・出社状況の確認など

若手従業員の場合、就職後初めて新年を迎えるというケースもある。社会人としては当たり前のことになっている挨拶も、ここでしっかり伝えておくと、取引先との挨拶時にも困らないだろう。

新年だから「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます」と挨拶するのがベストではあるが、会う人、会う人に言われると煩わしいという上司も出てくる。よって若手ほど「相手に合わせて」挨拶するのがよい。ただいずれにしても、通常の挨拶(「おはようございます」等)の後に、新年初顔合わせとなる人には、「本年もよろしくお願い申し上げます」と伝えるとよいだろう。

新年祝賀式(初出式)・新年会の準備・開催

「新年祝賀式」は官公庁・自治体や大企業では行われることも多いが、中小企業の場合は「新年会」と合わせて行われることもある。また「初出式」と言われると消防関連の行事を思い出す人も多いだろう。いずれも新年のスタートを飾る重要な行事であり、大企業では会場を借りて行われるケースもある。企業にとっては年頭所感などの共通理解を図るための機会にもなるので、しっかり準備したい。

新年会の準備・開催では、忘年会同様出欠確認・予算確認・会場予約・開催のための進行スケジュール管理・業務時間内の開催になるのか否かの確認などまで、最終チェックを行っておくとよいだろう。

年始回り、年始の来客対応

得意先や取引先などを訪問する「年始回り」や年始の来客対応に追われるのは、出初式後から1月15日(小正月)まで。訪問する際は「お年賀」「謹賀新年」などと表示したのしをつけた手土産を持参。旧年中の感謝と、今年以降の友好関係を願って挨拶しよう。

なお、各部署から手土産の要請があった場合の準備がまだ済んでいない場合は、どのように手配をするか、確認しておきたい。ECサイト等で注文が可能なケースもあるので、訪問先に合わせて予算・種類等を担当者からヒアリングをしたうえで、準備しておくと良いだろう。

また、社外の方が年始の挨拶のために来社するケースもある。気持ちよく新年の挨拶を交わせるよう、来客時の対応を社内で確認しておこう。

年賀状の返礼、住所録の整理

仕事始めの日に手にすることが多いのが年賀状だ。近年は年賀状自体、出さない企業が増えているが、自分が年賀状を出していない相手からの年賀状が届くケースはまだある。その場合、

・時期が遅くなっても、返事を出すのは丁寧なので問題ないが翌週以降になってしまう場合は「寒中見舞い」でお届けする。
・「寒中見舞い」は通常の通常はがきを用意し、季節の挨拶として「寒中お見舞い申し上げます」や「寒中お伺い申し上げます」と書き出す。
・寒中見舞いの期間は、松の内明け(1月8日)から立春(2月4日)頃まで。

となるので、確認しておきたい。

ただし、仕事関係の年賀状は、相手によっては、返礼不要の場合がある。相手先や内容を考慮して判断したい。

また、早めに対応するなら、メールで丁寧な返礼を行うのもよい。年賀状を頂戴したお礼を述べ、新年の挨拶を続けるとよいだろう。

なお受け取った年賀状は、住所録の整理にも役立てたい。自社で年賀状を出している場合は特に、照合したり、追加したりといった業務を、仕事始めのうちに済ませておこう。

まとめ

仕事始めの日は社内で挨拶をして終わり……という企業は少ないのではないだろうか。初日から従業員が十分に業務に当たれるよう、バックオフィス担当者としては準備をしておきたいところ。