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20代求職者の約半数が志望企業に「聞きたいのに質問できなかった」 躊躇した理由は「採用への影響を懸念」が最多 Value market調査

2024.11.01

株式会社Value marketでは、20代求職者の就職・転職活動における企業とのコミュニケーションの実態を把握する調査を実施。就職・転職活動のあり方が変化する中で、デジタルネイティブ世代と言われる20代の人材採用について、コミュニケーションの課題が目立つようだ。そこで同社は、SNSやチャットツールに親和性の高い20代求職者の本音を引き出し、企業との相互理解を深めるための新たなアプローチを探った。

調査概要

調査方法:インターネット調査
調査対象:20代の社会人で過去2年間に就職活動の経験がある全国の男女
有効回答数:451
調査実施日:2024年10月17日
出典元:Code Climber(株式会社Value market)

志望企業への質問をためらった理由のトップは「採用に不利になるかも」

志望企業への質問をためらった理由のトップは「採用に不利になるかも」

本調査ではまずはじめに「あなたは就職・転職活動中に、志望企業の求人情報や企業情報を見て、質問したいことがあったにもかかわらず、質問できなかった経験をしたことがありますか?」と質問。その結果49%が「質問できなかった経験がある」と回答している。

その理由として最も多く挙げられたのは「質問が採用に不利になるかもしれないと感じたから(49.8%)」だったという。次いで「実名で質問するのに不安や抵抗感があったから(26.2%)」「質問する方法や手順がわからなかったから(25.3%)」「質問が失礼にあたるかもしれないと感じたから(23.1%)」が続いている。

不安や疑問は“自分でオンライン上の情報を調べる”傾向

不安や疑問は“自分でオンライン上の情報を調べる”傾向

続いて本調査では、志望企業に関して不安や疑問を感じた際の対応方法について質問。最も多かった回答は「企業のウェブサイトやFAQで調べた(29.5%)」で、次いで「キャリアセンターやエージェントに相談した(24.0%)」「SNSや口コミサイトで情報を調べた(23.5%)」「家族や友人、知人に相談した(23.1%)」が続いたことが報告された。

中には「特に対応せずそのまま応募した(15.5%)」「応募を見送った(11.5%)」という回答も。同社では本結果から、企業との直接的なコミュニケーション手段が不足している、または利用しにくい状況にあると指摘する。

学生が企業に求めるコミュニケーション手段は?

学生が企業に求めるコミュニケーション手段は?

最後に本調査では、志望企業に質問や相談をする際に最も利用したい手段について質問している。「企業の公式SNS(例:X、Facebook、Instagramなど)(20.2%)」「チャットツール(例:LINEなど)(19.1%)」が上位に並び、手軽かつ直接的なコミュニケーション手段を求める求職者が約4割を占めることが明らかになった。

一方で、従来型の「電話(8.0%)」や「オンラインQ&Aセッションやウェビナー(7.5%)」は比較的低い割合を示しており、同社は企業と求職者をつなぐ新たなコミュニケーション手段、特に柔軟で即時性の高いツールへの需要が高まっているとの見解を示した。

まとめ

20代の求職者の約半数が企業に対して疑問や不安を抱きながらも、質問することを躊躇している現状が明らかになった今回の調査。約1割は質問できず応募を見送った経験もあると回答しており、質問しやすい環境を整備できていないことで、人材確保のチャンスを逃すことにつながる可能性が示唆されたと言えるだろう。

そうした中で回答には、SNSやチャットツールの活用を求める声が多く挙げられている。。導入できていない企業は、本調査結果も参考に、採用活動における求職者とのコミュニケーション手段について改めて検討してみては?