6月の内定辞退率が増加傾向に。内定辞退予備群を発見する「エアリーフレッシャーズクラウド」とは
インターンシップ・内定者フォロー・新入社員研修SNS「エアリーフレッシャーズクラウド」を提供するEDGE株式会社(本社:東京都千代田区)は、エアリーフレッシャーズクラウド事業において、2019年卒向けサイトの利用者である内定者および内々定者(約3万人)の状況を分析し、辞退傾向を調査。内定辞退率が増加傾向にある結果となった。
■「エアリーフレッシャーズクラウド」
エアリーフレッシャーズクラウドはタイムライン形式で写真や動画を手軽に配信することができ、昨今の内定者世代に対し、効率的な訴求が可能となるサービスだ。
2017年6月20日にEDGEより発表したデータでは、就活生、内定者世代が所有するスマートフォンのメールアプリには平均576件の未読メールがあり、最大未読件数は17,841件にも上り、全体の37.5%が過去に重要なメールを見逃したことがあるという結果が得られている。
スマホアプリが主流となった今、メールではなくスマホアプリを通して、会社理解を促す情報配信の重要性が高まってきているようだ。
■内々定出し時期のさらなる早期化
2019年卒採用は、3月1日の広報活動開始と6月1日の選考活動開始でスタートした。本スケジュールに変更されてから3年目となるが、実際の活動状況は例年にも増して早期化している。
3月の広報活動開始までにエアリーフレッシャーズクラウドを導入した企業数は、昨年と比べ約2.3倍にも増え、エアリーフレッシャーズクラウド導入企業の42%は2月以前に導入していることから、内々定出しの時期は前倒しの傾向にあることがわかる。
学生側の調査結果を見ても、内定保有率は毎月1日時点で年々増加傾向にあり、内々定出し時期の前倒しを裏付けている。
■内々定出し時期の早期化による、承諾までのフォロー期間の長期化
2019年卒採用においても、昨年同様、内定辞退は6月にピークを迎え、9月までは内定辞退が続くという結果となった。
また、6月の辞退率が約8.55%となり、昨年と比べ約0.7ポイント上昇しており、早期に内定を保有しつつも、承諾の意思決定は6月まで保留する傾向があることがわかる。
内々定出し時期が早期化している一方、辞退率のピークは昨年同様6月となっていることから、内々定出しから承諾までのフォロー期間は、昨年と比べ、長期化していると考えられる。承諾を促すためには、内々定出しから承諾までの間に、自社理解を促す情報や先輩社員紹介の情報などを配信し、学生の不安を解消させ、興味関心を高い水準で維持していく必要があるようだ。
■辞退率の増加など新卒採用活動が難しくなる中、データに裏打ちされた採用活動を
本年度の調査では、全ユーザに対する辞退者の割合が約15.61%となり、昨年と比べ約1.6ポイント上昇するという結果となった。学生の内々定保有社数の平均値も、昨年に比べ増加していることから、新卒採用市場全体で辞退率が増加していることがわかる。
また、2019年卒採用活動における採用課題として、「辞退学生が増加している」ことが前年より増加傾向にあり、売り手市場による学生の辞退率の増加が新卒採用において大きな課題となっていることがいえる。
辞退率の増加に伴い、「内定の歩留まりが読みにくい」ことも大きな悩みとして回答を集めており、学生の心境把握が難しく辞退リスクの見える化が困難となり、辞退率増加に繋がってきていると考えられる。
■エアリーフレッシャーズクラウドで課題解決
・インターンシップに参加した学生をフォロー
インターンシップに参加しつながりを持った学生を専用のスマホアプリでフォローし、効率的に自社にマッチする母集団を形成する。
・辞退予備群発見機能
内定辞退を考え始めた学生は、人事担当者や同期とのコミュニケーションを無意識のうちに避けるようになる辞退予備群に。SNSの利用状況から、内定ブルー発症者を発見し、アラートを出す。
・エンゲージメントを高める内定者フォローを通して、入社意欲を向上
先輩社員紹介や職場の様子などを写真や動画を活用して配信、自社の魅力を訴求し、エンゲージメントを高めることが可能。
・eラーニングで内定者研修を効率化。
無料eラーニングで、ビジネスマナーをはじめ、社会人として必要な基礎知識を効率的に学ぶことができる。またコミュニティ内で内定者研修、グループワークの実施も可能。
・人事の採用業務を効率化。必要な連絡はすべて一元管理
メールを見ない、電話に出ない学生が増えてきている中、スマホアプリのプッシュ通知で内定者への連絡を効率化。連絡業務を一元管理し効率化することで本質的な採用活動のための時間を捻出する。
・新入社員フォローを実施し離職防止を実現
エアリーフレッシャーズクラウドでは、入社後の新入社員フォローでも利用可能。集合研修期間中の事務作業の効率化、OJTを支援し人を育成する文化を現場に根付かせ、新人離職ゼロを実現する。
■まとめ
内々定出しから承諾までの期間に、自社での働き方やさまざまな情報を配信し、学生に安心感を感じてもらうことが重要になってきているようだ。エアリーフレッシャーズクラウドのようなサービスを利用し、学生とコミュニケーションをとり続けられる体制を構築する必要があるといえる。