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フリーアドレス環境下は「急な相談がしづらい」が42% PHONE APPLI調査

2025.05.21

株式会社PHONE APPLI(本社:東京都港区、代表取締役社長:奥澤慎哉)は、ハイブリッドワークかつフリーアドレス・フリーアドレスと固定席の混合を導入している企業(従業員数1000名以上)に勤める会社員107名を対象に実施した「フリーアドレス環境における組織コミュニケーション実態調査」の結果を発表した。本調査は、フリーアドレスやハイブリッドワークといった柔軟な働き方が浸透する一方で、コミュニケーションの分断が課題となっていることを踏まえ、フリーアドレス環境における組織内コミュニケーションの実態を明らかにするため実施されたもの。

調査概要

調査名称:フリーアドレス環境における組織コミュニケーション実態調査
調査期間:2025年3月6日~2025年3月10日
調査対象:以下の条件をすべて満たす者
・従業員数1000名以上の企業に勤務している
・ハイブリッドワークかつフリーアドレス・フリーアドレスと固定席の混合を導入している
有効回答数:107
調査機関:株式会社PHONE APPLI調査(調査委託先:株式会社IDEATECH)
調査方法:オンラインアンケート
出典元:株式会社PHONE APPLI
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある

「急な相談がしづらい」4割超 円滑なコミュニケーションに必要な仕組みとは?

「急な相談がしづらい」4割超 円滑なコミュニケーションに必要な仕組みとは?

本調査では仕事中によく遭遇する状況を尋ねる項目で、全体の42.1%が「急な相談がしづらい」と回答し、さらに39.3%が「スケジュール調整に手間取る」を選択したという。フリーアドレスの環境下において、相談や確認の即時性が損なわれている状況がうかがえる。

さらに、フリーアドレス・ハイブリッドワーク環境において、特に課題だと感じるものを尋ねる項目では32.7%と約3人に1人が「意見交換や相談がスムーズにできない」を選択している。同社は特に「誰がどこにいるか」「話しかけてよいタイミングがわからない」といったフリーアドレス特有の情報の不透明さが、コミュニケーションの壁になっていると指摘した。

続いて本調査では、社内コミュニケーションの課題の背景と解決策について質問。円滑なコミュニケーションやチームの一体感を高めるために最も重要な仕組みとしては「相手の状況を理解した上で適切に連絡できる仕組み(35.5%)」「チーム全体の成果や目標進捗を共有・称賛できる場(23.4%)」「社員のスキルや専門性を検索できるシステム(22.4%)」が上位に挙げられたという。

まとめ

フリーアドレス・ハイブリッドワークの環境下において、コミュニケーションに関する課題が多くみられている実態が明らかになった。特に、相談や確認の即時性が損なわれやすい環境であることが大きな課題とみられている。

こうした状況は業務の遅延や非効率化を招くだけでなく、チームの心理的安全性や一体感の低下につながりかねないと、同社は指摘。改善に向けて、従業員の居場所やステータスをリアルタイムで可視化するツールの導入が効果的だと提言している。

多様な働き方の実現と業務の効率化やチームビルディングを両立させ、より働きやすい環境を作っていくことは、離職防止にもつながる重要な取り組みである。改めて自社におけるオフィス環境の課題に目を向ける機会としていただきたい。