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早期退職に関する調査 正社員の10人に1人が「早期退職を持ちかけられている」と回答

2021.03.17

 株式会社Agoora(本社:東京都杉並区、代表:阿部智生)が運営する転職ポータルサイト「ジョブシフト」は、早期退職を迫られた300人を対象に退職までの猶予や受けた説明に関する調査を実施した。

調査概要

 調査目的
 最近急増する早期退職の実態を調査すべく、実際に早期退職をした人を対象に、受けた説明や実際に退職するまでの猶予や、現在の職業や給料などのデータを抽出。

 回答方法
 Webアンケート調査

 調査日時
 2021年3月5日~2021年3月7日

 調査対象
 【予備調査】全国の30~65歳までの正社員・公務員・役員の男女4,000名
 【本調査】ここ1~2年で早期退職を持ちかけられた経験のある人
 
 回答者数
 300人(男性241人、女性59人)

早期退職を持ちかけられている正社員は10人に1人

早期退職を持ちかけられている正社員は10人に1人

 「ここ1~2年で会社から早期退職を持ちかけられたことはありますか」と質問したところ、10.55%が「はい」と回答し、正社員・公務員・役員の10人に1人以上が会社から早期退職を提案された経験があることが明らかとなった。実際に、早期退職を持ちかけられた人は会社から以下のような説明を受けたとしている。

 ・もともと売上が悪い会社側としては、コロナの影響がいい口実となったようで工場閉鎖と早期退職を突然告げられた。全員退職後、希望者は委託先の会社に斡旋してもらえるようになると言われた。

 ・人事部の研修に呼ばれ、早期退職者のセカンドキャリアを応援する制度があると説明された。

 ・割増退職金を払うから今日でやめてくれと言われた。

 ・コロナの影響で事業を存続させることが困難になり、人員削減を行わざるを得なくなったと勧告された。

約43%が早期退職を受け入れ

 早期退職を持ちかけられた300人のうち、受け入れたのは約43%にあたる128人で、「受け入れた理由」「拒否した理由」として以下のような声が挙げられた。

 ■早期退職を受け入れた理由
 ・早期退職を提案されてからいじめがひどくなったので受け入れた
 ・思ったよりも退職金が良かった
 ・今後の生活資金が確保できたため受け入れた
 ・無理に断って肩身が狭い想いをするよりも新しい環境で働いた方がよいと思った

 ■早期退職を拒否した理由
 ・年齢的にも再就職が厳しく、転職すれば賃金低下も避けられないから
 ・雇用主が退職金の上乗せに応じなかったから
 ・今の時期、再就職先を見つけるのは困難なのは明らかだから

早期退職後は30%が「正社員以外」

早期退職後は30%が「正社員以外」

 早期退職を受け入れた人に「現在の職業」を調査したところ、69.53%が「正社員」、11.72%が「派遣・契約社員」と回答した。一方で、13.28%が「無職」と回答した。

約50%が「給料が減った」

約50%が「給料が減った」

 「現在の給料は早期退職前の職場と比較し、どれくらい増減していますか」と質問したところ、多くの企業で「同条件の転職先を用意する」と言われているにも関わらず、給料が減っている人が約50%もいることが明らかとなった。

まとめ

 新型コロナウイルスの影響もあり、早期退職をしても様々な影響を受けている人が多いことが明らかとなった。コロナ禍で事業体制を整えるためにも、早期退職を促すケースも考えられるが退職後の環境整備なども重要と言えるであろう。

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