「CYDAS」ベトナム現地企業への提供で人材定着目指す

株式会社サイダス（本社：東京都港区、代表取締役：松田晋）は、人材データプラットフォーム「CYDAS」のベトナム現地企業への提供を開始。日本・ベトナムに拠点を持つグローバル企業の人材管理をよりスムーズにし、人材定着率を向上させることを目指すという。

ベトナム版「CYDAS」開発の背景

株式会社サイダス（以下：サイダス）は、日本・ベトナムに拠点を持つグローバル企業の人材管理をよりスムーズにし、組織への人材定着率を向上させることを目指して、人材データプラットフォーム「CYDAS」のベトナム現地企業への提供を開始。それに合わせて、ベトナム語版「CYDAS」サービスサイトを公開した。

サイダスのリリースによれば、ベトナムはキャリアアップ志向の若者が多く、目標に対して実直に取り組む人が多い国とも言われている。一方、スキルアップにつながる職場やより良い労働環境を求めて転職をすることが多く、2019年には離職率が24%にのぼっている(※)。

同社では、ワークエンゲージメントを高めるためには、一人ひとりのキャリアビジョンの明確化と具体的な目標立て／1on1などを通じた継続的フォロー／適切な評価・フィードバック／被評価者に対するフィードバックの納得度調査というプロセスを経て、調査をもとにした1on1で上司・部下の評価に対する認識をすり合わせ／新たな目標への挑戦を促すという「目標管理循環サイクル」を回し続けていくことが大切だとし、「CYDAS」はそのサイクルを回せるように設計されているという。

※人材コンサルティング会社Anphabe社が実施したアンケート調査による

日本版の仕組みはそのままに機能をカスタマイズ

ベトナム版「CYDAS」は、日本版「CYDAS」のワークエンゲージメントを高める仕組みはそのままに、ベトナムの働き方や文化に合うように機能をカスタマイズ。目標管理のフォーマットも搭載しているため、導入後すぐに利用可能で、すでに評価シートを持っている場合も評価項目が柔軟に設定できるためそのままシステム上に再現できるという。また、ベトナム版「CYDAS」は、専属の現地コンサルタントによるサポートも充実し、海外拠点でもスムーズに稼働できる、としている。

サイダスの取締役CTOである吉田真吾は、今回の提供開始に対して、「ベトナムには、ソフトウエアエンジニアをはじめとする情熱的で優秀な人材が多く、今後大きく成長する企業が必ず出てくると思っています（抜粋）」とコメントを寄せた。

まとめ

“ワークエンゲージメント”は、仕事に誇りややりがいを持ち、自ら主体的に考えて前向きに仕事に取り組む心理状態を表す、近年注目されている概念。今回のサービス開始は、その重要性がグローバル企業にとっても高まっていることを示す事例といえよう。