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ビジネスコーチング導入時の課題「巻き込み力不足」が最多 B-Connect調査

2025.06.16

ビジネスコーチグループ B-Connect株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:杉本博史)は、外部のビジネスコーチングを導入したことがある企業(従業員数1000名以上)の、導入に関与した経営者および人事担当者111名を対象に、ビジネスコーチング導入企業に関する実態調査を実施した。

調査概要

調査名称:ビジネスコーチング導入企業に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年5月23日〜同年5月26日
有効回答:外部のビジネスコーチングを導入したことがある企業(従業員数1,000名以上)の、導入に関与した経営者および人事担当者111名
出典元:ビジネスコーチグループ B-Connect株式会社
※ビジネスコーチングとは、企業や組織の成長・変革を促すために、外部または内部の専門家(コーチ)が、主に「マネジメント層」や「リーダー候補人材」などに対して1対1もしくはグループでセッションを行い、目標設定・振り返り・スキル開発などの支援を行う仕組みやサービスを指す
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っており、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がある

ビジネスコーチング導入時の課題と社内意思決定プロセス

ビジネスコーチング導入時の課題と社内意思決定プロセス

本調査結果を見ると「Q2.ビジネスコーチングを導入するにあたり、あなたが感じた課題や、リーダー(コーチングを受けさせたいと感じた対象者)に対して、どのような声や課題意識が挙がっていたかを教えてください。(複数回答)」との質問に、最も高い割合を示した回答は「リーダーに、周囲を巻き込む力や先導する力が不足している(55.9%)」となっている。次いで「時代変化に合わせた新しい視点や柔軟な対応ができていない(44.1%)」「ハラスメントなど、言動に対する自己認識が足りていない(43.2%)」が多く挙げられた。

また、ビジネスコーチングの導入を決定した際の、社内意思決定プロセスについては「人事部門が主導して導入を決定した(40.6%)」との回答が最も多く、次いで「経営層が主導して導入を決定した(トップダウン)(24.3%)」「現場部門が主導して導入を提案し、承認された(ボトムアップ)(17.1%)」が続いている。

ビジネスコーチングの選定においては「コーチの継続的なトレーニングや評価制度を実施していること(45.9%)」「多様な業界経験を持つコーチ陣を揃えていること(43.2%)」を重視する人が多いようだ。

満足度は84.7% コーチングを受けた人の声は?

満足度は84.7% コーチングを受けた人の声は?

導入したビジネスコーチングに対する全体的な満足度としては「非常に満足している(26.1%)」「やや満足している(58.6%)」との回答が合わせて8割超を占めている。

本調査ではさらに「非常に満足している」「やや満足している」と回答した人を対象に「Q7.コーチングを受けた人からは、どのような声やフィードバックが上がってきたか教えてください。(複数回答)」と質問。その結果「リーダー層として求められる視点の獲得や行動変容が促された(57.4%)」「コーチからの質問を通して、重要な気づきを得られた(46.8%)」「コーチのビジネス経験や実務理解に基づく具体的な助言があった(46.8%)」といった声が多く寄せられたことがわかった。

一方で、ビジネスコーチングに満足していない人は「リーダー育成の方向性が自社の期待とずれていた(50.0%)」「コーチの進め方や温度感が自社と合わなかった(43.8%)」「現場課題に対する具体的なアドバイスが少なかった(43.8%)」「コーチングの頻度や期間が不十分だったと感じた(43.8%)」といった声が多く寄せられたと回答している。

まとめ

従来のリーダー研修と違い、一人ひとりの課題に応じて対応できるビジネスコーチング。本調査では実際に導入した企業の8割超が、コーチングに満足していることが明らかになった。

ビジネス環境は多様な変化を遂げており、その中でリーダーに求められる視点や行動も変わりつつある。持続的な組織成長と競争力強化に向けて、時代に応じたリーダーの育成は欠かせない取り組みだ。現状のリーダー育成に課題を感じているのであれば、ビジネスコーチングの導入を検討してみてもいいのではないだろうか。