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61%が有給休暇に関する労働基準法改正に「賛成」!勤務先の“有給休暇が取得しやすい環境改善”への期待

2019.03.12
オフィスのミカタ編集部

ディップ株式会社(本社:東京都港区)は、自社で運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」において、アンケート調査「はたらこねっとユーザーアンケート有給休暇の取得について」を実施した。

■背景

労働基準法の改正で「年次有給休暇の時季指定義務」が2019年4月よりスタートする。年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、年5日は使用者が時季を指定して取得させることが全ての勤務先に義務付けられるようになる。
そこで、有給休暇に関する労働基準法の改正の認知と、改正法に対する賛否、また有給休暇に関してどのような制度・運用方法を求めるかなどを「はたらこねっと」ユーザーを対象にアンケート調査を実施した。

■概要

・ 実施機関:ディップ株式会社
・ 調査対象:はたらこねっとユーザー
・ 実施時期:2018年12月3日(月)~2019年1月20日(日)
・ 調査手法:インターネット調査
・ 有効回答数:210

■ 62%の勤務先で有給休暇を取得しやすい風土

■ 62%の勤務先で有給休暇を取得しやすい風土

勤務先が有給休暇を取得しやすい風土かどうか尋ねたところ、「取得しやすい」27%、「どちらかといえば取得しやすい」35%あわせて62%が“取得しやすい”と回答。

一方で“取得しにくい”と答えた38%の理由として、「勤務先の人手不足で休めない」21%が最多となり、次いで「上司・同僚が取得していないため」12%、「有給休暇取得をよく思わない風土がある」9%と続く結果となった。

■労働基準法改正に「賛成」61%

■労働基準法改正に「賛成」61%

続いて、労働基準法改正の賛否を尋ねたところ、「賛成」「どちらかといえば賛成」合わせて61%と、半数を超える結果となった。

賛成した理由として、「勤務先に取得させる意識づけができる」37%が最多となり、次いで「年5日は確実に取得できるようになる」33%、「取得することが良いことという風土が作れる」26%と続き、勤務先での“有給休暇が取りやすくなる環境”への変化を期待した理由が上位に挙がった。

一方、反対した理由として、「いざという時のために残しておきたい」36%が最多となり、次いで「上司が取得したい時季を尊重してくれるか不明」28%と、有給休暇取得の自由度への不安が上位に挙がった。

■労働者が求める制度・運用方法は「取得できなかった有給休暇の買い取り」31%が最多

■労働者が求める制度・運用方法は「取得できなかった有給休暇の買い取り」31%が最多

有給休暇取得に関してどのような制度や運用方法を求めているか質問したところ、「取得できなかった有給休暇の買い取り」31%が最多となり、次いで「半日休や時間給制度を設ける」17%と、制度に関する改善意見が上位に挙がった。
その他、ユーザーコメントからは「雇用を増やして、有給休暇消化を義務化」など、勤務先の人事体制や環境づくりに関する意見も多くあがった。

■有給休暇に関する労働基準法改正を「聞いたことがあるし、理解している」人はわずか14%と低認知

■有給休暇に関する労働基準法改正を「聞いたことがあるし、理解している」人はわずか14%と低認知

「有給休暇に関する労働基準法改正」を理解しているかどうか質問したところ、「聞いたことがある」45%と、全体の半数以上が「聞いたことがなかった」55%という結果となった。
また、聞いたことがあっても内容を理解している人は14%と、改定が一か月後に迫る中、未だ低認知であることがわかった。

■まとめ

労働基準法改正が目前に迫る中、企業はさまざまな対応を求められている。有給休暇に関しての今回の調査結果は、労働者のニーズを知る良いきっかけと言えるだろう。


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