ワーケーション導入の課題はテレワークの課題と類似
株式会社月刊総務(所在地:東京都千代田区、代表取締役:豊田健一)は、全国の総務担当者を対象に「ワーケーションに関する調査」を実施し、178名から回答を得た。
約半数がワーケーションを「なんとなく理解」
ワーケーションとは何か知っているか尋ねたところ、「よく理解している」が22.5%、「なんとなく理解している」が55.1%、「言葉は知っているが内容は理解していない」が18.5%、「言葉を聞いたことがない」が3.9%という結果になった。
ポジティブイメージ
ワーケーションにどんなポジティブなイメージがあるか尋ねたところ、「社員のワーク・ライフ・バランスが向上する」が59.4%で最も多く、「従業員満足度が向上する」が56.5%、「テレワークが促進される」が55.1%と続いた。
ネガティブイメージ
ワーケーションにどんなネガティブなイメージがあるか尋ねたところ、「仕事と休暇の線引きがあいまいになる」が67.4%で最も多く、「マネジメントがしづらい」が65.9%、「労務管理が難しい」が65.2%と続いた。
8割以上がワーケーションの導入を検討したことはない
ワーケーションを導入しているか尋ねたところ、「導入を検討したことはない」が85.4%という結果になった。
導入で不安なこと(一部抜粋)
・ルールや公平さを保てるかどうか
・公私の区別。労働時間の管理。 見えないため、本人の自己申告によるところが大きい分不安
導入に踏み出せない理由(一部抜粋)
・経営者への説得が困難
・セキュリティリスクの問題がある
・テレワークもおぼつかない状況のため
どういう設備・制度があればワーケーションを導入しやすいか(一部抜粋)
・仕事・成果の評価の仕方を変える必要がある
・Wi-Fiの設備や仕事ができるデスクや椅子が完備されている場所はまだ少ない
調査概要
調査名称:ワーケーションに関する調査
調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
調査方法: Webアンケート
調査期間: 2021年5月19日〜5月25日
有効回答数:178件
まとめ
セキュリティや労務管理に対する課題をどうクリアするのかという壁は大きく、実施事例が少ないので対応法や効果のイメージがつきにくいという意見も。テレワークの環境整備は一通りできていても、「ワーケーション」となると、まだまだハードルが高いようだ。
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