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業務の中で生成AIを活用していない会社員が6割超 SHIFT AI調査

2025.04.24

AI大学「SHIFT AI」を運営する株式会社SHIFT AI(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:木内翔大 )は、全国の会社員の男女25〜69歳の300名を対象に、業務におけるAI活用実態調査を実施。生成AIの活用に際しての障壁や、活用したいと考える業務などを明らかにした。

調査概要

調査期間:2025年3月14日〜24日
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:会社員の全国25〜69歳の男女
サンプル数:300人
調査会社:アイブリッジ株式会社
出典元:株式会社SHIFT AI

業務で生成AIを日常的に活用する人はわずか7.6% 導入の障壁は?

業務で生成AIを日常的に活用する人はわずか7.6% 導入の障壁は?

本調査ではまずはじめに、自社業務において生成AIをどのくらい活用しているかを質問。「日常的に使用する」との回答はわずか7.6%となり「関心はあるが使用していない(29.3%)」「関心なし(32%)」との回答が合わせて61.3%と半数を超えることが明らかになった。

続いて本調査では、前問で「日常的に使用する」「時々使用する」「試しに使用したことがある」と回答した人を対象に、生成AI活用に至った企業内での課題について質問。「人手不足に対応したい(38.7%)」「サポート対応を改善したい(36.2%)」「データ分析に時間がかかる(35.3%)」といった声が多く寄せられたという。

次に本調査では、業務へのAI導入に対してハードルとなることについて質問。その結果「セキュリティ面で不安が残る(25%)」「個々人の生成AIスキルがまちまちである(24.3%)」「導入する社内制度が整っていない(22.3%)」などの回答が上位にランクインしたという。

活用したい業務と理想的な研修は?

活用したい業務と理想的な研修は?

続いて本調査では、どのような業務に生成AIを活用したいかを尋ねており「業務プロセスの自動化(39.3%)」「データ分析とインサイト抽出(31%)」「生産性向上のためのサポート(23.3%)」といった回答が多く寄せられたことが明らかになった。

また、生成AIに関する研修を受ける場合に理想的だと思う内容については「生成AIの基本概念と仕組みの理解(37.6%)」「生成AI活用方法とプロセス(36%)」「実際の業務への応用例と事例紹介(32%)」が上位にランクインしたという。まずはAIの動作原理や基本的な概念を知り、実際の業務でどのようにAIを導入し活用するのか、具体的な手順の理解や成功事例を学び、業務にどのように適用できるかを把握したいというニーズがあるようだ。

まとめ

本調査では多くの企業において生成AIの活用が進んでいない現状が明らかになった。その背景には、セキュリティへの不安やスキル不足、社内体制の不備などがあるようだ。

同社は本調査結果を受けて、組織全体での知識共有や戦略的な活用計画の策定が、生成AIの導入・活用において必要不可欠だと指摘。AIに関する教育の充実や、具体的な導入事例の共有などに取り組んでいく必要性があると提言した。

一部の人が扱えるものとならないよう、組織全体でのスキル格差を解消することで、生産性向上や競争力強化など、生成AI導入の効果を最大化できると考えられる。改めて、自社の教育体制や活用計画の策定について見直す機会としみてはいかがだろうか。