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企業戦略としての社員幸福度③~幸福になるための習慣付け~

2020.04.16

 社員を幸せにするために具体的にどういうことをしたらいいでしょうか。「幸せ」とは、1人1人感じ方が違います。仕事にしあわせ、というと、まだまだ「この人は何をいっているだ?仕事はつらいものだ」という方が多くいます。働くスタイルを一度にガラッと変えるのは非常に難しいことです。しかし、コツコツと習慣を変えることは可能です。

 私の場合、どの会社でも最初に着手するのが、朝の挨拶です。朝、出社してきて、大きな声で「おはよう」と言います。中にいる人も相手の目を見ながら「おはよう」と返します。バカバカしいと思わないでください。非常に大切なことです。

 次に、ミーティングの時間と方法を変えます。皆さんの会社で会議する場合、平均で1時間ほど行っているのではないでしょうか。私がニューヨークで働いていたとき、ミーティングの平均時間はほぼ30分。短いミーティングは15分間で、立ったまま、コーヒーのマグカップを持って話します。机はなしです。30分間のミーティングで、やっとちょっと席に座ります。1時間のミーティングで会議室を取ります。1日の実働時間が8時間しかないのに会議に1時間も使う、しかも、結果の出ないものに長時間費やすのは大きなムダです。15分間ミーティングをお勧めします。

 会社全体で時短に取り組もう、という会社が多く見受けられるようになりました。弊社のコンサルティングでは、次の項目を聞いていきます。

(1)残業時間を把握できているか、
(2)残業の中身を把握しているか、
(3)どの部署が残業が多いか、
(4)どの部署は必要でどの部署は必要ではないか。

 勤務時間のデータがあるだけで、このような単純なことさえ把握していない会社がほとんどです。時短を進めるにあたり、注意すべき点が2つあります。

 1つは、全社一斉に時短するなどもってのほか、ということ。残業をしなければ終わらない部署はたくさんあります。その事実を無視して残業を一切禁止すると、当然、ある部署には過重な負荷がかかり、全社的な効率が落ちます。

 もう1つは、限られた時間で成果を出すために、ジョブ型の残業からタスク型の残業に変えること。これこれの仕事があるから○○時間残業するのではなく、どこまでの仕事をするのか目標を決めて残業に入るのです。その見本となる例が、ママワーカーです。ママワーカーは、決まった時間に子供を迎えに行かなければなりませんから、どんなことがあっても、その時間までに仕事を終わらせます。目的がしっかりしているから、効率的に仕事ができるのです。

 ちなみに、ママワーカーが働きやすい環境とはどのようなものか。社内に託児所を設けることではありません。混んでいる電車に子供を乗せたくはなく、自宅の近くの託児所で済ませたいのです。従って、熱が出たなど必要に応じて職場を自由に離れることができ、メールなどのテレワークで仕事ができる。そして、その行動を白い眼で見られない環境を望んでいるのです。

 

 

自分の“ポーズ”を持とう!

 次に、幸福度が向上する習慣付けを取り入れた米国での企業例を紹介しましょう。習慣付けを4カ月間実施したグループと今まで通りに働かせたグループでは、前者は売り上げなどほぼすべての項目で明らかな向上を示し、特に人生幸福度係数では大幅な改善が見られました。では、その習慣付けは何かというと、次のうち、どれか1つを毎日行うというものです。

(1)「ありがとう!」と感謝していることを毎日3人に伝える
(2)彼らが所属しているソーシャル・サポート・ネットワークの誰かにポジティブメッセージを書く
(3)デスクで2分間、瞑想する時間を作る
(4)10分間エクササイズする時間を作る
(5)その日で最も意味深かった経験を日記に書く時間を2分間設ける

 ここで特徴的なことは、感謝する、すなわち他人に幸せを与えるということです。感謝すると誰が一番嬉しいですか?実は、「ありがとう!」と伝えた本人なのです。人は他人が幸せになることで、自分も幸せを感じるのです。皆さんもぜひ、実践してみてください。

 最後に、私流に幸せになる簡単な方法を考えてみました。1日2分間、ご自身でパワーが出る「ハイパワー・ポジティブ・ポーズ」を取るのです。

 例えば、両手を腰に当てて胸を張るスーパーマンやワンダーウーマンのポーズです。

 ある調査によると、影響力の強いリーダーはみな、高いマインドセットレベルとテストステロンレベルを持っているそうです。そのレベルに持っていく手段がハイパワー・ポジティブ・ポーズです。

 弊社のコンサルタンティングでは、「毎日楽しいですか?」と聞いたとき、「満足しています」の回答ではなく、「とても幸せです!」と社員の全員から聞きたいと思っています。そのためには、習慣を変え、人に感謝し、ハイパワー・ポジティブ・ポーズを取るようにしてみてください。

“Be happy at work, not just satisfied!”

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