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【取材記事】リモートワーク時代に組織改善の鍵となる 「メンタルタフネス」

2020.08.31

 テレワークの急速な普及により、従業員のメンタルヘルス・メンタリティ管理はこれまで以上に重要視されている。従業員の健康は、企業の生産性に大きく影響する可能性があるが、テレワークの環境下でこれまで以上にストレスを抑え、エンゲージメントを向上させることは可能なのだろうか。従業員の健康と企業の生産性を両立させるポイントについて、株式会社 アドバンテッジ リスク マネジメント(以下、同社)代表取締役社長の鳥越慎二氏に話を伺った。

メンタルヘルスケア事業の リーディングカンパニー として

 同社が大切にしているのは、従業員のメンタルヘルス維持と企業価値の向上の両立だ。本稿ではテレワークを採用している多くの企業に向けて、エンゲージメントとストレスの二軸から考察を進めていく。

コロナ禍によって生まれた 二重のメンタル問題

 「ストレスによるメンタル問題は、災害が去ってから数カ月後のほっとした時に表出しがちです」(鳥越氏)しかし、企業の生産性に直結するエンゲージメントは既に低下している恐れがある。「エンゲージメントは一体感や将来の希望を感じることで高まります。リモートで社員がバラバラになり、会社の将来性が不透明であれば、今まで通り維持することは難しい。エンゲージメントはストレスに比べ、既に問題が表面化している傾向があります」ところが、この状況では従業員へのメンタルヘルスケアも容易ではない。「さまざまなツールでつながったとしても、密でインフォーマルなコミュニケーションは少なくなりがちです」

 言うなれば、従業員のメンタリティには二重の危機が到来しているというのが鳥越氏の見解だ。すなわち、従業員のメンタリティが悪化しやすいことに加え、その危機に瀕している従業員に救いの手が届きづらいのが現状であると言える。こうした危機的状況に対し、どのような対処が考えられるのか。

ストレスに強いだけでなく 自律的に仕事に取り組む 人材づくり

 労働安全衛生法改正により、企業にストレスチェックが義務付けられている。これをテレワーク中の社員へのメンタルヘルスケアに活用しない手はない。とはいえお決まりのストレスチェックでは、真の問題点の把握につながらず、具体的な改善策にはつながらない。これを機会に、ストレスチェックの見直しを行うのも手であろう。「当社では一般的なストレスチェックの内容に加えエンゲージメント、ハラスメント状況、メンタルタフネスを測定しています。コロナ禍による環境変化の中で、従業員の現状を高ストレス者割合などのリスクサイドだけでなく、エンゲージメントといったポジティブサイドの両面を把握し、今後経営のかじを取る上で人事組織の課題を確認することがとても重要です」

 このリモート環境下では会社や周囲からのサポートや働きかけにも限界がある。自宅で仕事をするということは、どうしても一人で問題を処理し、自分を律する場面が多くなるということだ。鳥越氏曰く、そこで一つの鍵となるのが「メンタルタフネス」という考え方だ。たとえば同じ刺激を受けても、強いストレスだと捉えてし
まう人がいれば、逆にエンゲージメントの向上につなげられる人もいる。外部から受けた刺激を適切に受け止め、対処のための行動を工夫し、ストレスを良い方向に進む原動力に変える力をメンタルタフネスと呼んでいる。そして、そうしたメンタルタフネスに着目したマネジメントを、鳥越氏は重視している。

 「非常に簡単な例として、たとえば、何をしてもネガティブに捉える人には行動変容のきっかけとして、『相手に意見を言う前に、相手のいいところを一つ褒めてから自分の意見を言うようにしましょう』というワークに取り組んでもらいます。最初は嫌々やるのですが、徐々に、どうやれば相手が喜ぶのかを考えるようになってきます。根気強く繰り返すというのが行動変容のポイントです。このような心理学の知見に基づき開発されたプログラムを繰り返し受けてもらうことで行動が変わり、メンタルタフネスも向上します。メンタルタフネスは生来的な性格というよりも、習い性となっている思考・行動の癖であり、癖付けによって変えられるものであるといわれています」メンタルタフネスの習得によって従業員がストレスとうまく向き合い、リモート環境でもエンゲージメントを維持しながら生産性を維持することが可能になるとすれば、そこに投資するのは戦略の一つになりうるのではないだろうか。

活き活きと働ける職場に 向けた全社的な取り組み

 とはいえメンタル問題の難しいところは、従業員自身のメンタルタフネスの習得だけでは十分ではないところにある。本人のメンタリティと同じくらい大切なのが、上司の感情マネジメント能力=EQである。「ストレスもエンゲージメントも、感情が積み重なった結果として現れるものであり、上司が自分と部下の感情をうまくマネージすることが、部下の良いメンタリティの維持に必須です」このことは、今対策が求められているハラスメントの面からも重要だ。リモートハラスメントという言葉まであるように、リモートならではの問題も含め、ハラスメント対策は依然重要な問題である。同社もハラスメント対策の一環としてEQ(感情マネジメント力)研修を多くの企業に提供しているが、ハラスメントが重大な問題となる前に何らかの手を打っておきたい。ストレスチェックの調査票にハラスメント状況を尋ねる設問を入れておくのも有効だ。「メンタルタフネスやEQを高
め、リモートワークの環境下でも、自立して自律的に仕事ができる社員を育てる。

 一方で、限られたコミュニケーションの中でも上司が、きちんと部下の感情マネジメントを実施できるよ
うEQの能力を高める。これらの行動変容を継続して支援し、定着化するための仕組みづくりをすることが肝心です」この困難な時代において、従業員の健康と企業の生産性の両立には、全社一丸となって取り組む必要がある。リスクコストの削減のみならず企業価値の向上という側面からも、従業員のメンタルヘルスケアやエンゲージメント向上を考え直してみるタイミングなのではないだろうか。

「メンタルタフネス」3つのポイント

1.企業のメンタルヘルス対策支援で国内トップシェア、278万人の導入実績(2020年3月末)
2.単なるストレスチェックではない(エンゲージメント、ハラスメント、生産性指標まで診断)
3.サーベイ、分析・コンサルティングから課題解決に向け
た各種プログラムまでワンストップ対応

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電話:03-5794-3830(対応時間 平日10:00~16:00)
担当:マーケティング本部
メール:marketing@armg.jp
URL:https://www.armg.jp/

ホワイトペーパー

新型コロナ対応で企業に求められるメンタルヘルスケアとは

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