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フリアドオフィスの座席選び、重視する条件や決めるタイミング プラス調査

2025.02.05

『職場の居心地WEB調査』と題し様々な調査を行っているプラス株式会社ファニチャーカンパニー(本社:東京都渋谷区)。今回は、フリーアドレスオフィスでの勤務経験のある会社員500名を対象に「座席選び」についてのWEB調査を実施した。「フリーアドレスオフィスの座席選びの条件」や「座席を決めるタイミング」などを明らかにしている。

調査概要

方法:インターネット調査
回収日: 2024年12月26日
対象:従業員数100名以上の職場で働く、フリーアドレスオフィスでの勤務経験があるデスクワーク中心の会社員
サンプル数:500人
出典元:【職場の居心地WEB調査】第21回【フリアドオフィス、席選びの条件は?】(プラス株式会社ファニチャーカンパニー)

座席を決めるタイミングは「当日」が約6割

座席を決めるタイミングは「当日」が約6割

本調査ではまずはじめに、フリーアドレス勤務者500人を対象に、オフィスの座席運用が予約制かどうか質問。その結果「全席予約不要(50%)」「予約制の席と予約なしで座れる席の両方がある(35%)」「全席予約制(15%)」との回答が寄せられたという。

続いて本調査では、その日に座る座席を決めるタイミングについて質問。「当日、会社に着いてから決める(50.2%)」「当日、通勤中に決める(6.8%)」と、57%が当日決めていることが判明した。そのほか、前日までに決める人が31.4%で、11.6%は「自分で席を決めることはできない」と回答している。

同社は、当日決めている理由として 「席に余裕があるから」「完全フリーで早い者勝ちだから」「出社してみないと空席がわからないから」「周りに人が少ない席に座りたいから」といったコメントが寄せられたことを報告している。

逆に前日までに決めている人は 「良い席はすぐになくなるから」「空き状況で出社を決めるから」「実質固定化しているから」などの理由を挙げたという。

座席選びで重視するのはどんなこと?

次に本調査では「自分で席を決めることはできない」以外を選択した442人に対し、座席を選ぶとき重要視するポイントについて質問。「とてもそう思う」と「そう思う」の合計値が高かった上位3つは「長時間座っても疲れない椅子や机が良い」「荷物の置き場がある(荷物を床置きせずに済む)席が良い」「デスクの面積が広い席を選びたい」であったことが報告された。

また、よく座る座席を尋ねる項目では「窓際の席」「静かな席/周りの目が気にならない席」「静かすぎない席」「チームメンバーの近くの席」「コミュニケーションを取りやすい席」「テーブルが広い席」などの回答が寄せられており、個人差が大きいことがわかった。

まとめ

コロナ禍を機に導入が進んだフリーアドレス制。本調査結果からは、座席選びのタイミングはルールや席の潤沢さに左右されている部分が大きい様子がうかがえる。また、座席選びで重視するポイントとしては、席の使い勝手に関する項目が多く選択されており、デスク周りの環境整備が満足度につながっていると推察される。

フリーアドレス制はオフィススペースの有効活用や、部署部門の枠を超えたコミュニケーションの活性化などがメリットとして挙げられる。しかし、1席あたりのスペースが不十分であれば従業員は不満を抱きかねない。また、ルールが曖昧であれば席の固定化などが起こり、望んでいた効果が得られない場合もあるだろう。

フリーアドレス制はあくまで手段であり目的ではない。今後の導入を検討しているのであれば、何のために導入するのかを明確にした上でレイアウトやルールを決めていく必要があるだろう。今後の導入や運用について改めて考える機会としていただきたい。