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「日本の中小企業のAI導入状況」調査結果発表!全国の中小企業のAI導入率は5.5%、検討中は全体の59%

2019.03.11
オフィスのミカタ編集部

株式会社リアルインサイト(本社:東京都中央区銀座)は、「日本の中小企業のAI導入状況」について、アンケート調査を実施した。

■調査背景

・2017年5月1日にMM総研調査が発表した企業のAI導入率は、米国が約13.3%、ドイツで約4.9%、日本は1.8%と世界の中でもかなり遅れをとっていた。

・現在中小企業に関する公表されたAIに関しての体系的な調査結果が存在しない。

・2018年12月15日に中小零細企業を対象に当社が開催したAIセミナーで、参加者66社中1社しかAI/RPAを導入している企業がいなかった。

■質問項目

・AIに対しての知識はあるか
・今後AIについて学んでみたいか
・AIに関する知識を学ぶ方法
・会社にAIを導入したいか
・AI導入にあたっての障害はなにか
・導入コストがいくらなら導入するか
・AIを導入することで会社の生産性はあがると思うか
・AIを導入することによって、社員は幸せになれると思うか
・今後AIが自社の経営に及ぼす影響についてどのように考えるか
・AIを導入することに、プラス・マイナスどちらの影響が大きいと思うか

■現在AIを導入している中小企業は5.5%

■現在AIを導入している中小企業は5.5%

全国の中小企業506社を対象にしたアンケート調査では、現在AIを会社に導入している企業は全体の5.5%にとどまった。

【AI導入率が一番高かった業種】
教育・学習支援関係(16%)
IT・通信関係・情報サービス、運輸業・郵送業、卸売・小売、複合サービス業(12%)

その他は、農業や医療・福祉関係、コンサルティング・人材派遣、技術開発、保険業でも現在導入しているという結果となった。

また、「AIに対する知識があるか」の質問で、全体の59%がない(どちらでもない、あまりない、全くない)という結果に。これに対し、「会社にAIを導入したいか」の質問では、全体の59パーセントが、将来的に導入を検討したい(現在導入済みを含む)という結果となった。

現在のAIに対する知識はまだ乏しいが、将来的に自社にAIの導入を考えている企業が多いという結果となった。

■日本の中小企業のAI導入で一番の障害である「導入コスト」

AIを導入しない理由で、「導入コスト」や「費用対効果が見えない」などの回答が上位になった。
従業員が少なく、規模が小さい会社では、月のランニングコストは10万までという回答が8割を占めた。~300人規模に広がっていけば、月30万、50万、100万という回答の割合も増えたが、月100万以上のコストを考える回答者は0であった。

■AIに興味があり学びたいが、知識と情報が不足

今後AIの導入を「絶対にない」と答える回答者の4割強の理由が、「弊社には必要ない」と言いきっている。
一方で、今回の回答者の約9割が、「今後AIについて学びたい」と回答をしていた。

■まとめ

日本の中小企業の経営者が、AIとどう向き合っているかが浮き彫りになった。
「導入コスト」「費用対効果」「必要性」などの理由からAI導入を躊躇している企業も、AIを学ぶ機会の増加や、AIの知識が世間一般に広がることで、導入の検討ができるのではないだろうか。

■調査概要

・調査対象:全国の中小企業506社(従業員300人以下または資本金3億円以下)の経営者・管理職、企業役員
・期間:2018年12月27日~2019年1月18日
・インターネット調査

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