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ストレスフリーオフィスとは?社員のメンタルケアにも有効

2021.08.13

従業員のメンタルケア対策の一つとして「ストレスフリーオフィス」の実現を掲げている企業もあるだろう。従業員が職場でストレスを抱え込まないようにするためのアイデアを知りたいという担当者もいるかもしれない。
 
今回はストレスフリーオフィスとは何かや、ストレスを軽減するためのの具体的なアイデアと事例を紹介する。従業員が生き生きと働ける職場を目指し、快適なオフィス環境の整備に取り組もう。

目次

●ストレスフリーオフィスとは。企業における重要性
●ストレスフリーのオフィス空間を実現するアイデア
●通勤ストレスの軽減に「サテライトオフィス」の設置が有効
●ストレスフリーオフィスの事例紹介
●まとめ

ストレスフリーオフィスとは。企業における重要性

従業員のメンタルケア対策として有効だと言われる「ストレスフリーオフィス」。まずは、ストレスフリーオフィスの意味や、企業において重要だと言われる理由を見ていこう。

ストレスフリーオフィスとは、ストレスを軽減するオフィスのこと
ストレスフリーオフィスとは、従業員のストレスが軽減された職場環境を指す。仕事をする上で「オフィス空間」や「業務内容」「人間関係」などに悩み、ストレスを抱えている従業員は少なくないだろう。2015年12月に、労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が施行され、メンタルヘルス対策は企業にとって重要かつ必須の取り組みとなった。

職場環境は、従業員のメンタル面だけでなく、業務効率や生産性にも大きな影響を及ぼす。企業が継続的な成長を遂げるためには、ストレスフリーオフィスの実現が必要不可欠と言えるのだ。

テレワーク導入企業が増える今、広義でストレスフリーオフィスを実現することが重要に
近年、新型コロナウイルス感染症の流行や働き方改革により、テレワークを導入する企業が増加。これに伴い、従業員が働く環境は従来のオフィスだけでなく、自宅や外出先などその環境が多様化している。テレワークは通勤時間の減少など従業員へのメリットが大きいと言われているが、その反面コミュニケーション機会が減少するなど、従来のオフィス勤務時とは異なる「新たなストレス要因」も生まれるだろう。企業においては、テレワークを含めそれぞれの職場環境にあわせた、広義でのストレスフリーオフィス対策を検討できると良いだろう。

ストレスフリーのオフィス空間を実現するアイデア

従業員のストレスを軽減するためには、どのような工夫を行うことができるだろうか。ここでは、オフィス空間におけるメンタルケア対策のアイデアを紹介する。

リラックス効果のあるBGMを流す
ストレスを軽減する対策として、リラックス効果のある「クラシック」や「ジャズ」などの音楽をBGMとして流す方法がある。オフィスが無音である場合、「物音を立てないように気を遣ってしまう」「聞きたくない話が耳に入ってくる」など、精神的な負担を感じてしまう従業員もいるためだ。音楽のマンネリ化を防止するには、曲をランダムに流すことがオススメだ。

仕事モードに適したスペースをつくる
さまざまな業務を抱える企業においては、オフィス内に複数のワークスペースを用意し、仕事に取り組みやすい環境を整えられると良いだろう。例えば、一人で集中したいときには、作業効率が高められるよう遮音にこだわったスペースがあると便利だ。

そのほか、グループで集まって情報共有や打ち合わせなどを行うスペース、リフレッシュしたいときに使えるスペースなど、業務の性格に適した空間を整備したい。自社においてどのようなスペースが必要か、検討してみてはどうだろうか。

過ごしやすい照明・空調設備を取り入れる
1日の大半をオフィスで過ごす従業員がいる場合には、照明や空調設備を見直し、過ごしやすい環境づくりにも取り組みたい。パソコンを使っている場合は、眼精疲労を軽減するための照明器具を取り入れるほか、ブルーライトカットフィルムを配布するなどの工夫を取り入れてみてはどうだろうか。従業員が健康的に働けるよう、換気や空調設備も今一度見直してみよう。

インテリアにこだわる
心を癒すインテリアやデザインを、オフィスに取り入れることもオススメだ。近年では、自然や生命を感じられる環境を取り入れたオフィスデザインが、人の精神面に良い影響を与えるとして注目を集めている。観葉植物や造花などのグリーンを取り入れたり、木や自然をイメージさせるインテリア・デザインを採用したりすることで、ストレス軽減が期待できるだろう。

通勤ストレスの軽減に「サテライトオフィス」の設置が有効

オフィス環境のほかに「通勤」に対するストレスも、仕事におけるストレス要因の一つと考えられる。通勤ストレスを軽減するための対策として、通常のオフィスとは別に「サテライトオフィス」を設置する方法を検討してみてはいかがだろうか。

サテライトオフィスとは、企業の本拠地から離れた場所に設置する、小規模オフィスのことだ。従業員たちの自宅から近い場所にサテライトオフィスがあれば、通勤時間が削減できストレス軽減が期待できるだろう。小さな子どもがいたり、インターネット環境が整っていなかったりする場合など「自宅では仕事を行いづらい」という従業員にとっても、サテライトオフィスは働きやすい職場となるはずだ。

ストレスフリーオフィスの事例紹介

企業では、実際にどのような形でストレスフリーオフィスを実現しているのだろうか。ここでは、従業員のメンタルケア対策に取り組んでいるオフィス事例を紹介する。

働く人を第一に、より心地よく働けるオフィス設計をしている事例
ストレスフリーオフィス実現への取り組みとして、全ての個室に窓を設置するなど、従業員が気分転換やリフレッシュしやすいオフィスづくりを行っている企業がある。社内には執務スペースだけでなく、ウォーターサーバーや軽食コーナーなどを設けた「共用ラウンジ」や、コンセントやWi-Fiを利用できる「屋上テラス」など、シーンにあわせて利用できるスペースを設けている。従業員に配慮し、より快適に働けるような環境づくりの一例だ。

自宅よりも寛げる、ストレスフリーのオフィス環境を提供している事例
従業員のストレス軽減を目的に、自宅よりも寛げるオフィス環境を目指している事例もある。テレビゲームなどの遊びを楽しめるスペースやゆっくり休憩できるカフェ、仮眠ができるスペースなど、従業員がリラックスできる場所を数多く設けているのが特徴。ストレス解消だけでなく、仕事を進める上で必要なアイデアを引きだすためにも有効な空間となっているようだ。

生活に不便のない環境を用意している事例
生活に困ることのない環境を整えている事例では、敷地内に複数のレストランやカフェを設け、従業員は無料で利用できる仕組みとしている。このほか、病院や銀行、ジムやクリーニング店があるなど、長い時間を過ごすオフィスだからこそ、従業員たちが安心して勤務できるような空間づくりを行っているのが特徴的だ。

まとめ

ストレスフリーオフィスの実現は、従業員のメンタルケアに役立つだけでなく、仕事の効率化、生産性向上にもつながる重要な施策だ。近年ではテレワークが普及しており、より広義でのストレスフリーオフィスを実現することが重要となっている。各企業においては、オフィス環境や業務内容を見直し、従業員のストレスを軽減できる取り組みを実践しよう。

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