会社員の2人に1人「AI未経験」スキル格差、シャドーAIの懸念強まる SHIFT AI調査
生成AI学習コミュニティ「SHIFT AI」を運営する株式会社SHIFT AI(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木内翔大)は、全国の会社員(25〜69歳)706名を対象に、業務における生成AI活用実態調査(第2回)を実施した。
調査概要
調査期間:2026年4月20日〜4月22日
調査対象:全国 25〜69歳 会社員 男女
対象人数:706名
調査方法:インターネットリサーチ
実施機関:株式会社SHIFT AI
出典元:株式会社SHIFT AI
会社員の2人に1人「業務で生成AIを使用したことがない」
「自社業務において、生成AIをどのくらい使用していますか? 」との質問に「日常的に使用する(14.7%)」と回答する人は、前回の調査時(7.6%)から増加。一方で、最も多い回答は依然として「関心なし(36%)」だった。生成AIを一切使っていない層は、合わせて56.3%となった。
同社は前回調査(n=300)とはサンプル数が異なることから、単純比較はできないとしながらも、「活用層の裾野は徐々に広がっている傾向にある」と分析している。
生成AI活用検討に至った企業内での課題としては 「人手不足に対応したい(35.1%)」が前回調査(38.7%)に引き続き最多に。次いで「データ分析に時間がかかる(27.5%)」「サポート対応を改善したい(20.8%)」が続いた。
導入のハードル「セキュリティ」「個人のスキル」が上位に
続いて本調査では、業務へのAI導入に対してハードルとなることについて質問。その結果 「セキュリティ面で不安が残る(31.7%)」「個々人の生成AIスキルがまちまちである(30.2%)」が上位に挙げられた。
また、生成AIを活用したい業務としては「業務プロセスの自動化(33.9%)」が最多に。次いで「データの分析とインサイト抽出(24.6%)」「生産性向上のためのサポート(23.9%)」という結果だった。
社内ルールやガイドラインの整備の有無「わからない」4割弱
さらに、生成AIに関する研修の理想的な内容を質問。「実際の業務への応用例と事例紹介(33.6%)」「生成AIの活用方法と導入プロセス(30%)」「導入後の運用・改善方法の習得(29.7%)」といった回答が上位に並んだ。
続いて「あなたの会社では、生成AIの利用に関するルールや社内ガイドラインが整備されていますか?」と質問。 「わからない(39.8%)」が最多だった。
「明確なルールがあり周知されている」はわずか11.8%。ルールはあっても現場への浸透が不十分な企業(15.4%)を合わせても、27.2%という結果だった。約4人に1人が「ルールはなく各自の判断に委ねられている(23.5%)」と回答している。
業務利用の実態 効率化には一定の効果
続いて、生成AIの業務利用で感じていることについて質問。AIを使っている層では「AIで業務が楽になった実感がある(13.7%)」というポジティブな経験が挙げられた。反面「AI疲れ(13%)」「同僚・上司との温度差(12.3%)」「AIの回答をそのまま使う(10.9%)」など、活用上の課題も散見されている。また、会社の許可なくAIを使う「シャドーAI」の経験者も9.5%存在していた。
業務時間の変化については、AI活用者の中では「週1〜5時間削減できた(17.6%)」が最多だった。「週5〜10時間(6.2%)」「週10時間以上(3.5%)」を合わせると、27.3%が週1時間以上の業務削減を実感しているようだ。
さらに本調査では、現在の生成AI活用レベルについても質問。「自分でプロンプトを工夫し高度な業務に活用している(7.6%)」は1割未満となったことが明らかになった。
まとめ
生成AIの活用が広がりつつある一方で、半数以上の会社員が未活用という実態が明らかになった。企業内で“AIを使える人”と“使えない人”のスキル格差が広がっている現状を受けて「安全に・誰でも・業務で使える環境」を整備することの重要性はより高まっていると考えられる。
単にツールとして導入するだけではなく、利用ルールやガイドラインの明確化、セキュリティ対策、実務に即した研修設計などを通じて、現場の不安を解消しながら活用を定着させることが重要となるだろう。シャドーAIの発生を防ぐためにも、禁止だけでなく“正しく使える環境”を提供する視点を重視したい。












