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2019年4月の転職求人倍率2.19倍!求人数は最高値を更新~doda 転職求人倍率レポート~

2019.05.14

 総合人材サービス、パーソルグループのパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2019年4月の転職求人倍率をまとめた「doda 転職求人倍率レポート」を発表。
 
 前月から0.02ポイントあがり、新年度の募集が開始してから、求人数は最高値を更新した。

■2019 年4月の概況

 2019年4月の転職求人倍率は、前月比+0.02ポイントの2.19倍となった。求人数は前月比100.7%、前年同月比104.5%。転職希望者数は前月比99.9%、前年同月比112.6%だった。

 業種別にみると、「その他」以外の8業種のうち「メーカー」を除く7業種で求人数が増加。求人の増加率が特に高かったのは、「メディカル」(前月比106.6%)、「メディア」(前月比103.7%)だった。

 職種別では、11職種のうち「技術系(建築・土木)」「技術系(化学・食品)」「技術系(メディカル)」「技術系(電気・機械)」「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」の6職種で求人数が増加した。求人の増加率が特に高かったのは、「技術系(建築・土木)」(前月比106.8%)、「技術系(化学・食品)」(前月比103.6%)となった。

※ 転職求人倍率は、ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、doda エージェントサービス登録者(転職希望者)1 名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。

<算出式:転職求人倍率=求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>

■働き方改革により、就業環境の改善につながる転職者も

■働き方改革により、就業環境の改善につながる転職者も

 4月の求人数は、今年度に採用予定の求人が増えたため、調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。

 前年度も中途採用を行っていた企業で新年度の募集が始まったことに加え、今年度から中途採用を始める企業も多かったことが要因だ。一方、転職希望者数は、4月末から最長で10連休というゴールデンウィークの影響で、3月から横ばいとなった。近年4月の特徴として、新卒入社者の登録数の増加が顕著になっており、今年もその傾向が見られた。
 
 社会に出た段階で、将来は転職も一つの選択肢と考えて早めに情報収集を始める人が増えているようだ。

 働き方改革により、休日の確保や残業時間の抑制に力を入れる企業も多く、年収を維持したまま就業環境の改善ができる転職者も増えている。また、転職により年収が上がる人の割合も増加傾向で、転職希望者にとってチャンスの多い市況が続くと予想される。

   

  

■まとめ

 転職求人倍率が増加傾向にある現在、転職希望者にとっては転職で希望をかなえやすい状況であると考えられる。企業側はより有用な人材を獲得するため、自社の職場環境を見直し、転職者にとってのメリットをよりアピールする必要があるかもしれない。