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2025年の初任給平均額は26万!使い道は「貯金」がトップ Job総研

2025.05.07

パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関『Job総研』は、284人の社会人男女を対象に「2025年 初任給実態調査」を実施した。本調査は、今年度の新社会人(2025年卒)の初任給を30万円台に引き上げた企業がニュースで取り上げられるなど、話題になる中、初任給額やその額への印象、初任給の使い道を新社会人(2025年卒)とその他の世代で比較して調査したもの。

調査概要

調査対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国/男女/20~50代
調査期間:2025年4月15日〜4月16日
有効回答数:284人
調査方法:インターネット調査
出典元:Job総研『2025年 初任給実態調査』を実施(パーソルキャリア株式会社)

初任給額の比較 平均額で6万円近くの差

初任給額の比較 平均額で6万円近くの差

本調査ではまずはじめに、新社会人(2025年卒)の123人に初任給額を質問。その結果「25万~29万円(42.3%)」「20万〜24万円(25.2%)」「30万〜34万円(11.4%)」との回答が上位に。一方で、社会人2年目以上の161人に当時の初任給額を尋ねた結果では「20万〜24万円(50.4%)」「15万~19万円(24.2%)」「25万〜29万円(12.4%)」との声が多いことが判明している。

続いて本調査では、新社会人(2025年卒)の123人に具体的な初任給額を尋ねており、平均額が26.6万円、中央値が25.0万円、最頻値が25.0万円となったことが報告された。さらに、社会人2年目以上の161人では、当時の具体的な初任給額は、平均額が20.8万円、中央値が21.0万円、最頻値が22.0万円となったことが明らかに。平均額に6万円近くの差がみられている。

初任給の印象と使い道

初任給の印象と使い道

次に本調査では、新社会人(2025年卒)の123人に初任給の印象について質問。その結果「高い印象を持った派(86.2%)」が大多数を占めたという。社会人2年目以上の161人では、当時の初任給の印象として「低い印象を持った派(54.6%)」が過半数を占めている。

また、初任給の使い道について、新社会人(2025年卒)の123人では「貯金(37.4%)」「親へのプレゼント(36.6%)」「自分へのプレゼント・ご褒美(25.2%)」が上位に。社会人2年目以上の161人においても、上位は「貯金(55.9%)」「親へのプレゼント(53.4%)」「自分へのプレゼント・ご褒美(22.4%)」と、同様の内容となっている。

まとめ

本調査では新社会人の初任給が増額傾向にあることが判明。こうした状況を受けて、新社会人の多くが初任給に「高い印象」を抱いているという。社会人2年目以上は当時「低い印象」を抱いたという人が過半数を占めており、感覚の違いも明らかになっている。

物価の上昇や賃上げの機運を受けて、今後も初任給の増額傾向が続く可能性は高い。新たな人材の確保と、既存社員の離職防止、どちらも企業にとっては重要な取り組みであることは間違いない。どちらか一方に大きく偏った施策とならないよう、工夫が必要だ。新入社員の初任給額と既存社員の給与額とのバランスをどのように取っていくか、企業ごとの対応にも注目が集まるだろう。