2021年「ビジネスパーソン1000人調査」【雑談機会と効果】
一般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村正己)は、全国のビジネスパーソン1000人に対し、「テレワークの実施状況」と「職場メンバーとの雑談機会と効果」について調査した。
調査概要
調査期間:2021年8月13日~2021年8月23日
調査対象:全国の20歳~69歳までの正規の就業者
調査方法:「モニターリサーチ・システム」を活用したインターネット調査
回答数:1,000人(男性685人、女性315人)
テレワークの実施状況
テレワークを行っているか尋ねたところ、「テレワークを行っている」は、全体の3 割程度で、7 割が「テレワークを行っていない」と回答した。
雑談の機会「オフィス出勤時に対面で行う」
「あなたは、仕事中に職場メンバーとどのように「雑談」していますか。」と尋ねたところ、雑談の機会は、テレワークの有無に関わらず、「オフィス出勤時に対面で行う」が全体の7割超となった。
雑談の頻度
1週間を振り返った雑談の頻度について、「テレワークを行っていない人」は、「ほぼ毎日、雑談する機会があった」が、全体の5 割だったのに対し、「テレワークを行っている人」は、2割程度と半分以下にどどまっている。
雑談する機会「減った」が35.6%
新型コロナウイルス感染症の拡大前(2020 年3 月以前)と比較して、仕事中に職場メンバーと「雑談」する機会は変化があったか尋ねたところ、全体の35.6%が、「減った」と回答した。
テレワークを行っている人「雑談がしにくくなった」
「テレワークを行っている人」は、8割以上が「雑談がしにくくなったと感じる」と回答。これは、「テレワークを行っていない人」(43.1%)のほぼ2 倍である。
「雑談」の効果
全体の8割が、「雑談」があることは、自身にとってプラスであると回答している。
職場メンバーと「雑談」することは、自身の業務の生産性を高めることにつながっていると思うか尋ねると、全体の6割が、「雑談」することは、自分の業務の生産性を高めることにつながっていると回答した。同様に、業務の創造性を高めることにつながっていると思う人は全体の6割以上だった。
また、職場における人間関係を深めることにつながっていると思う人は全体の7割以上となった。
まとめ
調査結果を見ると、テレワークが促進されたことで雑談機会が減少していることがわかる。雑談は多くの人が業務上プラスになると考えており、社員が相互に交流できるような場や時間を設けるということが重要になってくるのではないだろうか。
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