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面談を受ける立場の半数以上が不満|面談回数や時間に加え上司の姿勢や回答内容が満足度を左右

2024.04.08

ビートラスト株式会社は、職場で実施される個別面談をテーマに、20代〜50代の会社員400名を対象に調査を実施。2024年3月に公表した「新しい職場で不安なことは?2024年最新動向ランキング 〜若手20代に特有の傾向が明らかに〜(※)」 の調査結果に多方面から大きな反響があったことから、同調査で特徴的だった、職場での面談について上司と部下がそれぞれの立場で意識していることや充実した面談に必要なことについて明らかにした。

※【調査リリース】新しい職場で不安なことは? 2024年最新動向ランキング 〜若手20代に特有の傾向が明らかに〜

調査概要

調査対象:全国の20代〜50代の会社員400名(各世代100名ずつ)
調査期間:2024年3月29日
集計方法:オンラインアンケート(選択式+自由記述欄あり、3つまで複数回答可)
出典元:【調査リリース】若手との面談の秘訣は「プライベートな話題」!? 職場面談に関する 2024年 最新調査結果(ビートラスト株式会社)

面談を受ける立場の半数以上が不満

面談を受ける立場の半数以上が不満

本調査によると、面談を受ける立場にある人の51.5%が職場での面談に不満を感じていることが明らかになっている。その理由としては「面談時間や回数が限られている(そもそも面談機会も設けられていない)」「面談が雑談で終わるなど形骸化している」「相談や要望を伝えても何も変わらない」が多く挙げられたという。

一方、面談に満足していると答えた理由には「定期的に面談が行われており、真摯に対応してくれているから」「まずこちらの話を聞こうとしてくれる」「仕事や悩みについてアドバイスを行ってくれる」などが挙げられたことを同社は報告。

職場での個別面談は「面談回数や時間」「部下の話をどれだけ聞く姿勢があるか」「面談内容にアドバイスや回答があるかどうか」が、満足度を左右する観点になるとの考察を示した。

上司が面談で意識していることと部下が望む話題

上司が面談で意識していることと部下が望む話題

本調査では続いて、上司や先輩の立場から面談で意識していることを調査。上位には「業務の優先順位やタスクの分配の話題(20.3%)」「キャリアプランに対するフォローアップ(16.3%)」「目標やKPIの進捗状況の確認(15.0%)」などが並んだ。

また、43%は面談を実施する上司や先輩の立場を経験したことがないと回答。同社はこの結果について、年齢や経験値的に部下を持っていない人に加えて「職場でそもそも面談機会が設けられていない」という人も一定数いると推察している。

次に本調査では、部下が面談で気になることや優先的に話題にしたいことを調査。その結果「業務への評価やフィードバック(46.8%)」「目標達成に向けたアドバイス(33.3%)」「ワークライフバランスやストレス管理(28.8%)」が上位に並んだ。

面談の改善点として部下が望むこと

面談の改善点として部下が望むこと

本調査ではさらに、部下の立場から「これがあれば面談が改善する」と思うことを尋ねている。その回答としては「面談の最初に、目的を明確にしておくこと(28.7%)」「目標や期待される成果を明確に伝えてほしい(26.2%)」「業務やコミュニケーションに関する改善点の話し合いが積極的に行われること(21.4%)」が上位に。

同社は上司側が面談で意識していることの調査で「面談の最初に目的を明確にしておく」は7.8%と低い割合になっており、部下が望むこととのギャップがあると指摘。部下に期待していること、挑戦してほしいことなど「目標や期待される成果も明確に伝える」ことも面談の充実度には欠かせない要素であるとの考えを示した。

また世代別の特徴として、20代は「仕事だけでなく、お互いのプライベートについても話題にすること」について特に全世代との差がみられたことがわかった(20代:14.3%/全世代:8.7%)。

まとめ

本調査結果からは、面談において上司が意識するポイントと部下が求めることにギャップが存在していることがわかる。部下側の満足度の低さは、このギャップに一因がありそうだ。

同社は互いに相手の求めていることや意識していることを考慮することで、より充実した面談になると提言。特に面談をする側に対しては「部下とプライベートな話題で雑談しながら、面談目的を伝え、面談の本題に入る。そして本題の中身としては、業務に対するフィードバックや評価、相手に期待していることや挑戦してほしいことも今までよりもはっきりと伝えていくことが求められています」とコメントした。

面談を無駄な時間で終わらせないためにも、実施する側は改めて実施回数や時間、内容について見直してみてはいかがだろうか。