実態からみる強いチームづくり【イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021】Vol.3
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:張士洛、東京都中央区、以下JMAM)は、2020~2021年に入社した新入社員と、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員を対象に「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2021」を実施した。調査リリースは4回に分けて配信しており、今回は第3回目となる。
調査概要
調査方法: インターネット調査
調査時期: 2021年6月
調査地域: 全国
有効回答: 2,068名。2020~2021年に入社した新入社員1,020名、新入社員の育成に関わる上司・先輩社員1,048名(新入社員は、例年比較のため企業規模501名以上の大卒の686名に母数を絞って集計)
調査結果概要
調査結果から、新入社員(Z世代)の特徴やコロナ禍による働き方の変化などの影響で、「入社後の職業キャリアが描けなくなっている」、「コミュニケーションストレスは上昇傾向」、「挑戦よりも無理ない範囲で業務に取り組みたい」などの実態が明らかになった。この状況を乗り越えるためには、成長循環サイクルを回し、成長していくための仕組みづくりが重要だろう。
キャリア形成のゆらぎ
今の会社で成長したいという気持ちが高まる一方で、配属後すぐに職業キャリアが描けなくなっている。
「働く」への価値観変化
柔軟な働き方を求める一方で、自分自身の成長は「挑戦よりも、無理ない範囲で取り組む」傾向が上昇。
職場での関係性の希薄
テレワーク(在宅勤務)普及以降、新人・若手社員のコミュニケーションストレスは上昇傾向。
指導のしづらさが増加
テレワーク(在宅勤務)普及以降、新入社員・若手社員(以下新人・若手)の指導はしにくくなり、成長実感も下降傾向。
挑戦よりも失敗しない傾向の強さ
「意識」と「行動」のギャップが大きく、自走に少し時間がかかる新入社員が増えている。
実務経験量や成長速度の低下
無理ない範囲で業務に取り組み、仕事で行き詰ったときも上司・先輩から働きかけて欲しい。
ストレス耐性や文章力の低下による「内省力」「回復力(レジリエンス)」などの停滞
指導者も人事担当者も、新入社員の「打たれ弱さ」などは育成課題と実感している。
まとめ
コロナ禍において働く場所や時間の自由度が増す中、学生から社会人への移行が進まず、組織適応課題が増している。この課題を解決するためにも、3つの「しこう(志向・思考・試行)」とチームの行動原理を高め、自律的な成長循環サイクルを回し続けることが求められている。
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