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2018年度では4割が退職!~パワハラ・セクハラによる退職者が増加傾向~

2019.05.10

 レバレジーズ株式会社が運営するフリーター・既卒向け就職支援サービス「ハタラクティブ」は、全国の男女281名にセクハラ・パワハラに関する調査を実施。パワハラやセクハラで仕事を辞めた人は前年よりも増加傾向にあることがわかった。

■思いがけず加害者・被害者になってしまう ハラスメント問題

 2018年に厚生労働省が、職場のパワーハラスメント対策として、企業に防止措置を義務付ける方針を固めた。
 具体的な対応方法として社内への周知・啓発や相談窓口の設置などを検討・指針で明記するなどだ。

  ハラスメント問題は、上司や先輩は部下や後輩と信頼関係が出来ていると考え、強い口調などで指導したところパワハラと言われ会社を退職されたり、実際に訴えられたりしたという、思いがけず加害者・被害者となってしまうことが多々ある。

 信頼関係のずれや人の性格によって、加害者側がハラスメント行為に至る場合もあれば、被害者側がちょっとしたことを過剰に受け止めてしまう場合があるため、どの程度がハラスメントにあたるのか線引きがしにくいのが現状だ。

■パワハラやセクハラで仕事を辞めた人は前年よりも増加

■パワハラやセクハラで仕事を辞めた人は前年よりも増加

 2018年度の調査と比較した結果、パワハラやセクハラで仕事を辞めたことがある人は約12ポイントも増加している。

 パワハラの退職理由として「他の従業員の前で暴力を振るわれたり、叱責されたりした」「早く仕事辞めろと毎日言われた」「残業をつけるな、定時になったら退勤を押せと言われる」などが、あげられた。

 セクハラの退職理由には「すれ違うたびにお尻を触られる」「過剰なボディタッチが多い」や「性的な関係を迫られる」「卑猥な話題を出される」「出勤退勤時間をあわせてくる」などがあげられている。

■パワハラやセクハラで仕事を辞めた知人も増えている

■パワハラやセクハラで仕事を辞めた知人も増えている

 自分の身の回りで「セクハラやパワハラが理由で退職した人はいるか」というアンケートでは、2018年と比較して約21ポイント増加している。

  退職理由には「秘密をバラされてからかわれていた」「上司から無視をされ、嫌がらせを受けていた」「友人が出していた成果なのも関わらず上司に横取りされていた」「一緒にご飯にいってくれないと給与を下げる、クビにするなどと脅されていた」などがあげられている。

■パワハラ度合いが高いと感じる行為に大きな変化はなし

■パワハラ度合いが高いと感じる行為に大きな変化はなし

 パワハラ度合いが高いと感じる行為はそこまで変わらず、1位には「人格を否定されたり、傷つけられたりすること」があげられた。

■セクハラ度合いが高いと感じる行為には変化あり

■セクハラ度合いが高いと感じる行為には変化あり

 2019年度の調査では、セクハラ度合いが高いと感じる行為の1位に「マッサージと称して必要もないのに身体を触ること(15.7%)」があげられた。

■まとめ

 ハラスメント問題は、被害者はもちろん、加害者の人生も大きく損なうこととなり、組織全体にも影響を及ぼす、重要事項でもある。考え方の違いを共有し、企業改革の一環として、ハラスメント問題を今一度考えてみるべきであろう。

■調査概要

調査名:パワハラ、セクハラに関する意識調査
調査方法:Webアンケート
調査期間:2019年4月12日~2019年4月19日
調査対象:全国の18歳~30歳男女(正社員・契約社員・派遣社員) 281名

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