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テレワークの専門家による 「リモートでのコミュニケーション術」 ~テレワークで心のよりどころを作る方法~

2020.08.20

 未だ完全な収束とは言えない状態のコロナ禍ですが、皆さんは今どのように働いていますか?Afterコロナという言葉が定着し始め、多様な働き方のルール整備が徐々に進んでいる企業もあるかと思います。以前と比べれば人と顔を合わす機会も増えてきたかもしれませんが、コロナ禍以前と同様に近い距離で気兼ねなくコミュニケーションをとれている、という方は少ないのではないでしょうか。リモートで働く人が多い場合はなおさら、意識しなければ心の距離が開いていきます。今回は社員同士が人となりを知り、親密度を上げたりコミュニケーションを円滑にしたりするために役立つ「オンラインイベント」と「コミュニティ」についてお話しします。

孤独を感じやすい環境の「Afterコロナ」の世界

 多くの企業がコロナ禍以前のように営業を再開し、大半の人が完全とは言えないまでも出社をし始めたのではないでしょうか。ただ、今時期だと例年話題になる納涼の飲み会をはじめとした、大人数で密にコミュニケーションを取る機会はいまだに激減しているかと思います。頻繁に友達に合ったり、イベントに参加したり、という娯楽面でも気兼ねすることが増えました。コロナ禍以前に行っていた日常生活、コミュニケーションがしにくい現状は、人とのつながりを重視し、コロナ禍前後で生活が変わってしまった人ほどストレスを強く感じているでしょう。

減ってしまったコミュニケーションを取り戻すために

 前回は「これからの働き方と孤独の解消法」と題してオンラインでの社内イベントに触れましたが、思い切って1度やってみた、という場合、どのように続けていくか悩まれる方も多くいらっしゃると思います。イベントは、初回は勢いでできても、2回目3回目と工夫を凝らしながら続けていくのにはモチベーションの維持が難しいですし、思いのほか労力がかかります。一方、このコロナ禍は劇的なワクチンが開発・普及されない限りは、現状のような状態は長く続いていくとの見方が強くなっています。そうなると、定期的に何らかの交流の場を持っておくことは非常に重要となります。

 平時を思い出してもらうと、お花見や忘年会、新年会、歓送迎会など大きなものはもちろん、定期的な部署の懇親会や会社帰りに数人で行く食事など、結構頻繁に仕事以外の話も交えながら同僚と交流する機会は多かったと思います。これらのいわゆる「飲み会」が持っていたコミュニケーション量を維持する場をこの「Afterコロナ」の世界で生み出すためには相応の労力が必要になるでしょう。そんな状況下を大きく変えてくれるものが、近年注目されている「コミュニティ」です。

実は身近にある「コミュニティ」という存在

 最近いたるところで、「これからの世の中はコミュニティだ」「人は繋がりを欲している」などの声が出ている一方、具体的にどういったものかわかりづらく、「なんか怪しい」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。ただ、コミュニティ自体は昔から存在するもので、誰もが1つは所属している身近な存在です。例えば、家族や学校をはじめ、会社、同じ部署、あるいは近所の自治会や部活などなど、広義にとらえると、人の集合体は全て「コミュニティ」となります。1人の人間は複数の「コミュニティ」に所属しています。つながりが深いコミュニティもあれば、ゆるく浅い付き合いの「コミュニティ」もあるでしょう。孤独感や寂しさに効果的なのは、この居場所ともいえる「コミュニティ」が1つではなくたくさん存在することが鍵となります。

オンラインで「コミュニティ」は作れるのか

 2017年6月、Facebook社は、「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現する」を新ミッションに掲げています。つまり”コミュニティ形成の場を目指す”としています。居場所、というと対面での場を想像しがちですが、今はFacebookをはじめさまざまなSNSツール等で、オンラインにて会った事が無い人同士でもコミュニティが形成されています。例えば、レコードやヨガ、読書会などの趣味のグループ、AI開発やマーケティング関連などの職種によるグループ、あるいはキングコング西野亮廣さんをはじめとしたオンラインサロンもその1つです。インターネットが普及するまでは、居住地域や学校・会社などの属性が同じ中でのコミュニティが多くを占めていたものの、インターネットの普及により、場所の制約がなくなったことで、属性だけでなく、国籍や人種を超えたコミュニティも増えています。現在私がコミュニティマネージャーを務めるHELP YOUでも、年明けからポジションに就いて半年で、26のコミュニティが立ち上がっていますが、住む場所はもちろんのこと、職種・ポジションの枠を超えて繋がっています。その中では、今晩の晩酌のお供やオススメのアニメ、コロナ太りに効く運動についての雑談などライトなものから、業務に役立つスキルアップコミュニティや新サービスをリリースするといった会社にも大きな影響を与えるものまで生まれています。

 一方で、全てコミュニティマネージャーが立ち上げたものではなく、そのほとんどはフリーランスのメンバーが自主的に立ち上げています。コミュニティは、オンライン・オフラインで出来る・出来ないとなるのではなく、チョットした工夫とワークする仕組みをつくることで創り出すことはできますし、大きく組織に貢献する存在へと変貌します。

Afterコロナの世界で必要なこと

 Afterコロナの世界では、リモートワーク化だけでなく、派遣、外注、協業等言い方や形式は様々ですがポジションや立場の垣根がなくなり、会ったことの無い人と一緒に働く場面がどんどん増えてくると想定しています。現時点でもWeb上には様々な情報フリーランス同士でチームを形成し、1つのプロジェクトにあたるケースも出てきています。このような状況下で成果を出していくには、心理的安全性を確保しつつ、メンバーの人となりが伝わって繋がりを形成し、化学反応が起こっていく流れが必要となるでしょう。

 次回からはコミュニティをテーマに4本ほどコラムを書きます。本業・副業でもコミュニティに携わる中で培ったノウハウを踏まえつつ、「コミュニティとは?」という導入内容から「自走化コミュニティはどう実現するのか?」「コミュニティが創り出すこれからの世界」などをお話していきたいと思います。