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外国人労働者の受け入れ拡大がキーに?~人手不足の実態についてのアンケート調査~

2019.04.12

2018年12月の臨時国会において、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた「出入国管理法(入管法)」の改正案が成立し、今後のさらなる労働環境の変化が予測される。そこで、ディップ株式会社(本社:東京都港区)は、自社で運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」において、ユーザーを対象に、勤務先においての人手不足の実態や、外国人労働者の受け入れ拡大に対する印象などのアンケート調査を実施。

■6割が、勤務先の人手不足を感じている

■6割が、勤務先の人手不足を感じている

勤務先において人手不足かどうか尋ねたところ、回答した1,596名のうち「人手不足」27%、「やや人手不足」37%と、あわせて64%が人手不足を感じている結果となった。

■考えられる要因に“定着しない”が最多

■考えられる要因に“定着しない”が最多

Q1で人手不足と感じている64%の回答者に、考えられる要因について尋ねると、「採用したものの定着しない」21%が最多となり、次いで「退職や異動による欠員」19%、「求人募集をしても応募がない」13%、「勤務先に人手不足への問題意識がない」12%と続く結果となった。

■外国人労働者受け入れは、賛否が拮抗

■外国人労働者受け入れは、賛否が拮抗

改正入国法が成立し、外国人労働者受け入れ拡大に向かう中、受け入れ拡大についての賛否を尋ねたところ、「賛成」11%「どちらかといえば賛成」31%と合わせて41%が賛成、一方で「反対」12%「どちらかといえば反対」31%と合わせて43%が反対となり、賛否が拮抗する結果となった。

■賛成理由に“人手不足の改善”が多数

■賛成理由に“人手不足の改善”が多数

「賛成」の理由として、「人手不足の職種や業界では貴重な働き手となる」41%、「労働意欲のある働き手が確保できる」26%など、人手不足や労働力の改善を期待する回答が上位にあがる結果となった。

■外国人労働者の受け入れに“丁寧なサポート

外国人労働者を受け入れるにあたって必要なことを尋ねたところ、「日本における仕事のルールや文化の違いを丁寧に教えてあげること」、「国際感覚を持った同僚や上司を配置し、人種で給与に差をつけず能力給を採用」など、外国人労働者への“丁寧なサポート”と“日本人労働者との待遇差をなくす”といった意見があがった。
一方、「日本人の雇用を守ったうえで外国人労働者の受け入れ拡大をすべき」と、日本人労働者を最優先するべき意見が特にQ3で「反対」とした回答者から多くあがった。

■はたらこねっとユーザーコメント

【外国人労働者を受け入れるにあたってどのようなことが必要だと思いますか?】
・国際感覚を持った同僚や上司を配置し、人種で給与に差をつけず、能力給を採用する。(トムさん)
・国が違う事を理解し、日本のルールを重んじつつ、残業や休暇など配慮してあげることも必要だと思います。(アリーさん)
・日本的な仕事のやりかたへの理解を丁寧に教えて差し上げること大切だと思います。それぞれの国での文化の違いや価値観の違いがありますので異文化をまず理解し、受け入れることが一番大変なことだと考えます。(ふくたろうさん)
・住居の確保や医療等日常に必要なことのサポート。言語をはじめ、出身国と日本の制度や暮らしのギャップを埋められるような教育・研修の機会を作る。(みどりさん)
・まず日本人の労働環境を守ったうえで、外国人労働者を受け入れてほしい。採用については、身元の確かな外国人を適正な待遇で雇う必要がある。(ミナオさん)
・日本人の雇用を最優先に考えたうえで、外国人労働者へは、コミュニケーションを密に図り、研修をきちんとすることが必要だと思います。(junneさん)

■調査概要

・ 実施機関:ディップ株式会社
・ 調査対象:はたらこねっとユーザー
・ 実施時期:2019年1月21日(月)~2019年2月13日(水)
・ 調査手法:インターネット調査
・ 有効回答数:1,596

■まとめ

出入国管理法の改正で外国人労働者の受け入れは今後さらに拡大するであろう。深刻な人手不足に直面している現在、企業は外国人労働者との共生に向け、今回のアンケート調査を参考に、強い危機感で対策に取り組むべきである。

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