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「女性社員の残業が少ない企業ランキング」を発表! 1位は日本郵便

2019.02.27
オフィスのミカタ編集部

年間2000万人が訪れる企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」(運営:株式会社グローバルウェイ、本社:東京都港区)が、「女性社員の残業が少ない企業ランキング」を発表した。

■調査概要

調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に女性社員のユーザーから給与・残業情報が10件以上寄せられた企業
対象期間:2017年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
※本ランキングはユーザーが投稿したデータをもとに作成。企業が公開している残業時間データとは異なる可能性あり

■背景

「結婚」「出産」「介護」などのライフイベントが自身の働き方に大きな影響を及ぼす女性社員。プライベートと両立しやすい職場環境を求める女性も多いだろう。では、女性社員の残業時間が短いのはどの企業なのだろうか? 「キャリコネ」のユーザーが投稿したデータをもとに、残業時間が短い順にランキングにした。

※本ランキングにおける残業時間は、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した残業時間から算出されている。

■女性社員の残業が少ない企業ランキング

■女性社員の残業が少ない企業ランキング

一昔前は「男性は仕事、女性は家庭」などと言われていたこともあったが、「女性活躍推進法」も施行され、女性の社会進出や退職の減少が期待されている。

ランキング首位の日本郵便では、「女性社員がもっと働きやすく、働き甲斐のある職場づくり」を目指して2014年に女性活躍室を設置(現在は「ダイバーシティ推進室」に改称)。さまざまな施策を講じているが、労働時間に関しては「8時間集中DAY」を設けて定時退社の徹底などに取り組んでいるという。
社員の約9割を女性が占める2位の日本生命保険でも、週1回の早帰りデーを設定。3位から5位にはメガバンクが名を連ねているが、各行とも長時間労働の是正に取り組んでおり、ワークライフバランスを重視していることがうかがえる。

■1位:日本郵便

日本郵政の1ヶ月あたりの残業時間は6.0時間。トップ5の中でも、圧倒的に短い結果となった。
社員からは、以下のような口コミが寄せられている。

「部署や時期にもよるが、基本的に残業が少ない人のほうが多い印象。残業は1分単位で申請可能。繁忙期には休日出勤している社員もいるようだが、出勤も上司の承認制となっており、休日出勤代もしっかりと払われる」
(商品企画/20代後半女性/年収700万円/2018年度)

「残業や休日出勤はほとんどありませんのでプライベートな時間は確保しやすいです。会社としても残業は減らす方針であり、残業代はしっかり出ます」
(カウンターセールス/20代前半女性/年収230万円/2017年度)

■2位:日本生命保険

2位の日本生命保険の1ヶ月あたりの残業時間は14.7時間。社員からは、以下のような口コミが寄せられた。

「自分でスケジュールを管理するので残業、休日出勤も自由です。プライベートや仕事のバランスに関しても個人で管理できますので、慣れればとてもやりがいのある仕事だと思います」
(営業/20代前半女性/年収260万円/2017年度)

「残業や休日出勤はお客様の都合によりますが、そうでない限り、自分の裁量次第できちんとプライベートは守れると思います。最初は試験が多いので、休みの日に勉強する必要もありますが、バランスはとりやすいと思います」
(法人営業/20代後半女性/年収350万円/2016年度)

■3位:みずほ銀行

3位のみずほ銀行の1ヶ月あたりの残業時間は20.9時間。社員からは、以下のような口コミが寄せられている。

「遅くまで残業をすることはなかった。事務担当なので休日もカレンダー通りで出勤を求められることもない。バランスは取りやすいと思う。相談会などで休日出ている営業のメンバーもまれで、なおかつ代休をしっかりとっていた。有休もみんな取得するので、あらかじめスケジュールを把握し合い取得していた」
(事務管理/20代後半女性/年収400万円/2017年度)

「残業代はPCのログインで管理するため、きっちりつけられる。週に1度は早帰りを推奨されており18時には退社するのが基本。休日出勤もあるが、必ず平日に振替休日をとらなければならない」
(カウンターセールス/20代後半女性/年収650万円/2015年度)

■4位:三井住友銀行

4位の三井住友銀行の1ヶ月あたりの残業時間は22.4時間。社員からは、以下のような口コミが寄せられた。

「勤務時間について、昼休みの時間もきっちり1時間取ることができ、残業は全くと言っていいほどありません。ただ、部署によっては早出をしなければならないところもあります。休日出勤に関しても滅多なことがない限りはありません。ワークライフバランスの観点では素晴らしいと思います」
(貿易事務・国際業務/20代前半女性/年収350万円/2016年度)

「遅くとも18時半までには退社でき、残業は少ない。週に1回早帰りの日が設けられていて、その日は18時までに会社を出るよう促される。早帰りの日でなくとも18時過ぎても仕事をしていると上司から早く帰るように言われる。残業をしたら5分単位できちんと残業代をつけることができる」
(営業アシスタント/20代前半女性/年収250万円/2015年度)

■5位:三菱UFJ銀行

5位の三菱UFJ銀行の1ヶ月あたりの残業時間は24.7時間。社員からは、以下のような口コミが寄せられている。

「残業は一定時間までしかできないようにパソコンのログを確認しており、比較的少ないと思います。私自身に関して言うと、休日出勤はしたことがないです」
(営業事務・管理事務/30代前半女性/年収430万円/2018年度)

「働き方改革が進んでおり、会社全体の雰囲気として今は以前より残業もしにくい環境となっています。部署にもよりますが、休日出勤もあまりなく、プライベートとのバランスは比較的取りやすい環境といえると思います」
(マーケティング関連職/30代前半女性/年収500万円/2018年度)

■まとめ

今後ますます深刻化する労働力不足において、女性の社会進出や退職の減少は社会にとって重要な課題だ。女性の労働に対するニーズを知るためにも、今回のランキングから各社の取り組みを参考にしてみてはいかがだろうか。

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