掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

配属希望と転職意向の関係性は?新卒時「期待通りでないポジション」にやりがいを感じられない若手が6割以上

2024.06.21

株式会社エムエム総研(本社所在地:東京都新宿区、代表取締役CEO:萩原張広)が運営するSaaSセールス特化型転職エージェント『マーキャリNEXT CAREER』は、22歳から25歳の会社員を対象に「20代キャリアの考え方」に関する調査を実施。現代の若手社員は、自身の望むキャリアに沿わない場合、どのような行動に出るのか、若手社員の段階で将来のキャリアプランを明確にイメージできているのか、若手社員のキャリアに関する意向を調査した。

調査概要

「20代キャリアの考え方」に関する調査
調査期間:2024年5月9日~2024年5月12日
調査方法:リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1051人
調査対象:調査回答時に22歳~25歳の会社員 ※入社3年目までの会社員と回答したモニター
調査元:株式会社エムエム総研
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
出典元:株式会社エムエム総研

6割以上が新卒時に希望通りではないポジションにやりがいを感じられなかった

6割以上が新卒時に希望通りではないポジションにやりがいを感じられなかった

本調査ではまずはじめに「新卒の時、やりたいことは明確でしたか?」と質問。その結果「とりあえず入社した(39.3%)」「やや明確(36.0%)」「非常に明確(24.7%)」と、約6割はやりたいことがあって入社したことがわかった。

続いて「新卒の社内ポジションは希望通りでしたか?」との質問には「希望通りではない(21.8%)」という回答結果に。さらに「そのポジションに“やりがい”を感じられましたか?」と質問した結果「あまり感じられない(43.7%)」「全く感じられない(20.5%)」という回答結果になっている。同社はやりたいことが明確にある人ほど、配属後のギャップを感じやすい傾向にある可能性を指摘した。

また「部署配属や人事異動の対応が柔軟でない場合、「転職したい」という気持ちにつながりますか?」との質問には「非常につながる(33.2%)」「ややつながる(47.6%)」と、約8割が「配属や異動が柔軟でない職場」では長く働けないと考えていることが示された。

約8割が将来に対する不安を抱えている

約8割が将来に対する不安を抱えている

「将来に対する不安はありますか?」との質問には「非常にある(30.2%)」「ややある(48.1%)」と、約8割が将来への不安を抱えているとの回答になった。

続いて本調査では「非常にある」「ややある」と回答した人を対象に「今後のキャリアプランについて具体的な目標を持っていますか?」と質問。その結果「明確な目標がある(11.4%)」「ある程度の目標はある(41.3%)」と、約半数が今後のキャリアプランに目標を持っていることが明らかに。

そこで本調査では「明確な目標がある」「ある程度の目標はある」と回答した人に「現在の仕事が将来のキャリアプランに合っていると感じますか?」と質問した。その結果「非常に合っている(17.4%)」「やや合っている(53.3%)」と、約7割が現在の仕事が将来のキャリアプランに合っていると感じる傾向にあると回答している。

3年以内の転職を意識している人は約3割

3年以内の転職を意識している人は約3割

また本調査では「現在お勤めの企業で、どのくらい働く予定ですか?」と質問した結果「具体的には考えていない(52.1%)」との回答が最多に。一方で「1年以内(12.7%)」「~3年(10.6%)」を合わせると、約3割は3年以内の退職を考えていることも明らかになった。

最後の質問となった「転職についてどのように考えていますか?」では「転職を考えたことはあるものの、転職活動はしたことはない(33.3%)」「今は転職を考えていないものの、実際に転職活動をしたことがある(30.1%)」「これまでに転職を考えたことはない(22.7%)」「転職を考えており、実際に転職活動をしている(13.9%)」という回答結果になっている。

まとめ

本調査で同社は、やりたいことが明確な若手ほど、配属時のギャップを感じやすい傾向にあると分析している。せっかく目標を持って入社してきた若手が、配属によってモチベーションが低下してしまっては、早期離職の可能性が高まるかもしれない。

本調査結果を見ると、実際に3年以内に転職を意識している若手も少なくない。また、将来に不安を抱えている人のうち、明確な目標を持てている人は半数程度であった。

若手社員が安心してキャリアアップを目指せるよう、若手社員のキャリアプランやそれに向けた目標設定をサポートしていくことが必要だろう。