情報システムの現状とIT活用実態に関する調査 ニューノーマル時代への取り組み方が浮き彫りに

株式会社ソフトクリエイト(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:林 宗治)は、「情報システムの現状とIT活用実態アンケート2021」を実施し、情報システム部門向けのメディア「情シスレスキュー隊」にて結果を公開したと発表。
調査概要
調査名称:情報システムの現状とIT活用実態アンケート2021
調査手法:自社ハウスデータベース上でのオンラインパネル調査
調査対象:Webメディア「情シスレスキュー隊」のメールマガジン購読者で、
自社のITシステム運用に関与する人(522人)
調査年月:2020年12月24日~2021年1月15日
新しい働き方を提案する機会が増加

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)以前・以降で情シスの業務内容に変化があったかとの質問に、60.5%の企業は「テレワーク環境など新しい働き方を提案する機会が増えた」と回答している。他に多かったのは「セキュリティ対策などが増えた(39.8%)」「ノンコア業務が増えた(29.5%)」などの回答。情シスは多くの企業でテレワーク環境などの提案や構築、運用を進める状況になっていることがわかる。
情シスが今後最も注力したいのは「テレワーク対策」

今後力を入れたい(入れている最中の)活動が何かとの質問には、46.6%が「テレワーク対策」と回答して1位となった。次いで2位は「コア業務への転換・専念(41.4%)」、3位は「IT人材不足対策(37.9%)」との結果。
昨年実施した同調査の回答と比べても、テレワーク対策と回答する人の率は大きく伸びている。一方でコア業務の関与やノンコア業務のアウトソーシングは減少した。社内において、ノンコア業務を増加させなければならない実情が考えられる。
ランサムウェアによる被害は約14%

セキュリティインシデントの経験についての質問では、39.7%が「クライアントPCのウイルス感染・サイバー攻撃」と回答。そのほか、「メールからのウイルス感染・情報漏えい(31.9%)」、「機密情報の漏えい・流出・紛失(17.0%)」などが多く挙げられた。
また、14.4%はランサムウェアの被害に遭ったと回答している。ランサムウェアは、システムを乗っ取って暗号化し、元に戻すために莫大な身代金を要求してくるとして知られている。新たな脅威に備える必要がある時代になったと言えるだろう。
約3割が取り組み検討中!新しい考え方のセキュリティ対策「ゼロトラスト」

外部内部を問わず疑ってかかる、いわゆる「性悪説」に基づいた新時代のセキュリティ対策である「ゼロトラスト」。この考え方を取り入れた取り組みを実施しているかとの質問に、約3割が前向きな回答をした。ゼロトラストの考え方については、「絶対に防げる防御方法はないため、現状に則している。」「現状では取り組む環境にない。」「マッチする製品やサービスを調査検討する時間が作れない。」などの意見が寄せられている。
まとめ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響や、高度化・巧妙化が指摘されているサイバー攻撃などによって、情報システム部門の重要性は高まる一方だ。今後迎えていくニューノーマル時代に向けてどのように取り組んでいくべきか、今一度考えてみるのもいいだろう。
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