オフィスのミカタとは
従業員の働きがい向上に務める皆様のための完全無料で使える
総務・人事・経理・管理部/バックオフィス業界専門メディア「オフィスのミカタ」

人事・採用担当者のClubhouse活用法を調べてみた

2021.03.12

 米国発の音声SNS、Clubhouseが急速に人気を集めている。2021年に入って日本でも大きな話題となっているが、採用活動等にどのように活用できるのか模索している企業担当者も多いだろう。

今回は、Clubhouseの特徴やメリット、採用活動においてどのような使い方ができるか紹介する。Clubhouseを活用して、求職者とのコミュニケーションの幅を広げよう。

目次

●Clubhouseとは
●Clubhouseが爆発的人気を得ている理由
●企業の採用活動におけるClubhouseの活用方法
●まとめ

Clubhouseとは

 Clubhouseは、2021年1月頃から日本でも広く知れ渡るようになり、今では連日Twitterで関連ワードがトレンド入りするほどの話題となっている。まずはClubhouseとは一体何なのか、特徴やメリットを紹介する。

Clubhouseは招待制の音声配信SNS
 Clubhouseは、アメリカ・サンフランシスコのベンチャー企業である「Alpha Exploration」が2020年春にリリースした、招待制の音声配信SNSだ。「音声版Twitter」とも呼ばれ、他のSNSが主に文字や映像など視覚を利用するのに対し、Clubhouseは「会話のみ」で交流するのが特徴である。2020年12月時点でのユーザー数は世界で60万人規模だったが、2021年に入り爆発的人気となり、日本でも利用者が一気に増加している。

Clubhouseでできること
 Clubhouseは、招待してもらうことで初めて参加が可能となる。アプリにログインすると、ホーム画面にはroom(ルーム)と呼ばれる部屋が表示される。roomを開くことで、さまざまなテーマの音声配信を聴いたり、参加したりすることができる仕組みだ。バックグラウンド再生ができるため、スマートフォンで他のアプリと同時に立ち上げ利用することもできる。ラジオを利用するように、リアルタイムで配信を視聴できるのも特徴的だ。

 一方、自分でroomを作り音声配信することもできる。配信方法は、誰でも参加できる「Open」、繋がりがある人のみ参加できる「Social」、指定した人に限定して参加可能な「Closed」の中から選べる。フォローまたはフォローされることでユーザー同士のつながりが生まれるほか、今まさに著名人が話している様子を聴くことができるのも、Clubhouseならではの魅力である。

Clubhouseが爆発的人気を得ている理由

 Clubhouseはなぜこれほどまでの話題となっているのだろうか。Clubhouseが爆発的人気を得ている理由を見ていこう。

コロナ禍で失われたコミュニケーション機会を創出
 Clubhouseは、新型コロナウイルス感染症が流行する中、ソーシャルディスタンスの確保や外出自粛といった新しい生活様式の時流に乗って、爆発的な人気を得たと見られている。人々が互いに「つながり合いたい」「コミュニケーションを取りたい」と願う気持ちが形になったSNSと言えるだろう。
 
 リアルタイムに繰り広げられる会話の中でさまざまなコニュニティが生まれ、思いもよらぬ接点が生まれたり、新たなジャンルに関心を広げるたりすることも期待できる。

限定性やプレミア感
 Clubhouseの限定的かつ閉鎖的な性質も、人気を得ている理由の一つだ。アカウントを登録できるのは、スマートフォンの電話番号1つにつき1アカウントのみで、招待できるユーザーは1人につき2人と限られている。これらの特性が他のSNSにはない付加価値となり、参加者はClubhouseを利用することにプレミア感を感じられるのだろう。

 配信されている音声は録音できないため、聴き逃したらその内容を知ることが出来ないなど、焦燥感をあおる数々の仕掛けも、人々の興味関心を惹きつける要因だ。

企業の採用活動におけるClubhouseの活用方法

 採用活動において、Clubhouseを活用したいと考えている企業もあるのではないだろうか。ここでは、具体的な活用方法を紹介する。自社の魅力を伝え求職者とつながるためのClubhouseの効果的な使い方を、社内で検討してみてはいかがだろうか。

企業説明会や採用イベントを開く
 Clubhouseを、企業説明会や採用イベントを実施する場として活用している事例がある。具体的には、特定ポジションの採用に関し、トークセッションを軸としたイベントを実施したり、経営陣の話を聴ける場としてroomを公開したりするといった活用方法だ。Clubhouseのroomに入れる人数は最大5000人と十分な枠が確保できるため、広報次第で多数の参加者を見込めるだろう。

参考:ヌーラボ、「Clubhouse」で採用イベントを実施 - 2021年1月27日(水)21:00〜22:00

採用担当者と求職者の「座談会」の場として利用する
 企業側がテーマを設けたroomを設け、採用座談会を開くことも可能だ。求職者が気軽に社員の話を聞いたり、参加したり出来る場となるだろう。業務内容や仕事のやりがいなどについて、ソーシャルディスタンスを気にすることなく、密なやりとりができるのが魅力的だ。「この場でしか聞けない」話などを盛り込んでおくと、参加者の満足感も高まるだろう。

社内会議の様子を伝える
 経営会議や制作会議の過程をClubhouseで聴いてもらう方法もある。情報の一部を公開することで、会社の雰囲気や人間関係などよりリアルな現場を知ってもらえる。情報をオープンにしている風通しのよい会社という評価にもつながりやすいだろう。ただし、守秘義務や経営戦略といった情報が誤って流出しないよう、細心の注意を払いたい。

リファラル採用に活用する
 「紹介制」という特徴を活かし、Clubhouseを使って自社の社員に友人や知人を紹介してもらう「リファラル採用」に活用するという方法もある。roomの配信方法を設定することで、採用イベントや座談会を、リファラル採用の対象者に限定した形で実施することが可能だ。リファラル採用であれば、企業カルチャーに合った人材を採用できる可能性もより高まるだろう。

企業のブランディングに役立てる
 企業がClubhouseを活用することによって「新しい取り組みを行っている会社」として認知され、企業のブランディングに役立てることができる。先進的な取り組みを行っている会社として注目度があがり、求職者の増加も期待できそうだ。

まとめ

 新たなコミュニケーション手段として、地位を確立しつつある音声配信SNS「Clubhouse」。今後、企業の採用活動や広報等で活用されるシーンはますます増えるだろう。採用活動における活用事例はまだ少ないが、求職者に企業の魅力を伝える場として、Clubhouseの活用方法を検討してみてはいかがだろうか。

<PR>