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オフィスデザインの役割とは?見直すべき理由を解説

2021.08.09

近年、オフィスの機能性だけでなくデザイン性に着目した「オフィスデザイン」の重要性が注目されている。担当者としては「オフィスデザインのメリットを知りたい」「オフィスデザインを効果的に行うポイントをおさえたい」と考えることもあるのではないだろうか。

今回は、オフィスデザインの概要や行うことの効果、オフィスデザインをする際に気を付けたいポイントを紹介する。快適なオフィスと働き方を確立するための参考としてほしい。

目次

●オフィスデザインとは
●オフィスデザインの効果
●オフィスデザインのポイント
●まとめ

オフィスデザインとは

「オフィスデザイン」とは、従業員が快適に過ごせるように、オフィス家具のレイアウトや装飾、コミュニケーション動線などを整えること。主な目的は、オフィス環境を改善し、従業員が働きやすい空間を設計することだ。

近年はオフィスを「椅子とデスクが並べられた作業スペース」としてではなく「オフィスで働く人に寄り添った空間」と捉える考え方が浸透し、「企業理念の具現化」「給与や福利厚生に並ぶ魅力」としてその役割を発展させている。

特に外資系の企業では「企業の顔」と言われるエントランスに力を入れることも多く、自社のブランディングなど、社外へのアピール手段としても注目を集めている。それだけに、オフィスデザインにこだわることは非常に重要だと言えるだろう。

オフィスデザインの効果

オフィスデザインを行うことによって、企業にはどのようなメリットがあるのだろうか。ここでは、オフィスデザインが企業に与える効果を紹介する。

従業員のモチベーションの向上
オフィスの就労環境は、従業員のモチベーションを左右する要素の1つだと言える。オフィスデザインによって「働きやすい」「快適だ」と感じられる空間をつくることができれば、従業員のモチベーションが向上するだろう。個々の意欲や能力が引き出されることにより、チームや企業の生産性や業績アップに繋がることが期待される。

優秀な人材の確保
近年はオフィスデザインも企業の魅力の1つとして捉えられるようになり、人材採用にも影響する要素となっている。オフィスデザインによって他社との差別化を図ることができれば、優秀な人材を確保しやすくなるだろう。また、快適な就労環境が整ったオフィスは、新規採用だけでなく、従業員の離職防止にも効果があると言える。

コミュニケーションの活性化
デスクのレイアウトや動線を工夫することで、従業員同士のコミュニケーションが活発になるというメリットもある。会議室のようなフォーマルな空間だけでなく、人が自然と集まる空間となるマグネットスペースやリフレッシュスペースを導入することによって気軽なコミュニケーションの機会が生まれるだろう。コミュニケーションを通して個々の発想力や創造力が醸成されるだけでなく、進捗状況の把握や管理のしやすさ、チームの垣根を越えたコラボレーションの創出なども期待できる。

企業のイメージアップ
エントランスや応接室のデザインを工夫すると、クライアントや顧客からのイメージアップにもつながる可能性がある。例として、書類や資材などがきちんと収納されデスクが整然と並ぶオフィスは「○○社はオフィス全体がすっきりしていて洗練されている」、エントランスや応接室に観葉植物を置くオフィスは「○○社は緑が豊かで落ち着く」など、オフィスのブランディング効果が見込めるだろう。

オフィスデザインのポイント

オフィスデザインの変更後に「働きにくい」「快適に過ごせない」と感じてしまうようでは本末転倒だ。そのような事態にならないためにも、オフィスデザインの際に気を付けたいポイントを紹介する。

現在のオフィスが抱える課題を整理する
まずは、現在のオフィスが抱える課題や、従業員がストレスを抱えている要素を整理することが重要だ。具体的には、以下のようなことが考えられる。

・会議室の声が室外に漏れて集中できない
・場所によって冷暖房の効きに差がある
・照明が暗い
・換気が不十分で匂いがこもる
・従業員同士の距離感・デスクの近さが気になる
・コミュニケーションが取りづらい
・通路に荷物があり見栄えが悪い・通りづらい

「業務のスムーズな遂行を妨げるものは何か」「何が従業員のストレスに繋がっているのか」を考えることが、快適なオフィス空間を構築する第一歩となるだろう。また近年では、感染症対策の視点も欠かせない。

オフィスデザインのコンセプトを決める
オフィスデザインをする際は、目的やコンセプトを明確にして行う必要がある。「課題点を解消する」という目的の他、「企業理念を表現する」「企業のコーポレートカラーを取り入れる」「トレンドのデザインを意識する」「クライアントや顧客が過ごしやすい空間を目指す」などの視点もポイントだ。骨組みとなるコンセプトをきちんと構築しておくことで、統一感のあるオフィスになるだろう。

従業員が過ごしやすいレイアウトにする
レイアウトを決める際には、従業員が過ごしやすいようにデスクを配置するとよいだろう。例として、固定されたグループ内でのコミュニケーションを取りやすくするのであればデスクを対面に配置する「島型」に、チームの枠を越えた関わりを重視するのであれば固定席を設けない「フリーアドレス」にするなどの方法がある。

その他にも、個々人が集中できる空間をつくるために個室またはブースを設ける、開放的なディスカッションを行うためにカフェスペースを設けるなど、業務の実情や目的にあわせたレイアウトにするとよいだろう。

定期的な見直しを行う
オフィスが抱える課題は組織の変化や従業員のニーズ、時代の流れによって変わるため、オフィスデザインもそれらに応じて対応していく必要がある。定期的に従業員に現状に関するアンケートを取ったり、経営陣だけでなくさまざまなチームのメンバーとアイデアを出し合ったりするなど、オフィス空間をよりよくするために見直しを行うことも重要だ。

まとめ

オフィスデザインには、従業員のモチベーション向上やコミュニケーションの活性化、社外へのブランディングといったメリットがある。従業員はもちろんのこと、クライアントや求職者にも影響があるため、オフィスデザインを行うことは企業全体の底上げを図ることだと言っても過言ではないだろう。快適で魅力的なオフィスを確立するためにも、一度自社のオフィスデザインを見直してみてはいかがだろうか。

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