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【人材育成の課題】研修で「従業員のスキル向上」約7割が実感も「学びを実務で活かせていない」が同じく約7割に

2024.02.28

企業向けにマーケティングやAI、BtoB人材の育成SaaSサービスを提供する株式会社グロースX(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:津下本耕太郎)は、大企業(従業員数1000名以上)の部長111名を対象に、大企業の人材育成に関する課題調査を実施した。調査結果の概要について紹介する。

出典:株式会社グロースX

調査概要

大企業の人材育成に関する課題調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年2月2日〜同年2月5日
有効回答:大企業(従業員数1000名以上)の部長111名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない

調査結果詳細はこちら

会社の人材育成が必要だと感じた瞬間「チームの生産性や効率が低下していたから」

会社の人材育成が必要だと感じた瞬間「チームの生産性や効率が低下していたから」

同社はまず「Q1.あなたの会社において、人材育成が必要だと感じた瞬間を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問。最も多い回答は「チームの生産性や効率が低下していたから(43.2%)」で、次いで「リーダーシップや管理職のスキルが不足していたから(39.6%)」「業界の変化や競争の激化に対応するため(36.9%)」と続く結果になったことを明らかにした。

社内に不足していると感じたことのある「リソース」の種類

社内に不足していると感じたことのある「リソース」の種類

また「Q3.あなたの会社の人材育成において、社内に不足していると感じたことのある「リソース」の種類を教えてください。(複数回答)」(n=111)との質問では「人材を育成できる指導者(ヒト)」が63.1%で最多回答となった。そのほか上位は「人材を育成するための費用(カネ)(37.8%)」「人材を育成するための研修時間(事業部が育成に非協力的)(30.6%)」となっている。

続いて同社は「Q4.あなたの会社における、人材育成の方法を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問。「オンラインコースやeラーニングの利用(67.6%)」「社内メンバー主催の研修やワークショップ(56.8%)」「実務経験を通じたオンザジョブトレーニング(OJT)(55.0%)」が上位に並んだ。

研修の成果と課題

研修の成果と課題

同社はさらに、研修の成果と課題について調査を実施。「Q6.あなたの会社で実施している研修を通じて、従業員のスキルが高まったと思いますか。」(n=111)との質問には「非常にそう思う(20.8%)」「ややそう思う(50.4%)」と、約7割が肯定的な回答を示した。

一方で「Q7.あなたの会社では、従業員が研修で得た学びを、期待するレベルまで発揮できていないと感じることがありますか。」(n=111)との質問では「とてもある(22.5%)」「ややある(51.4%)」と、同じく約7割が課題を感じている実態が明らかになっている。

従業員が研修で得た学びを発揮できていない理由としては「研修後のフォローアップや評価が不十分だから(37.8%)」「現在の職務/プロジェクトで研修のスキルを使う機会がないから(35.4%)」「職場でのサポートやリソースが不足しているから(34.1%)」が上位に挙げられた。

研修を選ぶ際に重要視している点としては「従業員のモチベーションを高める仕組みがある(45.9%)」が最多に。次いで「従業員それぞれのタイミングで学習できる(39.6%)」「各社員の進捗やスキルレベルを可視化/分析する仕組みがある(37.8%)」が続いている。

まとめ

本調査結果を見ると、人材育成・リスキリングに力を入れている企業が増加する一方で「人材を育成できる指導者」が不足している様子がうかがえる。人材育成をより効果的に実施していくためには、外部サービスの活用や指導する側の従業員の育成が必要なのではないだろうか。

指導者の育成という点では、中堅社員のスキルアップが重要となりそうだ。オフィスのミカタでは先日、ALL DIFFERENT株式会社による「中堅社員の意識調査(直面する壁 TOP3)」の調査結果を紹介している。併せて参考にしていただきたい。

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