掲載希望の方 オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

マネーフォワードグループ、海外3拠点目のインド・チェンナイ市開発拠点を開設

2025.01.29

株式会社マネーフォワードのグループ会社であるMoney Forward India Private Limitedは、2025年2月にインド・チェンナイ市に開発拠点を開設すると発表した。海外における同社グループの開発拠点はベトナムのホーチミン市、ハノイ市に続き3拠点目となる。

インド・チェンナイ市に開発拠点を開設した背景

同社は「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をMissionに掲げ、個人・法人・金融機関向けにあわせて60以上のサービスを提供している。そうした中で今回、エンジニアの採用を加速させ、サービスの開発体制をさらに強化するため、インド国内では初となる開発拠点をチェンナイ市に開設するという。

IT大国として発展を遂げているインド。1950年代からインド工科大学(IIT)など数多くの高等教育機関や研究機関が設立され、世界中のグローバルテックカンパニーで活躍するITエンジニアを多く輩出している。今回同社グループが拠点を設立するチェンナイ市は、インド国内でもITエンジニアが数多く誕生し、世界的なSaaS企業の大規模開発拠点が集まる「SaaSキャピタル」としても知られる地だ。

インド開発拠点では今後、日本・ベトナムの各拠点と共同で、バックオフィスSaaS『マネーフォワード クラウド』を中心に開発を進めていく予定であることが発表された。

同社グループは2017年からエンジニア職を中心に外国籍メンバーの採用を開始し、開発組織のグローバル化を進めてきた。同社グループには世界40ヶ国以上からエンジニアが集まり、開発組織の外国籍メンバー比率は4割を超えている。

国内でのIT人材不足が課題となっている中で、国籍関係なく、多様な人材が活躍できる環境づくりとグローバル基準の採用活動を行うことが、スピード感のあるサービス提供につながると考えているという。

まとめ

いち早く組織のグローバル化に取り組んできた同社グループが、インドに海外3拠点目となる開発拠点を開設する。IT大国として発展してきたインドに開発拠点を持つことで、さらに優秀なエンジニアたちが同社グループの成長に寄与することだろう。

経済産業省はIT人材の不足状況について、2030年には約79万人にまで拡大する可能性があるとの予測を出しており、IT人材不足の課題解消に向けた取り組みの重要度は今後ますます高まっていくと考えられる。そうした中で、オフショア開発等の活用や海外開発拠点の開設など、国外へ目を向けた取り組みもますます進んでいきそうだ。同社グループの今後の動向にも注目したい。

出典元:「IT人材需給に関する調査(概要)」(経済産業省)