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企業の約4割がスキマバイトの活用に前向き 人手不足解消に期待か TDB調査

2024.11.22

空き時間に短時間、単発で働く「スポットワーク(スキマバイト)」が注目される中、帝国データバンク(以下:TDB)はスポットワーク(スキマバイト)を請け負う「スポットワーカー」の活用について企業にアンケートを実施した。

調査概要

アンケート期間:2024年11月8日~12日
有効回答企業数:1685社
調査方法:インターネット調査
出典元:スポットワーク(スキマバイト)に関する企業の意識アンケート(帝国データバンク)

約4割がスポットワーカーの活用に前向きな一方で多くの課題も

約4割がスポットワーカーの活用に前向きな一方で多くの課題も

本調査ではまずはじめに、スポットワーカーの活用に興味があるか尋ねている。その結果「既に活用している(8.3%)」「活用を検討している(5.3%)」「検討はしていないが、興味はある(24.5%)」との回答が寄せられたという。一方で49.8%が「興味はない」と回答したことも報告された。

TDBによると「活用に前向き」な企業においては人手不足への対応が背景にある企業が多いようだ。一方で、興味はあるもののリスク管理や採用ミスマッチに関する不安から活用を躊躇する様子もみられたという。

活用に「興味はない」と回答した企業からは、品質の低下や作業効率の悪化を不安視するコメントが挙げられており、コストの発生に関する懸念の声も聞かれたことが報告されている。

なお、活用に前向きな企業の割合を主な業界別でみると「小売(50.6%)」「運輸・倉庫(46.8%)」が全体を上回っている。一方で「情報サービス(23.7%)」「建設(30.3%)」は比較的低い割合となった。専門性を求められる技術職が多い業種では親和性が低いと考える人も少ないようだ。

まとめ

人手不足は多くの企業で課題となっており、TDBの調査では2024年度の人手不足倒産は記録的なペースで急増しており、今後も高水準で推移するとみられている。

スポットワーカーの活用には前向きな意向を示す声も多く寄せられているが、一方で、活用にはまだまだ課題も多く、業種による親和性の違いもみられている。

自社業務との相性の見極めや、費用・時間のコスト面の調整、リスクへの対応などができれば、スポットワーカーの活用は深刻な人手不足を解消する一手となってくれるだろう。自社で導入する際に何が障壁となるか、改めて課題の洗い出しを行った上で、活用を検討してみてはいかがだろうか。

参考:人手不足倒産の動向調査(2024年度上半期)(帝国データバンク)