解決したい仕事の悩み3位「ハラスメント」、2位「長時間労働」、気になる1位は? ~働き方に関するホンネアンケート~
日本労働組合総連合会(連合)は 4月27日(土)・28日(日)に 千葉、幕張メッセで行われたイベント「ニコニコ超会議2019」に出展し、連合ブースに来場した1,232名を対象に昨年同様「働き方に関するホンネアンケート」を実施。受けたハラスメントのうち6割が「パワハラ」、3割が「お客様・取引先の暴言」また、給料や雇用形態が原因で、不安を抱えている人は75%いることがわかった。
■受けたハラスメントのうち6割が「パワハラ」!
「仕事上でハラスメントを受けたことは?」と聞いたところ、昨年3位(30.2%)の「受けたことはない」が47.3%で1位となった。昨年1位の「パワハラ」は382人(31%)で昨年の50.2%から減少し2位となった。次いで「お客様・取引先などからの暴言等」が170人(13.7%)、4位は「セクハラ」で58人(4.7%)となり、半分以上の回答者がストレスを抱えていることがわかった。
■給料や雇用形態が原因で何かしらの不安を抱えている人は75%
「給料や雇用形態が原因であきらめていること、不安なこと」を尋ねたところ、「自分の老後」が398人(32.3%)で昨年に引き続き1位となった。昨年5位(16.6%)だった「不安はない・給料に満足」は308人(25%)で2位となった。
■我慢できる残業時間1位=11~40時間
「我慢できる残業時間は月何時間まで?」と尋ねたところ、最も多かったのは、「11~40時間」の37%で昨年と同様の結果となった。2位の「1~10時間」は33%、「41~80時間」は12%、「0時間」は11%となった。昨年同様に8割以上もの人が40時間以下とこたえている。
■職場で困ったことを相談できる相手
職場で困ったことを相談できる相手を尋ねたところ、1位は昨年同様に「同僚」で310人(25.1%)、2位は「家族」で281人(22.8%)という結果となった。一方、「いない」は、230人(18.6%)と昨年の19.1%とほぼ同じ割合となった。
■解決したい仕事の悩み1位は「低賃金」
投票数は1,363票。1位は、「低賃金」で575票。2位は、「長時間労働」で398票。3位は、「ハラスメント」で213票。4位は、「相談相手がいない」で177票という結果となり、労働環境の厳しさを示している。
■調査実施概要
・有効回答数: 1,232名
・データ集計期間: 2019年4月27日~4月28日
・男女比: 男性:710人(58%)、女性:499人(41%) その他:2名 回答なし:21名
・年齢: 10代:215人(17%)、20代:460人(37%)、30代:254人(21%)、40代:177人(14%)50代:85人(7%)、60代:9人 回答なし:32名
■まとめ
今回のアンケート調査では、「我慢できる残業時間」や「解決したい仕事の悩み」などが取り上げられた。働き方改革が進められている中、今回のアンケート結果を参考に、会社に必要とされる改革は何か今一度考えていく必要があるようだ。