【インボイス制度対応と業務時間に関する調査】経理の業務時間は制度開始前と比べて約1.43倍に
株式会社LayerXは、法人支出管理サービス「バクラク」において、企業に勤める経理担当者414名、経理以外の従業員409名を対象に「インボイス制度対応と業務時間」に関する調査を実施した。
調査概要
調査時期:2023年11月10日から2023年11月11日
調査方法:インターネット調査
調査対象:経理担当者414名、経理以外の従業員 409名
経理担当者の半数が「経費精算」の業務時間増加と回答
同社は経理担当者414名を対象に、インボイス制度の前後で業務時間がどのように変化したかを聞いたところ「経費精算」「請求書発行」「請求書受領」「仕訳・記帳」のいずれの業務においても、過半数が増加したと回答したことを明らかにした。「経費精算」においては、51.2%が増加したと回答している。
さらに、業務時間がどの程度変化したかを聞いた上で平均値を算出したところ、インボイス制度開始前と比べて「経費精算 約1.43倍」「請求書発行 約1.42倍」「請求書受領 約1.42倍」「仕訳・記帳 約1.48倍」となっている。
インボイス制度対応で最も大変だったこと1位「請求書の発行処理」
同社は続いて経理担当者414名を対象に、インボイス制度対応において特に大変だった経理関連業務を聞いた。その結果1位は「請求書の発行処理(26.8%)」2位が「仕訳・記帳(税区分・特例事項の記載)(24.9%)」3位は「従業員への法制度概要と対応業務の依頼・周知・浸透(21.5%)」となったとしている。
経理以外の28.0%が「経費精算」の業務時間増加
同社は経理以外の従業員409名を対象にした調査も実施。インボイス制度の前後で「経費精算」の業務時間がどの程度変化したかを聞いたところ、28.0%が増加したと回答。
さらに「経費精算」の業務時間が増加したと回答した115名を対象に、業務時間がどの程度変化したかとの問いに「1.2倍に増加した」が最も多い回答となったことが明らかになった。平均値は約1.46倍となっている。
まとめ
インボイス制度の開始により、経費精算や請求書に関する業務時間の増加が多くの企業で課題となっている。業務時間の増加を防ぐためにはDXの推進がキーとなるだろう。オフィスのミカタでは専門家コラム「インボイス制度の処方箋」として、インボイス制度の法対応に関する解説などを掲載している。Vol.5では制度対応のお悩み解決とDX推進事例として【請求書の受領】【請求書の保管】【請求書の発行】の3つのポイントで実際に課題を解決し、DXにつなげた事例を紹介した。参考にしていただきたい。
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