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【大企業のシステム活用の実態調査】約8割が業務システム利用に「不満・ストレス」を実感

2024.03.22

テックタッチ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:井無田仲)は、大企業(従業員数1000名以上)に勤務する会社員422名を対象に、大企業のシステム活用の実態調査を実施した。調査結果の概要について紹介する。

調査概要

調査概要:大企業のシステム活用の実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年2月2日〜同年2月5日
有効回答:大企業(従業員数1000名以上)に勤務する会社員422名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
出典元:大企業のシステム活用の実態調査(2024)(テックタッチ株式会社)

利用している業務システムに79.2%が不満やストレス

利用している業務システムに79.2%が不満やストレス

同社はまず「Q1.あなたは、お勤め先で利用している業務システムに対し、不満やストレスを感じたことがありますか。」(n=422)との質問に47.0%が「何度もある」と回答し「数回程度ある」の29.4%と合わせると、約8割が不満やストレスを感じたことがあるという回答となったことを報告した。

その理由としては「機能が複雑で使いこなせていない(48.4%)」「システム化による効果を実感できない(40.4%)」「他のシステムとの連携が難しい(35.4%)」などが上位に。

利用に不満やストレスを感じたことのあるシステムの種類は「経費精算(37.9%)」や「人事労務管理(33.2%)」「Web会議(21.7%)」が多く挙げられた。

約6割が従業員の体験や生産性を「阻害している」と実感

約6割が従業員の体験や生産性を「阻害している」と実感

同社はさらに「Q4.あなたは、お勤め先で導入している業務システムに対し、従業員の体験や生産性を阻害していると感じたことがありますか。」(n=422)との質問に28.6%が「何度もある」と回答し「数回程度ある」の28.7%と合わせると、約6割が実感しているという回答となったことも報告。

従業員の体験や生産性を阻害していると感じたことのあるシステムの種類には「経費精算(38.4%)」や「人事労務管理(33.1%)」「CRM・SFA(顧客管理・営業支援)(21.5%)」などが回答を集めた。

具体的なつまずきポイント

具体的なつまずきポイント

同社は続いて、各システムの具体的なつまずきポイントを調査した。それぞれのトップ3は下記の通り。

<経費精算システム>
・出張や交通費の精算方法が分かりづらい:66.7%
・入力必須の項目がどれかわからない:65.6%
・領収書の添付に手間がかかる:49.5%

<人事管理システム>
・入力を完了するための手続きやステップが多すぎる:76.2%
・欲しい機能や必要な操作にたどり着くまでに時間がかかる:50.0%
・入力が必須な項目がどれかわからない:47.5%

<CRM・SFA>
・細かい入力に時間がかかる:67.3%
・入力項目が多く入力に時間がかかる:63.5%
・使いこなすまでに自己学習が必要になる:48.1%

まとめ

本調査では、多くの人が現在利用する業務システムに不満やストレスを感じており、特に「経費精算」や「人事労務管理」においてその声が多いことが明らかになった。企業のDXが急務と言われる中、現場では約6割が「体験や生産性を阻害されている」と感じている実態があり、導入するシステムの見直しも必要だと考えられる。他社の取り組み等も参考にしながら、自社のDXについて改めて考えてみてはいかがだろうか。

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