20代の約7割が仕事で生成AI「使用したい」効率化に期待の声 学情調査

株式会社学情(本社:東京都中央区)は、20代の仕事観や働く意識をひも解くために実施しているアンケートで「生成AI」に関して調査したことを発表。デジタル活用に長け、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する傾向にある20代のビジネスパーソンが、生成AIをどのように捉えているか明らかにした。
調査概要
調査期間:2025年1月6日~2025年1月19日
調査機関:株式会社学情
調査対象: 20代社会人(20代専門転職サイト「Re就活」/Webメディア「20代の働き方研究所」のサイト来訪者)
有効回答数:245件
調査方法:Web上でのアンケート調査
出典元:20代の仕事観・転職意識に関するアンケート調査(生成AI)2025年1月版(株式会社学情)
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合がある
約2割が仕事・業務でChatGPTなどの生成AIを使用

本調査結果を見ると、仕事・業務においてChatGPTなどの生成AIを「使用している」と回答した20代は22.9%であることがわかる。同社によれば「使用したことがある」と回答した20代からは「メールの文章や資料を添削してもらい、ミスの防止につなげている」「生成AIを使うと、プログラミングが効率的にできる」「インターネット検索でうまく情報収集ができない時にも、生成AIに質問すると分かりやすく答えてくれる」といった声が寄せられたという。
なお、仕事・業務でChatGPTなどの生成AIを使用している場面としては「文章生成(76.8%)」が最も多いようだ。次いで「アイデア出し(42.9%)」「情報検索(26.8%)」が続いたことが報告されている。
未使用者の約7割が仕事・業務での生成AI使用に肯定的

次に本調査では、現在ChatGPTなどの生成AIツールを仕事・業務で使用していない20代に、今後の使用に関する意向を尋ねている。その結果「使用したい(31.7%)」「どちらかと言えば使用したい(36.5%)」を合わせ、約7割が仕事でChatGPTなどの生成AI活用を希望していることがわかった。
回答者からは「会議の議事録や資料作成に活用し、業務を効率化したい」「定型業務にかけている時間を短縮し、重要な業務に時間を割きたい」「仕事以外では使用したことがあり、思っていたよりも精度が高く便利だと感じた」といった声が寄せられたという。
まとめ
仕事での生成AIツールの利用率は、現状では2割程度にとどまったが、今後の利用については肯定的に捉えている人の方が多いことが明らかになった。その背景としては、業務の効率化への期待があるようだ。
年々進化する生成AIツールだが、実際に使用している人からもミスの防止や効率化に効果があったとされる声が寄せられており、業務に役立っている様子がうかがえる。人手不足が多くの企業で課題となる中、業務の効率化や生産性の向上にはより一層注力していく必要がある。生成AIツールの活用もその手段のひとつとして今後さらに活躍することだろう。
利用におけるルールの策定や想定されるリスクへの対処法などをあらかじめ検討し、スムーズな導入へとつなげることで、その効果はより高まると考えられる。未導入の企業は今後トラブルなく利用できるよう、環境の整備から取り組んでみてはいかがだろうか。