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採用コンサルティングとは?サービス内容とメリット・デメリット、選定時の注意点

2022.12.26
オフィスのミカタ編集部

採用コンサルティングとは、企業の人材採用について、人材獲得のための提案やサポートをしてくれるサービスだ。内容はコンサルティング会社によって異なるが、採用のプロが介在することにより効果的な採用活動を行うことが可能になる。この記事では、採用コンサルティングとは何かや、利用するメリットとデメリットなどについて解説する。最後に採用コンサルティング会社の選び方も紹介するので、自社で導入する際の参考にしてほしい。

目次

●採用コンサルティングとは
●採用コンサルティングを利用するメリットとデメリット
●採用コンサルティング会社の選び方
●まとめ

採用コンサルティングとは

採用コンサルティングとは、企業の人材採用について、専門家が課題の解決をサポートするサービスだ。採用コンサルティングを利用しても、実際の採用活動を行うのは企業の人事や採用担当者であり、採用代行のような実務のアウトソーシングとは異なる。ここでは採用コンサルティングの多彩なサービスのうち、代表的なものを紹介する。

採用戦略・計画の提案
採用活動全体を見通し、企業の経営方針や事業計画などに基づいた採用戦略立案のサポートを行うサービスだ。具体的には、過去の採用実績や課題などを分析して、企業にどのような人材が必要なのかを明確にしていく。採用戦略が決定したら、必要な計画を立案。採用予定の職種や人数・選考基準・広報手段など、採用戦略をベースに計画を立てることをサポートしてくれる。

母集団形成
採用における母集団とは、「採用候補者の集団」のこと。コンサルティング会社によっては、母集団形成を促すための、採用広報チャネルの提案や選定を担ってくれる場合もある。さらに、採用ターゲットや企業の特色を考慮した採用コンセプトの設定から、訴求性の高いPR方法を立案することもコンサルティング会社の得意分野だ。

母集団形成の方法は、求人媒体の活用や採用説明会の開催など多様で、新卒・中途・インターンシップなどでそれぞれ方法が異なるため、人事・採用担当者の業務を増やす側面がある。母集団形成で採用コンサルティングを利用することにより、担当者の業務負荷を軽減しながら課題を解決して、質の高い採用活動を行うことが可能だ。

採用代行・支援
コンサルティング会社によっては、採用実務自体の代行やサポートを行っているところもある。具体的には、「インターンシップや会社説明会の企画」「面接マニュアルの作成」「面接官のトレーニング」などだ。面接官のスキルや、採用選考プロセスの質に課題を感じる場合は、採用実務の代行や支援を受けるとよいだろう。実際に、採用コンサルタント会社が、面接官を代行する場合もある。

内定者フォロー・早期離職の防止
内定後、入社までのフォローを提供するサービスもある。内定者への研修や、オリエンテーションなどの適切なフォローの設計サポートが受けられる。適切なフォローを行うことで、内定者の不安を払拭して、内定辞退や入社後の早期離職を予防できるだろう。

採用コンサルティングを利用するメリットとデメリット

採用コンサルティングの利用には、メリットもデメリットもある。採用コンサルティングの活用で得られるメリットは何か、どのようなデメリットがあるのかを見ていこう。

【メリット1】採用市場の変化に対応できる

採用のプロによって集められた情報と分析によって、採用市場の変化にいち早く対応できるメリットは大きい。採用市場は、日本の景気動向や時代のニーズによって短期間で変わっていくからだ。採用を成功させるには同業他社よりも綿密な戦略が必要となるが、採用担当者が通常業務と並行して情報を集めるのは容易ではない。プロの手を借りることで最新トレンドに対応した採用が進められる。

【メリット2】採用担当者の負荷を軽減できる

採用担当者の業務は、試験や面接日時の調整、応募書類の整理、スケジュールの進捗管理など、煩雑になりがちだ。従業員の少ない企業では、採用担当者が他の業務も兼務していることが少なくない。採用コンサルティング会社のサポートを受けることで、担当者の多大な業務負荷を軽減して採用活動に集中してもらうことが可能となる。

【メリット3】専門家のアドバイスを取り入れられる

採用コンサルタントは、採用に関して膨大な情報を持っている。この情報を活かして、第3者視点から客観的な分析も可能だ。企業の人事や採用担当者だけでは気付かなかった課題を見つけ出して、新たな視点でのアドバイスを受けることもできる。

採用コンサルティングのデメリット
採用コンサルティング会社の支援を受けるには、当然ながらコンサルティングにかかる費用が発生する。何をどこまで委託するかにもよるが、委託する内容によって料金は大きく変わってくる。採用に関わる人員が増えることになるため、企業とコンサルタントで上手く連携が取れていないと、思うような効果が出ない恐れもある。

採用コンサルティング会社の選び方

採用コンサルティング会社が提供するサービスはさまざまで、どこも同じというわけではない。費用だけで選んで後悔しないために、自社の採用活動に合う採用コンサルティング会社の選び方も知っておこう。

【ポイント1】自社の希望に近い成功実績があるか?
企業の業種や事業規模などが異なれば、採用に関する課題もそれぞれ異なる。同業他社や採用したい職種など、自社の希望に近い成功実績がある採用コンサルティング会社を選ぶのが、成功への近道といってもいいだろう。課題がはっきりしている企業であれば、その課題についての解決事例がある採用コンサルティング会社を選ぶのもおすすめだ。

【ポイント2】求める内容と採用コンサルティング会社の得意分野がマッチしているか?
採用コンサルティング会社も得手不得手がある。中小企業の採用に特化したところや研修教材が充実しているところなど、その強みはざまざまだ。自社が求めるサービスと採用コンサルティング会社が得意とする領域が合致しているか、よく調べてみてほしい。

【ポイント3】次の採用に活かすことができるか?
あくまでも採用活動は企業が主体である。採用コンサルティングを活用したときだけでなく、情報や手法を自社に取り入れて、先々の採用において活かせるかどうかも重要だ。毎回の採用時期に採用コンサルティングを利用するのは、費用面あるいは時間的に厳しいこともあるだろう。企業の継続的な人材確保のためにも、採用コンサルティングによって採用した事例を再現できることも大切だ。

まとめ

採用コンサルティングのサービスは、自社の抱える採用に関するさまざまな課題解決に伴走し、採用の成功率を高めるサービスだ。人事・採用担当者の煩雑な採用業務を減らして負荷を軽減できれば、採用実務あるいは通常業務に集中してもらうこともできるだろう。

ただし、採用コンサルティング会社によってそのサービスは多様であり、それぞれに強みが異なることも覚えておくことが重要だ。良質な応募が集まらない、早期離職が多いなど採用に課題を抱えている企業は、今回紹介した選び方を参考にしながら採用コンサルティングを検討してみるといいだろう。

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