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働く女性が考える「男性の育休」の理想とは? キャリアデザインセンター調査

2025.06.04

株式会社キャリアデザインセンター(本社:東京都港区、代表取締役社長兼会長:多田弘實)が運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は、働く女性396名を対象に「男性の育休」についてアンケートを実施。男性の育休取得に関する考えや、夫に求める理想的な育休などを明らかにした。

調査概要

調査内容:第107回「男性の育休について」 / データで知る「女性と仕事」
調査期間:2025年4月24日~5月7日
有効回答数:396名
調査対象:女の転職type会員
調査方法: Web上でのアンケート
出典元:男性の育休について(株式会社キャリアデザインセンター)

夫に求める育休「数カ月」が最多 子供の有無で理想にギャップ

夫に求める育休「数カ月」が最多 子供の有無で理想にギャップ

本調査では、男性の育休取得について「とてもいいと思う(62.9%)」が最も多く「いいと思う(31.1%)」と合計すると94%の人が男性の育休取得に肯定的であることがわかった。

また、夫(パートナー)にはどの程度育休を取ってほしいか尋ねる項目では、子供の有無に関係なく「数カ月」との回答が最多になったことが判明。一方で「半年」「1年以上」という比較的長期を回答した人の割合は、子供がいる人(21.3%)よりも、子供がいない人(32.7%)の方が高い割合を示している。さらに「取ってほしいと思わない」と回答した人は、子供がいる人(7.7%)の方が、子どもがいない人(3.7%)よりも多くなったという。

なお同社は、2021年に行った同様の調査結果から、長期の育休を希望する人が増加傾向にあることも報告した。

夫が育休取得中の過ごし方「一緒に育児したい」が最多

夫が育休取得中の過ごし方「一緒に育児したい」が最多

さらに本調査では、夫(パートナー)が育休を取得している間、自分はどうしたいかを質問。その結果「自分も育休を取り、育児を一緒にやりたい(77.3%)」が大多数を占めたという。一方で「自分は時短で仕事復帰し、夫の負担が多めで育児をしてほしい」「自分はフルタイムで仕事復帰し、夫メインで育児をしてほしい」という回答も合計で16.6%あったことが報告された。

また、実際に夫(パートナー)が育休を取得した経験がある人に、いい変化があったかを尋ねる項目では「家事・育児の分担が進んだ(34.4%)」「精神的な負担が軽減された(29.5%)」との声が多く寄せられた一方で「いい変化はない(29.5%)」との回答も上位にランクインした。

まとめ

同社は本調査の中で、夫が育休を取得している間に「仕事復帰したい」と考える女性が約6人に1人となった点に注目。女性の社会進出が進んだことで、性別にとらわれない多様な考えや生き方が普及しつつあると分析している。

本調査では男性の育休取得に多くの女性が肯定的な意見を示し、実際に夫が取得した人では、取得後にいい変化があったと回答する人も多く見られた。男性の育休取得率は年々上昇しているものの、未だ半数には及んでいない状況だ。今後さらに男性の育休取得が促進されることで、男女問わず働きやすい社会の実現へとつながるのではないだろうか。

参考:令和5年度育児休業取得率の調査結果公表(厚生労働省)