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20代求職者が「上司に希望する育成方法」過半数が「強みや個性の活用」と回答

2024.04.04

企業向けの教育研修事業と若年層向けの就職支援事業を展開する株式会社ジェイックは、フリーター・既卒・第二新卒向けの就職支援サービス「ジェイック 就職カレッジ®」に登録する20代の求職者を対象に「上司に希望する育成方法」に関するアンケート調査を実施した。調査結果の概要をお伝えする。

「自分の強みや個性を活かしてくれる」育成方法を望む声

「自分の強みや個性を活かしてくれる」育成方法を望む声

本調査によると「正社員として就職した場合、上司にどんな風に育成してもらいたいですか?最も当てはまるものを1つ選択してください」との質問に「自分の強みや個性を活かしてくれる」が52.2%で過半数の回答となった。次いで「今後のキャリア(職歴・経験)希望を理解し、その目標達成を支援してくれる(24.3%)」「仕事を細かく管理し、指示してくれる(16.9%)」が上位に続いている。

「上記を選択した理由として、当てはまるものを2つまで選択してください」との質問では「安心して働きたいため(45.3%)」「自分らしく働きたいため(43.1%)」「楽しく働きたいため(32.8%)」「スキルアップ/成長したいため(31.4%)」「ミスや失敗を予防したいため(14.6%)」「今後望むキャリアを実現したいため(13.9%)」といった回答が多く選ばれた。

調査概要

調査名称:「上司に希望する育成方法」に関するアンケート調査
調査対象:同社サービスに登録した20代求職者
調査機関:株式会社ジェイック調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2024年2月1日~3月5日
回答者数:136名
出典元:【調査】20代求職者に「上司に希望する育成方法」について調査(株式会社ジェイック)

育成手法をアップデートする必要性

20年以上にわたり企業の人材育成や採用支援に携わっている、同社常務取締役の近藤浩充氏は、今回の調査結果を受けて、育成方法のアップデートが必要だとの考えを示した。また、その理由として若手が職場に「安心」と「自分らしさ」を求めていることから、就業意識に沿った職場環境を作り、エンゲージメントの向上と定着・活躍の促進につなげるよう促した。

そのためには 「20代の部下を持つ管理職や上司は、リーダーシップとフォロワーシップを同時に発揮する必要があります。同時に発揮するために必要となるのが、説明力や説得力ではなく対話力です。対話を通じて見出した部下の強みを活かせるような助言を行ったり、部下の強みに適している業務内容を新しく任せたりする、といった関わりができるかどうかで、部下の定着率や活躍度合いが大きく変わるでしょう」と解説している。

まとめ

同社は2023年9月に 「働き続けたい職場の条件」に関する調査を実施しており、その中でも「気軽に報告や相談ができる」「社員に丁寧に教育を行っている」に多く回答が集まったという。若手の強みやキャリア希望を理解した上で丁寧に関わり、相談しやすい安心できる環境を整備していくことが、若手社員の離職防止には欠かせないと考えられる。近藤氏が解説したように、今の上司に求められているのは「対話力」と言えるだろう。

出典元:【調査】20代・30代の求職者に「働き続けたい職場の条件」を調査 1位「気軽に報告や相談ができる」、2位「社員に丁寧に教育を行っている」