~ミドルに聞く「パワハラ」実態調査~ ミドルの8割以上がパワハラを受けた経験あり
人材採用・入社後活躍のエン・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区)が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している35歳以上のユーザーを対象に「パワーハラスメント」についてアンケートを行ない、2,911名から回答を得た。
■パワハラ(パワーハラスメント)とは
パワハラ(パワーハラスメント)とは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為のこと。現在、厚生労働省は、職場のパワハラ防止措置を企業に義務付けるための法整備を進めている。
■パワハラを受けたことがあるか?
パワハラを受けたことがあるか?の質問に、82%が「ある」と回答。性別や年代別に見ても、パワハラ被害の差は無いことが分かった。
■パワハラは、どのような内容だったか?
■誰からのパワハラだったか?
■どのように対処したか?
■パワハラをなくすためには、どんな方法が有効か?
「第三者機関による社内風土のチェック体制をつくる」(50%)が最多で、次いで同率で「厳罰化」(46%)、「パワハラの定義を明確にする」(46%)が続いた。個人ではなく、会社として対策を練ることを期待する声が多いようだ。
■自分がパワハラをする側になる可能性、または経験があるか?
■実際にあったパワハラ事例
・「子育てを疎かにしているのではないか」などプライベートについて根拠もなく悪口を言われたり、詮索をされ続けた。(35歳女性)
・ほぼ毎日、夜中に私への非難のメールが長文で送られてくる。その中には解雇をほのめかすような記載もあった。(36歳女性)
・子供が体調不良でも休暇を認めてもらえなかった。さらに、深夜残業をしていると、私の仕事の進め方が気に入らないという理由で、30分以上も説教をされた。(37歳女性)
・自身の機嫌が悪いと、机を蹴ったり、人に向けて物を投げたり、圧力をかけてくる。(39歳男性)
・業務上の些細なことを洗いざらい拾われ、毎朝職場で公開で叱責を受けた。挙げ句、突然有無を言わさず解雇された。(41歳男性)
■まとめ
働く人の誰もが、この問題の当事者となりえ、一人ひとり、それぞれの立場の行動が大事である。日頃からの信頼関係の構築やコミュニケーション、教育のつもりが批判にならないよう、本人の成長に向けて改善点を提案し、行き過ぎた指導にならぬよう気を付けるべきだ。