約6割が感じている「人事評価基準の不明瞭さ」モチベーション低下や転職意欲に影響!? ワークポート調査
人材紹介業の株式会社ワークポート(本社:東京都品川区・福岡県福岡市博多区、代表取締役会長CEO:田村高広)は、全国のビジネスパーソン455人を対象に「人事評価の満足度」についてアンケート調査を実施。人事評価の基準に不明瞭さを感じている人や不満を抱いている人が多い実態があると報告した。
調査概要
調査内容:人事評価に関する満足度調査
調査機関:自社調査
調査対象:同社を利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女)
有効回答:455人
調査期間:2024年10月9日~10月16日
調査方法:インターネット調査
出典元:【調査報告】現役ビジネスパーソンに聞いた!「人事評価」に関する満足度調査(株式会社ワークポート)
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある
評価基準の明瞭性「明確な基準がない」などの意見多数
本調査ではまずはじめに、対象者全員に会社の人事評価の基準は明瞭か尋ねており「まったくそう思わない(30.1%)」「あまりそう思わない(31.6%)」が合わせて6割を超えたことを報告した。
また、会社からの人事評価に満足しているか尋ねる項目では「とても不満がある(32.5%)」「やや不満がある(34.9%)」と、7割近い人が不満を抱いている現状が明らかになっている。
続いて本調査では、会社からの人事評価によって仕事のモチベーションが下がった経験はあるか質問。「とてもある(44.8%)」「どちらかといえばある(31.6%)」と、76.4%が「ある」と回答したという。
さらに、会社からの人事評価が原因で転職したことはあるか質問した結果「転職した(18.7%)」「転職を検討した(検討中)(48.6%)」との回答が寄せられ、67.3%の人は人事評価が転職意欲に影響を与えたことがあると判明している。
会社の人事評価に対して改善してほしいことはあるか尋ねる項目では、71.0%が「はい」と回答したことも報告された。具体的には、評価基準の明確化を望む声が多く寄せられたようだ。
まとめ
本調査から、意欲向上や成長を促進するはずの人事評価制度が、不明瞭な基準との印象を抱かれることで逆効果となり得る可能性が示唆された。
職種によってははっきりと数値化できる業績が存在しないケースもあるだろう。行動指針の体現度合いや成長度合いなどをどのように数値化するか、誰が評価しても公平な結果となるよう設定できているだろうか。
本調査においては、「会社からの人事評価」が転職のきっかけとなった人も2割近く存在しており、不満を抱く人も高い割合を示している。人事評価制度における公平性・透明性がいかに重要であるかがわかるだろう。制度の見直しも視野に入れ、自社の従業員が人事評価制度をどのように受け止めているか、この機会に確認してみては?