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【特集】チームリーダー必見 チームワーク良くするために必要な上司の7つの特徴・傾向

2019.08.20

 ビジネスを成功に導くために欠かせないチームワークは、チームリーダーや上司の日々の意識や働きかけがあってこそ成り立つ。いくら個人のパフォーマンスが高くても、良いチームを作れなければ、社内の評価は高まらない。

 しかし「チームワークが良いとはどのような状態か?」「良いチームワークを築くためには、どのような上司が求められるのか?」と聞かれても、答えにくいだろう。

 ここでは、チームワークが良いとはどういう状態のことか、チームワークを良くするために必要な上司の7つの特徴・傾向について解説する。

目次

●チームワークが良い状態とは?
●良いチームワークのために必要な上司の7つの特徴・傾向

チームワークが良い状態とは?

 「一人だけで結果を出せる仕事」は少なく、ほとんどの仕事は「社員が協力した結果、成果を出せる仕事」だ。そのため、良いチームワークがあってこそ、ビジネスは成功する。では、どういう状態であれば、「チームワークが良い」と言えるだろうか。チームワークが良い状態の条件について見ていこう。

条件①:コミュニケーションが活発
 チームワーク良し悪しを見るポイントの一つは、「メンバー間のコミュニケーションが取れているか」どうかだ。コミュニケーションが不十分なチームでは、「業務が滞る」「確認漏れが原因で、ミスが発生する」といったことが起きている可能性がある。

 チームで仕事を進める際、メンバー一人ひとりに求められるコミュニケーション。チーム内のコミュニケーションが活発になると、「情報共有しやすくなる」「何かあった際、一人だけで悩まず周囲に相談できる」「チーム内の風通しが良くなる」といった効果が期待できる。こうした様子が見られれば、チームワークが良い状態の条件の一つを満たしていると言えるだろう。

条件②:メンバー間の信頼関係がある
 次にチェックしたいポイントは、「メンバー同士が互いに信頼しているか」どうかだ。メンバー間の信頼関係が不十分な場合、メンバーの個々の能力が高くても「相手への思いやりや気遣いに欠ける」「情報共有や意見交換が不十分」といった様子が見られるだろう。

 メンバー間の信頼関係があれば、自由に意見を出したり、互いに協力しあうことができる。信頼関係のもと、個性・意見を互いに尊重しあえていれば、チームワークが良い状態の条件の一つを満たしていると言えるだろう。

条件③:共通の目標に向かって行動できる
 チームは、ただの「人の集まり」ではなく、「目標を持って集められた人たち」だ。そのため、いくらコミュニケーションが活発で、メンバー間の信頼関係があっても、そこに共通の目標がなければ良いチームとは言えない。

 一人ひとりがチームの目標や自分の役割を認識し、メンバーと共に一致団結し、主体的に行動できてこそ、チーム目標を達成することができる。そうした状態が見られるチームであれば、チームワークが良いと言えるだろう。

良いチームワークのために必要な上司の7つの特徴・傾向

 チームワークが良い状態をつくるためには、メンバーに任せきりにするのではなく、上司からの積極的な働きかけが不可欠だ。チームワークが良い状態にするために、上司にはどのようなことが求められているのだろうか。良いチームワークのために必要な上司の7つの特徴・傾向について見ていこう。

特徴・傾向①:人柄が信頼できる
 いくら上司の能力が高くても、その人柄に何か問題があれば、部下は離れていってしまう。そのため、上司がまず心がけたいのが「部下から信頼される人」になることだ。

 何か特別なことをしなくても、普段の行動を少し見直すことで、部下の信頼を得ることができる。「部下のミスをフォローする」「何かに失敗したとき、部下に責任転嫁しない」「部下の話に耳を傾ける」「部下の成長を自分のことのように喜ぶ」といったことを意識して行動しよう。

特徴・傾向②:指示や指導・ゴール設定が的確
 「やるべき業務」が決まっていても、「何のためにやるのか」が曖昧では、メンバーがそれぞれ別の方向を向いてしまう可能性がある。そのため、メンバーが一致団結して行動するためには明確なゴール設定が必要だ。

 メンバー全員が目標を認識したら、その実現に向けた役割分担を決めた上で、指示・指導をしていくことが上司には求められる。指示が的確だと、部下は仕事がしやすく、成長も促されるだろう。

特徴・傾向③:知識やスキルが豊富
 知識やスキルが豊富だと、おのずと視野も広くなる。そのため何か困ったことがあったとき、「経験豊富な人にアドバイスをしてもらいたい」と思う人も多いだろう。

 チームワークを良くするためには、チーム内に「みんなが頼りたくなる」存在がいることも大切だ。部下から頼られる上司になるため、担当している業務・分野についての豊かな知識やスキルを身に付ける必要がある。「部下からのどんな質問にも答えられる」「部下が困っているときに、わかりやすくアドバイスできる」上司を目指そう。

特徴・傾向④:熱意とビジョンを持って仕事に臨む
 仕事に意欲的な人が近くにいると、周りのメンバーは良い影響を受けるだろう。意欲的な人に刺激を受け、自発的に行動できる人が増えれば、チームは活性化し、チームワークが良くなることが期待できる。

 そのため、熱意とビジョンを持って仕事に臨むことが、上司には求められる。意欲的に仕事をする上司は、部下にとっては魅力的だ。チームの憧れの存在になるため、仕事に情熱を持ち続けよう。

特徴・傾向⑤:リーダーシップがある
 みんなを導いてくれる存在がいてこそ、メンバーは団結することができ、チームワークが良くなる。そのため、上司に求められるのが「リーダーシップ」だ。

 リーダーシップを身に付けるためには、何か特別なことをする必要はない。「自分の考えを周囲にはっきり伝える」「何かトラブルが起きたときに率先して対応する」といったことを普段から意識し、「部下がついていきたいと思う存在」となることが大切だ。

特徴・傾向⑥:他のチームへの影響力がある
 チームが目標を達成する際、他のチームの協力が必要になることも多いだろう。そうした場面では、「周囲を動かす力」がある人が近くにいると、心強い。

 自分のチームのみならず、他のチームへの影響力もある上司は、部下からの信頼も厚い。「他のチームとも対等に意見交換ができる」「必要があれば、経営陣に考えを伝えることができる」上司を目指そう。

 特徴・傾向⑦:評価が公平・公正
 「どんなに頑張っても正当に評価されない」と部下が感じていまうと、仕事のパフォーマンスが落ちたり、チームワークが悪くなったりする可能性がある。チームワークを良くするため、公平・公正な評価を心がけたい。

 メンバーを公平・公正に評価するためには、日頃の仕事ぶりをよく観察する必要がある。また、個人的な好き嫌いが評価に影響しないように意識することも大切だ。

まとめ

 「コミュニケーションが活発」「メンバー間の信頼関係がある」「共通の目標に向かって行動できる」という良いチームワークの状態を作るためには、上司の働きかけや、部下から尊敬される上司の存在が必要だ。

 チームワークを良くするため、上司には「信頼できる人柄」や「的確な指示・指導・ゴール設定」「豊富な知識や経験」など、さまざまなものが求められる。全ての条件を一度に満たすことは難しいだろう。まずは日頃の行動や意識を見直し、少しずつ改善してみてはどうだろうか。