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「楽楽精算」経費精算業務の作業時間短縮に向けてAI開発を本格化 ラクス

2024.12.13

株式会社ラクス(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中村崇則)はクラウド型経費精算システム「楽楽精算」においてAIを活用した開発ロードマップを発表。これまで以上にAI開発を本格化し、経費精算の申請から承認までの全作業時間を約60%削減することを目指すという。

AI開発により経理担当者がノンコア業務に割く時間を削減

同社は、業務のデジタル化が急務となる中で、経費精算領域ではいまだに紙やExcelを中心とした業務フローで対応する企業が多く存在し、手書きや手入力による申請ミスが多く発生していることを指摘。経理担当者が申請のチェック作業やミスの差し戻しといった“ノンコア業務”に多くの時間を割かざるを得ない状況を問題視しているという。

そうした中で発表されたのが、今回のAI開発ロードマップだ。同社は「楽々精算」を通じて企業の経理業務を継続的に支援し、さらなる成長に貢献すべく、AI開発の本格化を進めると発表した。

「楽楽精算」はこれまでにも「ICカードを利用した交通費精算の入力予測」や「AI-OCRによる領収書・請求書の読み取り機能」などを自社開発。いち早くAI開発に取り組んできたと同社は報告。その上で、自社で培ってきた開発力を生かし「経理担当者がコア業務に専念できる状態」を目指すとしている。

AI開発ロードマップ

AI開発ロードマップ

AI活用の全体ステップとしては、使用頻度が高く、利用ユーザーが多い申請者・承認者向けの機能からAIを導入。申請・承認におけるミスを削減することで、経理担当者のチェック作業を軽減する。その後、経理担当者向けにより専門性が高い機能を導入し、段階的に経理業務の生産性向上を目指すと発表された。

◾️2025年3月期~2026年3月期 <経理担当者のチェック作業の削減へ>
・申請者向け:入力補助機能や申請不備のAIチェック機能
・承認者向け:経費申請内容のAIチェック機能/承認経路のAI適切化機能

◾️2027年3月期~2029年3月期 <経理担当者がコア業務に専念できる状態の創出へ>
・経理担当者向け:経費の使用規定違反や、利用目的が不明瞭な申請のAI検知機能/AIによる通常経費申請の自動承認・否認機能

まとめ

同社は2029年3月期までに開発を予定しているAI機能により、1社あたりの経費精算における申請から承認までの全作業時間について、月間平均約60%の削減効果を見込んでいるという。実現されれば、導入企業における経理担当者はもちろんのこと、申請者・承認者についても業務の効率化が期待される。

いまだ手作業が多く残る経費精算業務。正確性の向上や効率化を図ることで、経理担当者が予算管理や決算業務といったコア業務に専念しやすい環境が整備されれば、企業の成長にも大きく寄与することだろう。今後の展開にも注目したい。